今日の問題提起:
バロック時代のトリルは、ショパンなどロマン派のトリルとは弾き方が違います。おそらくあなたが思っている以上に、バロック時代のトリルは変幻自在です。でも世の中ではまだまだ機械的に弾かれることも少なくないようですね。トリルを自由に弾けるようになると、それだけでもあなたの演奏はとてもバロック音楽らしくなりますよ。
ビデオの要約:
- トリルはとにかく速く弾く、というものではない
- トリルは16分音符や32分音符として他声部と同期させて弾く、というものでもない
- バッハの時代には、こんなに長い音はオーボエで演奏されることが多かった
- バロックオーボエ奏者たちの演奏を聴くと分かるが、当時は長い音符はクレッシェンドとデクレッシェンドを伴って演奏された
- この曲のこのトリルは、チェンバロで長い音が消えてしまうのを防いで響きを延長させるためのもの
- トリルをゆっくりからだんだん速く、そして最後に少し遅くすると、オーボエで演奏されたような強弱が表現できる
では、以上の解説を踏まえて、この曲を通してお聴き下さい。
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