あれは忘れもしない、2011年1月のコンサート。私は重い足取りで会場にチェンバロを運び込みます。だって、練習で一度もまともに弾けていないんですから、お客様の前で弾けるわけがないんです・・・

会場は小さな画廊で、10人から15人くらいのお客様を前に、バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻の全24曲を毎月一曲ずつ紹介するというレクチャーコンサート。その日のお題は「前奏曲とフーガ ロ長調」です。

年末から年始にかけては毎週のように大きなコンサートの本番が続いて、このロ長調はまだ一度も弾いたことがない曲だというのに、結局本番の12日前になってやっと練習を始めるという危ないスケジュールでした。

ところがそこで重い風邪をひいてしまった私。寝ている場合ではないのに、寝るしかなくて、結局一週間以上寝込んでしまいます。

当時の私の練習方法は、それはひどいものでした。感情に任せて、やみくもに速いテンポで曲全体を初見演奏さながらに、つっかえては止まり、つっかえては止まり。 こんな練習方法では、ただでさえ時間が無駄にかかるばかりですが、さらにこの時の私は練習していても全く集中できませんでした。頭の中に「どうしよう!間に合わない!」という言葉ばかりが鳴り響き、自分が弾いている音もまともに聞けていないのです。

このレクチャーコンサートの目玉の一つとして、曲の細かい聴き所を解説しながら弾いてみるコーナーがありました。この「解説しながら弾いてみる」というスタイルは、当時の私のセールスポイントになっていました。クラシックの演奏家でそういうことをする人はあまり多くないみたいですね。「ここはですね、バッハがこんな気持ちを表すために、こーんな汚い和音を使っていますよ。ね、すごいでしょう?」

でもこの時ばかりは本当に困り果てました。「例えばここ、こんなメロディーなんですけれど」と言いながら弾き始めると、それだけで豪快に間違えて止まってしまうんです。そのたびに、たった10人しかいないお客様は、とても居づらそうに下を向いてしまいます。

演奏中に止まるって、最悪ですよね? コンサートの本番では音楽の流れがとても大切です。どんなに派手に間違えても、たまたま指が滑ったかのように何食わぬ顔をして通り過ぎないといけないのです。でも、練習不足だとそれができません。弾きながら次の音を必死で読んでいるようでは、どうしたって止まってしまいます。

気が付くと私は、楽器を弾かずに説明だけを延々としゃべっていました。そんなことしたって、お客様は楽譜を見ているわけではありませんから、こちらの言う事は伝わりませんよね。

居づらそうな雰囲気から、今度は退屈そうな雰囲気になってきました。焦る私。「どうしよう、飽きられている。間が持たない!」解説コーナーの時間はまだたっぷり残っています。

何をどう話したかもほとんど覚えていないほど焦りながら、どうにか曲の解説が最後までたどりつきました。いよいよ曲全体を通して演奏する最後のコーナーです。私の緊張は最高潮に達します。手足が震えます。

前奏曲からして何度も立ち往生です。止まった所から弾き直してはまた止まり、どうにか前奏曲を弾き終えましたが、まだまだフーガが残っています。

「もうダメだ。一度もまともに弾けてない所がたくさんあるのに・・・」

結果は惨憺たるものでした。

演奏が終わって、私はすぐにでも逃げて帰りたい気持ちでしたが、その催しの楽しみの一つとして、終演後に演奏者を交えてのティータイムがあるのです。お客様は私のことを気遣って、演奏のことには触れないで下さいました。本来なら私の方がおもてなしする立場なのに。

理解あるお客様に助けられはしましたが、長年私の演奏を応援してくださった常連さんが一人、その日を境に二度と私のコンサートに来なくなりました。当然の報いですよね。

その日、私は誓いました。

「もう自分の人生で、二度とこんな練習不足で本番に臨まない!」

とは言っても、また風邪はひくでしょうし、これから自分がチェンバロ奏者として世の中に認められて演奏の場が多くなっていけば、今よりも練習時間が足りなくなるのは目に見えています。私は先ほどの誓いを言い換えました。

「私は自分の練習効率を今の5倍以上に高める!」

その誓いは、そう簡単には達せられませんでした。どうすれば練習の効率を劇的に高められるのか、しかも本番という非日常の精神状態でも良い演奏ができるための練習方法とは何なのか、真剣な探求の日々が始まりました。

「5倍の効率化」という高い目標を掲げたからには、やみくもに根性で自分を追い込むくらいではダメだと悟りました。指の運動をつかさどる脳の働きと運動記憶について勉強し、本番という非日常の精神状態でも力を発揮するための心理学なども学びました。

