今日の問題提起:
ゴルトベルク変奏曲は、過去の偉大なピアニストたちがたくさんの録音を残しました。偉大なバッハによる最長の鍵盤曲ということもあってか、またロマン主義的な解釈の伝統もあってか、この冒頭のアリアは非常にゆっくりと演奏されるのが常です。
でも、バッハの真意は全く違っていたのではないか?と私には思えるのです。チェンバロ奏者の目で見ると、このアリアはサラバンド以外の何物でもありません。そうなるとテンポも全く違ってきます。結果として、曲のイメージも大きく変わります。
ビデオの要約:
- バッハはこの曲の右手に装飾音記号や細かい音符を大量に付けているが、それを全部取り除くと、一貫したサラバンドのリズムが浮かび上がる
- サラバンドは舞曲であり、サラバンドとしての固有のテンポがある
- サラバンドのテンポで弾きつつ、細かい音符は装飾音として聞こえるように弾く
では、以上の解説を踏まえて、この曲を通してお聴き下さい。
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