細かすぎる?タイマー設定時間
私の書籍「超効率バッハ練習法」の中で、練習が楽になる小道具としてタイマーを挙げています。今日はその設定時間について、なるほどね、と頷いてしまう話を仕入れてきましたのでお伝えします。
私が練習にタイマーを使う理由として、書籍でこのように説明しています。
練習すべき曲が多いと、練習時間が取れないと、本番が近づいてくると、「間に合わない!1分でも無駄にしないで練習しなければ!」と焦ります。でもバッハを練習するのはものすごく頭を使う作業ですから、難しい箇所を30分も弾いていると頭がボーっとしてきます。弾いても弾いても上達しないばかりか、さっきまで弾けた所がボロボロ間違い出したりします。こうなっては効率が悪いのを通り越して逆効果ですから、どこかで5分くらい休憩が必要なのです。でも、頭がボーっとしていると自分が疲れていることに気が付かなかったり、さっきまで弾けた所がボロボロ間違い出したことにすら気が付かなかったり。
さらに、私はたいていタイマーを30分にセットする、と書いています。私にとって集中力が続く適度な時間だと思ったからで、特に根拠はありませんでした。
先日仕入れたのは、あるアメリカの伝説的コピーライターが「タイマーを33分33秒にセットする」と言っていた、という記事でした。「33分33秒、その間はコピーを書くことに関係するなら何をやってもいい。そして、タイマーが鳴ったら、文章の途中でも単語の途中でも、ただちに中断して5分間の休憩を取る。その5分間には、コピーを書くことに関係する事は一切やってはいけない。」という趣旨のことが書かれていました。
ああ、なるほどね。「30分」というのは、見方によってはかなり大まかな数字です。練習の途中でタイマーが鳴っても「大体30分が目安なんだから、きりのいいところまであと数分続けよう」と思ってしまいます。でもこれが罠だったんです。私の場合はたいてい数分では済まず、気がつけば1時間も練習を延長して、集中力が落ちるどころか、再起不能なまで疲れ果ててしまっていました。そんな日はもう練習を諦めなくてはなりません。
でも、「33分33秒」は非常に細かい数字です。タイマーが鳴り出したら1秒でも早くタイマーを止めないといけない気になります。結果として休憩をきちんと取ることができ、集中力が長続きするというわけです。2日前から実践していますが、なかなかいい成功率ですよ。
目下のところ、私にはもう一つの課題があります。33分33秒という中途半端な時間にセットしたタイマーを、休憩時間のたびに5分間にセットし直すのが面倒になって、タイマーを使わずに休憩を取ってしまうのです。どうなるのかはお察しのとおり。休憩が5分で済まずに、気がつけば1時間も他のことをしていたりします。
解決策は「休憩時間用にタイマーをもう一つ買って、5分にセットしておく」です。善は急げで、もう一つのタイマーは明日買いに行きます。
追伸
書籍をお持ちでない方は、どうぞこちらもご覧下さい。
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