やがて、一つの突破口となる事実に気が付きました。どうやら、バッハの鍵盤音楽はよほど特殊らしいということです。以前の私のひどい練習方法でも、ヘンデルとかクープランとかの曲ではそこそこ通用していたのに、なぜかバッハの曲だけは非常に練習に時間がかかっていたのです。

同じバロック音楽でも、バッハだと何が違って練習に時間がかかるのか? このことを軸に、自分の練習方法を一から完全に見直しました。

試行錯誤すること7年、私がバッハを練習する効率はかなり高まりました。そして以下のような成果を上げるに至りました。

  1. 複雑なバッハの曲もずっと短期間の練習で弾けるようになりました。
  2. 今までどうしても弾けなかったところだって弾けるようになりました。
  3. 隅々まで配慮が行き届いた演奏が自然にできるようになりました。
  4. 日々の練習の成果を本番でもきちんと披露できるようになりました。
  5. 練習そのものの尊さに気がついて、自分がかけがえのない存在だと感じられるようになりました。

こうして編み出したバッハの効率的な練習方法を、私が主宰するチェンバロ教室の生徒さんにも伝えました。私のチェンバロ教室の生徒さんは大人ばかりで、練習時間がなかなか取れなくて苦労されていました。でも、私のアドバイスを素直に取り入れてくださった方はどんどん練習がはかどるようになっていったのです。

 

ではこれから、あなたにもその練習方法のあらましをお伝えしましょう。

 

脳科学的に見た、効率の良い練習のための基礎知識

どうしてバッハの曲はいつも練習に時間がかかるのでしょうか?

それは、複雑に入り組んだバッハの曲を練習するというのは、指の筋肉や運動神経を訓練することではなく、今まで使ったことのない脳の回路をそのつど新たに作ることだからです。

では、曲が弾けるようになるとき、頭の中では何が起こっているのでしょうか?

「曲が弾ける状態」とは「運動の制御が大脳から小脳に移管された状態」です。それは、同じ部分の反復練習で達成されます。でも、やみくもに練習を繰り返しても小脳は効率よく運動を記憶してくれません。必要なのは「大脳に負担をかけない」ことです。それには「短い範囲をゆっくり繰り返し練習する」ことが決め手です。

ゆっくりの練習にじゅうぶん時間をかければ、その後テンポを急に上げても弾けてしまいます。

この小脳のすばらしい能力を意識的に活用すれば、練習効率をぐっと高めることができるのです。

練習中は間違えてはいけません。

練習中の間違いに無神経だと、練習すればするほど間違いが指に記憶されて、効率が悪いどころかマイナスです。「効率のよい練習」とは、逆説的のようですが「できる事だけを練習する」ことなのです。

私は根性で自分を追い込むのをやめて、科学的に練習するようにしました

  • 初めて取り組む曲は、1小節ずつ細かく区切って練習すると良いですよね? いえいえ、私は1小節どころか、余裕で取り組める1拍ごとの練習からスタートします。
  • テンポを着実に上げていくために、弾ける速さの限界をメトロノームで1目盛りずつ追い込んでいくのが近道ですよね? いえいえ、私は余裕のある「ゆっくり練習」にたっぷり時間をかけます。その後で一気に5~10目盛り上げても余裕で弾けてしまうので、そのほうが近道なのです。
  • 私が初めて取り組む曲の、ある1小節を弾けるようにするためのステップは以下のとおりです。たった1小節のためにこんなに手間をかけるなんて、気が遠くなりますか? でも、バッハ特有の右手と左手が全然違う動きをする複雑な曲では、これが最短の方法です。

ステップ1:片手1小節ゆっくり練習

範囲速さ回数
1小節呆れるほどゆっくり1回 
1小節ゆっくり5~10回「自分の中に音楽が入った」と感じるまで
1小節呆れるほどゆっくり1回 
1小節ゆっくり5~10回「自分の中に音楽が入った」と感じるまで
まずは1小節ずつ片手練習します

ステップ2:両手1拍ゆっくり練習

範囲速さ回数
1拍目ゆっくり数回 
1拍目ゆっくり数回 
両手1拍目呆れるほどゆっくり1回 
両手1拍目ゆっくり5~10回「自分の中に音楽が入った」と感じるまで
2拍目ゆっくり数回 
2拍目ゆっくり数回 
両手2拍目呆れるほどゆっくり1回 
両手2拍目ゆっくり5~10回「自分の中に音楽が入った」と感じるまで
3拍目ゆっくり数回 
3拍目ゆっくり数回 
両手3拍目呆れるほどゆっくり1回 
両手3拍目ゆっくり5~10回「自分の中に音楽が入った」と感じるまで
4拍目ゆっくり数回 
4拍目ゆっくり数回 
両手4拍目呆れるほどゆっくり1回 
両手4拍目ゆっくり5~10回「自分の中に音楽が入った」と感じるまで
両手を合わせる練習は(1小節ではなく)1拍ずつから始めます

