今日の問題提起:
「トリルやモルデントといった装飾音記号を見ると、つい身構えてしまう」という人は少なくありません。バッハがいろいろ使い分けた装飾音の記号は、どれも狭い面積に小さなギザギザが押し込まれた外見をしています。それを見て「装飾音は最高の速さで弾かなければ」という強迫観念を持ってしまうのです。でも、本当はそんな事はないのですよ。
ビデオの要約:
- この曲では右手と左手に同時に装飾音が書かれている場合がとても多い(バッハの遅い時代に写譜された弟子の楽譜)
- それら両手の装飾音は、一方は短い音にアクセントを付ける目的で素早く弾き、他方は長い音の響きを延長する目的でゆっくり弾くべき
- そのように装飾音を弾き分けると、同時に弾く装飾音の演奏がずっと易しくなるという利点もある
- そのように装飾音を弾き分けると、右手と左手が1拍遅れで模倣する部分などが、装飾音の弾き方の違いも含めて1拍遅れで模倣されるので、対位法が聴き取りやすくなるという利点もある
では、以上の解説を踏まえて、この曲を通してお聴き下さい。
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