今日の問題提起:
「どうしてここだけ物足りないんだろう?」バッハの曲でそんなふうに感じることって、けっこうありますよね? でもそれはバッハのせいではないんです。私たちが何かを見落としているから物足りなく感じるのです。
ビデオの要約:
- それまで和音を多用してきたこの曲が突然2声になる部分は、それまでの合奏からソロ・ヴァイオリンと通奏低音だけの二重奏に変わったような印象
- 左手は低音声部と内声に分けられるので、低音は長めの音として強調し、内声はスタッカートとしてみる
- 低音を全部強調すると少々しつこいので、2拍目は1拍目と同じ音なのでスタッカートにしてみる
- 右手前半の音階は、バッハがよくヴァイオリンの楽譜に書くように、始めの3つの音をスラー、残りの音をノン・レガート(音の間に少しだけ隙間を空ける)
- 右手後半の分散和音はヴァイオリンならスタッカート
- 弾くのは大変だけれど、アーティキュレーションが刻々と変化するので、目が離せない充実した演奏ができる
では、以上の解説を踏まえて、この曲を通してお聴き下さい。
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