ステップ3:両手1小節ゆっくり練習

範囲速さ回数
両手1小節呆れるほどゆっくり1回すべての拍間でしっかり止まって次の拍を確認する
両手1小節ゆっくり拍間で止まる時間が無くなってつながるまで拍間で止まる時間を次第に短くしていく
ステップ3の成果をここでつなぎ合わせます

ステップ4:両手1小節加速練習

範囲速さ回数
両手1小節ゆっくり1回 
両手1小節ゆっくり5~20回心に余裕が出るまで
両手1小節メトロノームで5~10目盛り速く5~20回心に余裕が出るまで
両手1小節さらに5~10目盛り速く5~20回心に余裕が出るまで
両手1小節さらに5~10目盛り速く5~20回心に余裕が出るまで
  目標の速さに達したら練習完了  
段階的に速さを上げていきます

後ろから練習

さて、「1小節ずつ区切って練習するんだ」と自分で決めていても、つい次の小節まで続けて弾いてしまうのが人間の弱さですよね。そこで私が思いついたのが「後ろから練習」です。最後の小節からさかのぼって練習するのです。これには良い事がたくさんあります。具体的には、

  1. 大好きな曲なら尚更ですが、曲を「途中でやめる」のには強い意志が必要です。でも、「途中から始める」のは全く何の苦労もなくできるのです。意志の力を無駄に使い果たすことなく、リラックスして練習に取り組めます。
  2. 毎日練習し始めの一番気力が充実しているときにまず新しい小節をじっくり練習し、次に昨日練習した小節の復習に進み、次に一昨日練習した小節にと進んでいくと、頭が疲れてくる頃にするのはかなり練習を積んで上手になった小節の復習で、その日の練習の最後はもう完璧に弾ける最終小節を気持ちよくジャーンと弾いてハッピーエンドになります。
  3. すべての小節について、そこから弾き始めたという経験が確実に得られるので、もし本番で止まってしまっても、どこからでも弾き始めることができます。

練習効率化のノウハウを自費出版

私が長年の演奏活動で試行錯誤して見出した練習効率化のノウハウは、まだまだたくさんあります。100ページ分もあるので、このようなページでは到底お伝えし切れません。そこで、50歳の誕生日を迎えたのを機に一念発起して、自分が得たことをもっと多くの方に役立てていただければと、本にまとめて自費出版しました。

