まず頭の中で音を鳴らす(写真付き)
知人から教えてもらった本を買って、さっそく自分の練習に適用しています。
前から実践していた内容も多かったけれど、意外に効果抜群の練習法が一つ見つかりました。それは、「実際に音を出す前に、指を動かすイメージだけをしながら、頭の中で音を鳴らすことを3回繰り返し、その後ではじめて音を出す」ということ。
特に新しい曲に取り組んだばかりの鍵盤楽器の練習は、両手の指をどのタイミングでどう動かすか、ということを脳に覚えさせる膨大な作業に費やされます。その効率が、この「事前のイメージトレーニング」でずいぶん効率が上がることを実感しています。それに、実際に音を出している時間が半減するので、どんなに練習しても体が疲れないんです。さらに、正しくイメージできないときは頭の中で音を鳴らせないので、テンポを落としたり短い範囲に区切ったり片手イメージトレーニングに戻ったりする結果、練習で間違った音を弾いてしまう危険がずっと少なくなります。
もちろん、これをいつもきちんと実践するのには強い強い意志が必要です。だって、音を出してしまうほうが簡単だし、音が出ない練習なんてつまらないですからね。誘惑に負けずにイメージトレーニングを習慣付けられるでしょうか?
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先生のご計画、嬉しく、楽しみです。
そして、いつも楽器を持ち運びすることの出来る状況ではない中で、これならとても励みになりますし、
やってみようと思います。今日の文章に、さらに励まされました。ありがとうございます。(゜))<<。
ありがとうございます。
これに似た練習法として、楽器の音が出ないようにして鍵盤を弾く、というのもありますね。オルガンはストップを外せば音が出ませんから。私のチェンバロもそうです。自分が弾く音をイメージできないで指だけ動く、ということをしないのがポイントだと思います。
ずっと前の記事「音が出ない足鍵盤」で、
八百板さんが、自作された練習用足鍵盤でオルガン曲のペダルパートを練習されている
ということを拝見しましたが、それはまさにこの
「音を出さないで、頭の中でイメージトレーニング」ですね。
家合さんが演奏される楽器も、オルガンなのでしょうか?
家合さんはオルガンが専門ですよ。
私の練習用足鍵盤は音が出ませんが、それでも足を動かす前に、足を動かすイメージだけの練習を3回すると効果的、ということになります。今度足を使うオルガン曲を練習するときに、その効果を確かめます。
私もこの本が大好きです。留学していた音楽院では音楽のことは教わりましたが、それではカバーしきれなかった練習内容や作戦、経過の評価法がよくわかり、落ち着いて練習できるようになりました。八百板さんも読んでらっしゃると知り、さらなるバックアップを受けた気分です!
コメントありがとうございます。
浅原さんは私より先にこの本をご存知だったのですね。音楽活動の全貌を知っておくことで、広い視野が得られますね。