今日の問題提起:

今日の話題はゴルトベルク変奏曲からです。「そんな難しい曲は私には関係ない」なんて無関心に通過しないでくださいね。バッハの他の曲にも応用できる装飾音の知識を受け取ってください。(それに、この第12変奏はそんなに難しくありませんから、ぜひ弾いてみてくださいね。)

ビデオの要約:

  • バッハ自身は「トリルの前の音からスラーが付いた場合の弾き方」なんていう細かいことは装飾音表に書いていない
  • フランソワ・クープランの装飾音表によると「前の音とトリルの最初の音とをタイで結ぶ」と書いてある
  • 結果として、トリルの動き始めが他の声部の音よりもわずかに遅れることになる
  • そのことによって動きに曲線美が生まれ、耳の錯覚でトリルに向かってクレッシェンドして歌っているように聞こえる

 

では、以上の解説を踏まえて、この曲を通してお聴き下さい。

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