超効率バッハ練習法 ~ プロのチェンバロ奏者からピアノ愛好家への贈り物

A5版100ページ
著者:八百板正己
発行日:2018年1月20日 第1版発行
発行所:八百板チェンバロ教室

目次

はじめに… 3

第1部 超効率バッハ練習法で練習時間を劇的に短縮しよう…. 9

第1章  「練習をもっと知的に」超効率バッハ練習法の科学的根拠… 10

1‐1  どうしてバッハの曲はいつも練習に時間がかかるのか… 10

1‐2  曲が弾けるようになるとき、頭の中では何が起こっているのか.. 14

1‐3  小脳が運動を効率よく記憶するには… 17

1‐4  小脳のすばらしい能力を活用して練習段階を一気にジャンプ… 18

1‐5  練習中はとにかく間違わないで!… 21

第2章  「そこまで細かく?」超効率バッハ練習法の詳細手順… 24

第3章  いつも間違えてしまう曲を超効率バッハ練習法で救い出そう… 40

第2部 練習の効率をさらに高めるアイデア集…. 45

第4章  練習が楽になる小道具… 46

4‐1  付箋で作る「強制繰り返し記号」… 46

4‐2  タイマー… 49

4‐3  お茶とお菓子… 51

第5章  「80:20の法則」で曲全体の練習効率を劇的に高める… 54

第6章  今日の練習の成果を無駄にしない練習計画… 60

第7章  意志が弱くてもできる「後ろから練習」… 64

第8章  「崩れ始めた!」と思ったら直ちに修復すべし… 67

第3部 前向きな心構えで最高の練習成果を引き出そう…. 71

第9章  練習に対する視野が広がる新しい視点… 72

9‐1  「バッハから個人レッスンを受けている」と思う… 72

9‐2  どんな細かい部分にも美を見出す… 77

9‐3  鍵盤上を踊るダンサーになる… 82

第10章  本番は間違えていい… 86

第11章  練習それ自体が喜び… 91

おわりに… 97

本に書いた練習効率化のアイデアをもっと紹介します

  • 「過去の良くない練習を引きずったりしていつも同じところを間違えてしまい、何度挑戦してもそこにくると手が固まって弾けなくなってしまう」という曲をあなたもお持ちなら、この本の第3章の内容を使って救い出しましょう。今までの練習方法では弾けなかった曲が弾けるようになるなら、計算上の練習効率は無限倍ですね。
  • 「80:20の法則」(問題の大部分が限られた部分に集中している、という統計上の経験則)をうまく利用して、曲全体の練習効率をさらに劇的に向上させるには? 第5章をご覧下さい。
  • 人間は忘れる生き物です。練習できない日が続いて、せっかく練習したことをみんな忘れてしまっては、こんなに効率の悪いことはありませんね。そんな無駄を最小限に抑える練習計画のコツとは? 第6章をご覧下さい。
  • 本番が近付いて練習が最終段階を迎える頃になって、今まで間違えたことの無かった所が次から次へと弾けなくなっていく・・・。そんなことになったら効率どころではありません。私が「崩れる」と呼んでいるこの悲劇をどうやって防いだらいいのでしょうか? 第8章をご覧下さい。
  • あなたは自分の先生に満足していますか?「バッハが私の先生だったらいいのに」なんて思っているあなた、じつはもうバッハから個人レッスンを受けているのですよ。そのことに気付けば、今日からあなたの練習時間は燦然と輝き出すでしょう。詳しくは第9章でどうぞ。
  • 私は、1小節とか、1拍とか、とにかく短い範囲を繰り返し練習しましょうと力説しています。これは練習効率化のために仕方なくではありません。細かな部分に宿る美しさに気付き、それを味わうチャンスなのです。部分練習が退屈になんかならないし、本番でも一音一音にまで配慮が行き届いたとても説得力のある演奏ができますよ。詳しくは第9章でどうぞ。
  • 合理的で無駄のない動きには美が宿ります。どんな楽器でも一流の演奏の映像を見ると、音を消してもその映像だけで惚れ惚れしてしまいます。演奏中のあなたの手をダンサーとみなして、鍵盤上で美しいバレエを踊らせましょう。個々の音やフレーズが美しくなり、練習のすべての時間が芸術的になり、最終的に曲を美しく仕上げる時間も最短で済みます。詳しくは第9章でどうぞ。
  • コンサートや発表会の本番で緊張しないためには? 簡単に言えば「間違えるかどうかを一切気にしない」ことです。本番は間違ってもいいのです。あまりに無責任ですか? いえいえ、間違えるかどうかを一切気にしないことによって、結果として練習の成果を最大限に発揮できるのです。自律神経系の性質を知って賢く付き合いましょう。詳しくは第10章をご覧下さい。

「あなたが練習するのは、上手に弾けるようになるためですか?」

当たり前じゃないかと思われるでしょうか。でも最近の私の考えはちょっと違うのです。練習それ自体が喜びであることに気付いてください。そうすれば、あなたの生活に占めている練習の時間すべてが重要な意味を帯びて輝きだします。

練習を手段と考えていると自分で自分を苦しめることになります。目的にしてしまいましょう。

人間が人間に向かってメッセージを伝えることが音楽の本当の使命です。片手練習も、短い範囲のゆっくり練習も、すべてがその崇高な使命にまっすぐつながる尊い営みです。

幸せになるために努力をしてはいけません(すごく逆説的でしょう?)。あなたの音楽的幸せは、発表会で難しい曲を一音も間違えずに弾けることで得られるのではありませんし、バッハの平均律クラヴィーア曲集を全曲制覇した日に得られるのでもありません。ではどうすればあなたは音楽で幸せになれるのでしょうか? 今回の本ではこういった心の問題にも真剣に取り組みました

無料お試し

以上のような価値ある情報を、あなたにもぜひ知っていただきたいのです。今回、どなたにも安心してお読みいただけるように、この本の無料お試しを提案します。本が届きましたら、まずは一週間、じっくりとお読み下さい。そのうえで、「これは今後も手元に置いておきたい」とお感じになりましたら、代金の振り込みをお願いします(一冊2,300円。今なら送料も私が負担します)。もし、内容を全部お読みいただいても、あなたのご期待に添えませんでしたら、ご遠慮なく返品ください。代金はいただきません。

あなたからの嬉しいご連絡をお待ちいたします。

私の想定を超えた反響

この本の対象として私が想定していたのは、趣味でピアノを弾く方々やピアノ指導者の方々でした。それが、私の予想を超えて、プロのピアニストやフルート奏者や声楽家の方々をはじめ、趣味でチェロやヴィオラやヴァイオリン、リコーダーやフルートやオーボエやファゴット、ギターやリュートや声楽をたしなむ方々にまでお役に立てているようなのです。お届け先は私が住む新潟県内はもとより、北は北海道から、西は四国、九州、沖縄、台湾までと広範囲に及び、さらにお友達に紹介くださったり、生徒さんの分もお求め下さる方が何人もいらっしゃるのは嬉しい驚きです。

