今日の問題提起:

何ともゴツゴツした主題です。しかも真ん中にドーンと休符が挟まっています。対旋律がからんでくれば流れが止まることはありませんが、曲の冒頭に単旋律で主題が現れる時にこの休符がとても印象的です。これにはバロック音楽特有の深い理由があるのです。

ビデオの要約:

  • 主題の真ん中の休符は、前の音をノン・レガートにすることで、楽譜の音価(8分休符)よりずっと音の無い時間が長くなり、非常に印象的
  • 非常に印象的なものは楽譜どおりよりも強調するのが音楽というもの
  • バッハより前の時代から、古代ギリシャの弁論術がルネサンス運動の一環として音楽に持ち込まれた(「音楽は音による説得」との考えから)
  • 「修辞的沈黙」=聴き手の注意を強烈に引き付けるために、音楽の流れの途中で唐突に沈黙する作曲技法
  • 対旋律がからんでくるとこの休符を延長することはできないとは言え、主題を奏する声部はできるだけこの休符のところで動きを消すよう努力すると効果的

 

では、以上の解説を踏まえて、この曲を通してお聴き下さい。

私の大失敗を告白します

あなたはバッハの平均律クラヴィーア曲集を弾きますか? 4声のフーガって、練習にとても時間がかかりますよね?

じつは私には、この曲集のことでとても苦い経験があるのです。4声のフーガの練習に時間がかかりすぎてコンサートに間に合わず、演奏中に何度も何度も何度も止まってしまいました。その恥ずかしい失敗談を告白します。あなたが私のような失敗をしないで済むことを願って。下のボタンからどうぞ。