私はいわゆる音楽のエリートコースを駆け抜けたのではなく、ずいぶん遠回りをしてここに至っていますから、多くの皆様と同じことに苦労してきた経験が、かえって皆様の苦労を取り除くお役に立てているのだと思います。

お客様の声

貴重な内容を教えて下さりありがとうございます。内容の分かりやすさ説得力に感激しています。脳の仕組み、具体的数字、考え方、メンタルすべて目から鱗でした。とにかく読んでいて面白いです。なんだかやる気になります。そうさせてくれるすごい力を持った本だと思います。バッハの曲も好きですが他の曲にも応用できそうですね。

二冊購入して一冊は自分用、もう一冊は.現在77歳の大人のピアノの生徒さんにプレゼントしました。65歳から習い始めた生徒さんでバッハのインヴェンションを弾けるようになるのが夢で目標だからです。「良かった、これなら練習出来ます。80まであと三年もあるから充分間に合います」と大変喜んでくださっています。私もじっくり読みながら取り組んで脳を開発して大好きなバッハを弾けるよう頑張ります。素晴らしい本を作って下さり感謝しています。

(神奈川県 M様)

先日送っていただいた本は少しずつ、楽しく読ませてもらっています。一気に読むのがもったいないくらい面白いです。

実は、購入する前にホームページで紹介されている方法で、今習っているバッハの平均率13番フーガを練習してみたんです。指に定着するのが格段に違うのを感じて、ノウハウの続きを知りたくなりました。

ピアノを25年ぶりに再開して3年ほどになります。子どものときは大キライな課題だったバッハインベンションでしたが。このたび先生に平均律をすすめられ、自分には無理と思いつつ、6曲目くらいになります。どれもちゃんと弾けないのにガックリくるどころか、なぜか練習をやめたくならない不思議な感覚がしてます。これは私はバッハをとても好きになってるな、と最近わかりました。やっぱりきちんと弾けるようになりたくて、色々調べてこちらにたどり着きました。

また質問やホームページを拝見していきたいと思います。よろしくお願いします。

(大阪府 Z様)

届きました!そして読みました!!

ピアノ愛好家の方はもちろん、ピアノを習っている子どもたち、ピアノの先生、ピアニスト、みなさんに読んでいただきたいと思う、とてもためになる本でした(≧∀≦)

普段なんとなく実践していたことを、言葉で理解することができました。そして何より、わかりやすくて読みやすい!

バッハ、とありますが、バッハだけでなく、すべての曲の練習に役立つと思います♪練習効率を上げたい方、練習方法を知りたい方、なぜその練習が必要なのか知りたい方、ぜひ読んでみてください。今日、レッスン後に生徒のAちゃんと一緒に読みながら「なるほど〜!」と2人で思わず納得(^^)生徒のみなさんにもぜひ読んでほしい一冊です。八百板さんに感謝!

(新潟県 ピアニスト I様)

素晴らしい本を書いてくださってありがとうございました。どこを読んでも、すぐに取り入れたい内容ばかりです。

「練習で間違えない」という考え方は特に衝撃でした。何度も間違えながら…という考え方が、上達を阻んでいたなんて! すぐに気持ちを入れ替えました。

p.23「今日の練習で私は一回も間違えません。練習で疲れないし、曲も早く仕上がります。」—–
これは、真っ先に実践しました。本当に声に出して、練習前に、全部でなくても、唱えています。本当に効きます。言葉の力は凄いですし、「間違えない」練習の方が、結局近道だとわかりました。

p.36~の「ゆっくり練習実践課題」も、「自分の中に音楽が入ったと感じるまで」ゆっくり繰り返すと、曲が早く手の中に入りますし、身体全体で演奏している実感が得られます。

バッハばかりでなく、ショパンのエチュードが凄い勢いで弾けるようになって驚くばかりです。

p.76の「裏プロフィール」も素晴らしく独創的なアイディアで、音楽の喜びがますます深くなりました。バッハに直接聞いてみる、という謙虚な姿勢で曲に向かい合っていると、何だか一本の道がすーっと見えてくるような気がします。

「いつも間違えてしまう曲」は、音楽以外にも、苦手なこと全般に役立つ考え方ですね。苦手な人と話さなくてはならないなど、日常のいろいろな場面で助けていただきました。

また、練習そのものが喜びだ、というお言葉も心に響きました。これは、すべてのものに通じますね。たとえば料理だって、おいしいものを食べるのが目的ですが、その過程も楽しむようにする、とか。これは目からウロコでした。音楽を通じて人を幸せにしてくださる先生に、深く感謝しております。

読むほどに味わいが増していく「超効率バッハ練習法」、これからも手元に置いて活用し、生き方のヒントもいただこうと思っております。素晴らしい本をありがとうございました。

(東京都 Y様)

早速お送り下さり、ありがとうございました。一気に読みました。読み易いし、面白いですね。目からウロコです。いっぱい笑っちゃいました。

(新潟県 S様)

まず、本がすぐ到着したので躍り上がりました! 私のブログでつぶやいたせいか、ご覧になったお二人が本を注文なさったとのことでした。

本の内容はとても分かりやすく、理論的なので頭で理解したい私にはそういう意味でもとてもよいです。

ちょうどチェンバロでインヴェンション1を扱うことになったばかりだったので、(40年前、小学生の時にピアノで弾いたのですが、今回はチェンバロで、また古典的指使いにチャレンジするのでほぼ新曲同様だと思います)この曲の譜読みを先生の書籍の通りに行いました。

「今すぐ取り組む実践課題」からしっかり実践しました。これのおかげで、今から何をしようとしているのかが明確になりますよね。私にとって、「理屈で理解する」ことはモチベーションの維持につながるのでとてもありがたかったです。

1小節ずつ・1拍ずつというのは少々退屈で、ついつい先に進みたくなりますが、「強制繰り返し記号」を使ってその誘惑に勝ち、とにかくステップ通りに進めましたところ、夕べから練習を始めて、今日のお昼にはもう弾けるようになりました。私としては最速だと思います。これが、だらだらと頭から通して何回も弾く練習だとその1回1回は1小節ずつ取り組むよりは楽しいのですけど結局無駄な時間が多く、ミスタッチをかえって覚えこませてしまっているのだということを実感しております。

また、オルガン曲にも用いてみました。こっちは、新曲ではなくて、先生の本に出合う前に両手の譜読みを終了したものが2曲ありまして、さあ、いよいよ足と合わせようというところで先生の本のメソッドに従ってみたわけです。その結果、2曲ともとても早く両手に足を合わせることに成功しました。ペダル付きのオルガン曲は私にとってはとても難しいので、1小節、1拍ずつであっても全然退屈ではなく、とても中身の濃い練習ができたと思っています。

「崩れる」現象にはいつも苦しんでおりますのでさっそく実践し、効果を上げております。

先生の書籍に、心から感謝しております。ずーっと愛用させていただくと思います。

(山形県 N様)

この度は「超効率バッハ練習法」書籍を送ってくださり、ありがとうございました。最初からとても興味深く読ませていただきました。全部読み終わる前から、読んだ章をその日の練習に活用できて、とても実践的でした。もちろん、すぐ実践できるということは、内容も非常にわかりやすかったです!!

文章はもちろんのこと、今すぐ取り組む課題として自分に置きかえて書き込むことで、より理解が深まりました。本の通りに進めていくと、自分の今までの練習にどれほどムダがあったのだろう・・・と実感しました。こんなにも一音一音を大切に練習したことはないなと・・・。練習中の間違いにも無頓着だったなと痛感しました。大脳、小脳のお話や、心理的なアプローチも大変勉強になりました。

私は自分で勉強する傍ら、音楽教室で主に子どもたちに指導しているのですが、指導面でも大変役立ちました。次回の練習してくるポイントややり方を、以前よりももっと明確に伝えられるようになったと感じています。

この練習法はバッハに留まらず、他の作曲家の作品の練習にも通じるところがあると思います! ぜひ先生の新しい書籍を心待ちにしております。個人的には、暗譜のことや、本番前~本番の先生の経験やお考えをお聞きしてみたいです。今後ともよろしくお願いいたします。

(新潟県 Y様)

書籍の文章は奥行きの深さにも拘らず、とてもわかりやすい表現で、これならアマチュアのピアノ愛好家にも理解でき、ピアノ教師の指導にも役立ち、生涯の楽しみにつなげていける愛好家の幅を広げられると思いました。

先生の脳科学と発達心理学を中心にすえられた練習法は、今までやってきたことのメソッドを理論的に裏付けされるもので、生徒には確かな実力がついていき、指導者にはより整理された指導法として、大いに役立っていくことと拝察申し上げております。

(新潟県 M様)

とても素敵な内容で、バッハのみならず今後の私のピアノの練習の中で参考にし実践させていただきます。ちょうど今、バッハの平均律を練習していて、あまりにむずかしくて悩んでいた時にこの本に出逢うことができて、とてもうれしく思っています。

(兵庫県 M様)

新潟を代表するフルート奏者の浅利守宏氏が、生徒さんからの感想を伝えてくださいました。楽器の違いを超えて、私の経験が人助けになるとは本当に嬉しいことです。最後のほうに書かれている浅利氏の哲学も必読の価値があります。

昨日、生徒さんから嬉しいメールが届きました。その生徒さんは、一年前に違う先生から私のところに来たのですが、前の先生とは音楽の方向性が違い、練習方法にも疑問を持つようになってしまい、やがて病気にまでなってしまいました。

それが、私のところへ来てから心が開放され、更に八百板氏の本を紹介したところ、生徒さんからメールが来たのです。

以下、生徒さんのメール文:

「超効率バッハ練習法」、読みました。

想像を超える面白さでした。残念ながら、インベンションの譜面もないし、弾けませんが、これまでの浅利先生のレッスンで教えていただいた小節ごとに分解して練習する方法が頭にあったので、ざっくり理解はできました。不毛な練習を何度となく繰り返してきた私も、ようやく脳の働きを少し理解してきたので、この本を読むことでさらに高度なことを上書きできた気がしています。

でも、単なる知識の上書きではなく、八百板さんの書かれた文章に非常に感銘を受けました。鍵盤楽器を始めて数年のご婦人が出てくるくだりには思わず涙してしまいました。単に練習方法を解説するだけではなく、練習という行為がどれだけ尊いことなのか気付かされ、胸がいっぱいです。

私もまさに、たった一小節を練習すること、これはできるようにするためには仕方ないプロセスだと考えていました。でも、細かな部分に宿る美しさに気付き、味わうチャンスだと書いてあり、そう考えたらなんて素敵な練習方法だろう!と思いました。

この本に出会えて感謝です。明日からの練習のために、早速「強制繰り返し記号の付箋」を作ってみようかな(о´∀`о)

世の中にはいろんな立場の生徒さんがいます。それを理解した上で音楽の喜びを伝えるには、伝える立場の人が、よく理解した上でなければ、音楽はいつまでも立っても『音が苦』になってしまう。

楽器を新たに買うのも一つの方法でしょう。コンクールに照準を合わせるのも一つの方法かも知れない。それは生徒さんによってはとても良いことだと思います。

でも、それらは即効性の滋養強壮剤であることを忘れてはいけないのです。根本的な解決ではないのです。

音楽の本当の喜びとは何か?
なぜ、音楽を奏でたくなるのか?
なぜ、音楽を聴きたくなるのか?

それは気持ちのゆとりであり、生きていく証しとなる。

日常生活の句読点となる音楽を心の喜びにするには、日頃からの尊い練習方法にあると八百板氏の本は説いています。

勿論、音楽に携わる身なれば、幾つかの苦労を受け入れる覚悟を持つのは当たり前のことですが・・・。全ての人がそうとは限らない。それを生徒さんに押しつけるのは誤りです!

音楽に携わる身として責任を持ち、一人でも多くの人を『音が苦』から開放することが出来るなら、この上ない喜びです。

(新潟県 フルート奏者 浅利守宏様)

本の内容は鍵盤楽器に関してですが、ヴァイオリンのような4弦5度調弦の楽器でもバッハ取り組みには大いに参考になります。

(神奈川県 K様)

私にとって、「超効率バッハ練習法」は、いわゆるバイブル、と言いますか、いつでも、何度でも、悩んだときに立ち戻る場所、のようになっていると思います。

私がこの本からいちばん感じたのは「音楽を続けたい者を勇気づけてくれる」ということでした。先生の仰る「バッハから個人レッスンを受けている」や「練習自体が喜び」という言葉に、ものすごく勇気づけられるのです。

まず、好きなことがある幸せ、そして、それをどんな立場・状況にあっても、何歳になっても、続けられる、という喜びです。先生には、どんな形でも音楽を続けていいのだということを教えていただいたという、感謝の気持ちでいっぱいです。

(新潟県 T様)

最近はめっきり時間が取れず、たまに弾く時間ができてもブランクが長すぎて以前弾けた曲を思い出しているうちに休みは終わる、というような状況でした。

実際本を手にして見て、超ゆっくりで最低限の部分に絞って反復、曲の後ろから、など、自分なりに至った部分もありましたが、それを徹底的に突き詰めた方法論に感服しました(一気に通読しました)。

続けて弾きたい、テンポアップしたい、という誘惑にいかに勝てるかがポイントのように思います。

(神奈川県 O様)

お送りいただきありがとうございます。全体をパラパラとめくりながら、どのページもうんうんと頷きながら読んでおります。

今まで、私の中でも同じことを考え、実践したり、生徒にも伝えていましたが、科学的根拠を持たず私の経験と感覚という漠然としたものだったので、確固とした根拠を得られてとても勇気づけられました。

(神奈川県 H様)

「超効率バッハ練習法」を購入し、練習方法を見直して、先生の練習メソッドを実践し、久しぶりにステージに立ちました。本番では楽しみながら演奏ができ、なんとも言えない幸せな気持ちでした。ありがとうございました。

(佐賀県 H様)

子供の頃習ったきりのピアノを再開して、2声インベンションの1番から始めました。ハノンに取り組んで左手の動きが改善して、さらに八百板メソッドを試みて、明らかに子供の頃より安定して弾けるようになりました。2番もなんとか最後まで弾き通せる所にきて、自分でも驚いています。先生の声が聞こえてくるような本とメルマガに勇気を得て、少しずつやっていこうと思います。

(千葉県 Y様)

この度は、「超効率バッハ練習法」に出会えた事、大変嬉しく思います。

私自身演奏するにあたり、年数を重ねれば重ねるほどプレッシャーに追われ、トラウマから抜け出せなかったりと、音楽を楽しんで演奏する事が出来なくなっていました。そんな時、先生の書籍に出会い救われた気持ちです。

「時間がない」まさしく仕事は溜まる一方、焦りが先に立ち集中できず、空回り状態で焦るばかりです。

「間違えることの意味」では、どんなに練習しても本番に失敗してしまう。自分の演奏が出来ない。人前での演奏が出来なくなる。自信がなくなる。などの経験から、今更聞けない事ばかりでした。

(新潟県 K様)

提唱されていたポストイットで区切り、楽譜を弾くところだけを出す方法、凄くいいです。以前から生徒さんには手でやってましたし、自分は見ないフリで練習してましたが、ポストイット方法にしたら本当にすぐ弾けるようになりました。私も生徒も!早速生徒の分も作りレッスンごとに渡しています。

(岩手県 H様)

今日はインベンション13番のレッスンがありました。

超効率バッハ練習法で効率よく練習できたので、譜読みからレッスンまで2週間なかったのですが片手ずつ、両手弾きともに何とかレッスンに間に合いました。左手パートだけでも弾けたので先生にも練習の頑張りを褒めていただき、嬉しく励みになりました。

何度も読み返しながら、引き続き練習したいと思います。ありがとうございました。

(兵庫県 H様)

紹介文を読んで、これは!と思いすぐに購入いたしました。

私は、友人に誘われバンドを始めたのですが、思った以上にひどい自分の演奏にがっかり。長い間クラシックを弾いていたのですが、これではいかんと、50も半ばにしてジャズピアノを習い始めました。

ところが、亀のような歩みで一向に上手くなりません。ちょっとへこんでいた時にこの本を見つけました。

そうか、私の大脳はこのくらい弾ける、と思っているのに小脳は初めての体験だったのだ、と目の覚める思いでした。

もう一度初心に戻り、ゆっくりが近道、そして丁寧にを心がけて練習することにします。すもうの四股を踏むように、確実に楽しんで練習を積んでいきたいと思っています。ありがとうございました。

(埼玉県 M様)

この度は書籍・資料を送っていただきありがとうございました。大変わかりやすく貴重な内容、紙でいただけるのはありがたく、早速活用させていただいています。

私はピアノ教室講師ですが、この度の自粛期間中、時間に余裕ができたので、改めて今まで苦手だったバッハを弾いてみようと思い始めました。

教えていてもインベンションまで弾きこなす生徒は僅かですが、もう一度私自身インベンションからきちんと弾いて研究していこうと思っています。

(埼玉県 T様)

ご著書大変参考になりました。拝読してから練習方法が変わり、朝 練習を始めるのが待ち遠しくなりました。大切に使わせていただきます。

(長崎県 M様)

片手から、ゆっくり弾くことはしていましたけれど、1小節ずつということは目から鱗でした。実際に行ってみますとしっくりきます。ついレッスン日まで時間が…等と焦ってしまいそうですが、そこは先生のメソッドを信じて弾いていくようにします。

(東京都 M様)

大変分かりやすく、演奏や練習の助けになるような生きた“秘策”の数々と、心に響くお言葉に溢れた御著書を有難うございました。大いに活用させて頂きます!

(神奈川県 H様)

あなたがバッハを練習する効率が、私と同じように5倍も高まったら、浮いた時間を何に使いますか?

  • その曲を十分に弾き込んで、心を込めて弾けるようになりたいですか?
  • バッハの曲をもっとたくさん弾くことに使いたいですか?(チェンバロ曲だけで200曲もあるのです)
  • バッハを歴史の流れの中で見直すためにパッヘルベルやブクステフーデといったバッハの先人たちの音楽に手を伸ばしてみたいですか?
  • オルガン演奏や通奏低音に挑戦して、バッハとの関わり方を一気に広げたいですか?

私のアイデアを使って、あなたのバッハ練習の効率を何倍にも高めてください。生きる年数は限られていますが、その中で経験できる音楽の質も量も工夫しだいで何倍にも増やせるのです。これは人生への投資です。早く投資するほど、残りの人生がより豊かになることでしょう。

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