平日の水族館(写真付き)
「イルカのショーが始まっちゃうよ!」
「走ろう!」
「ほら、年間パスポートは自分で持って!」
大部分の小学校では新学期がはじまっているそうですが、娘は冬休み最終日。この日の水族館はガラ空きです。
娘は魚が好きなのか、動くものなら何でも好きなのか、とにかくここにつれてくると喜びます。なので、入場料2回分で買える年間パスポートを一年前に購入しました。この日はパスポートが切れる日。娘の冬休みとちょうど重なったので、学校の宿題も無事全部終わらせて来たのです。
終わらせたといっても、書初めの宿題をお昼過ぎまでやっていたので、水族館に着くのが遅くなったのですけれど。
いつもなら、水族館の入り口にあるこの水槽だけでも、娘は何十分でも興奮して見続けるんです。娘に任せていたら、丸一日かかっても水族館の一番奥にたどり着かないかもしれません。でも、この日は一番の目当てのイルカショーに間に合わせるために横を駆け抜けました。上の写真は帰るときに撮ったものです。
この日は今まで見たこともないくらいに哺乳類が活発に動いていました。アザラシもラッコもカワウソもビーバーも。ビーバーなんて、動いているところを初めて見ました。入館者が少ないと、もしかして動物たちにとってストレスが少ないのでしょうか。平日の水族館にはこんないいこともあるんですね。
音楽家という仕事をしていると、平日のほうが時間の融通がききます。娘が学校に上がる前は、家族で平日に出かけられる特権を味わっていましたっけ。今はよほどのチャンスがないとそういう贅沢はできませんけれど。
それにしても、魚って美しいですよね。熱帯魚のようにカラフルなのはもちろんですが、新潟近くの日本海の魚だって、よく見れば見るほど、地味ながらも美しいです。娘のおかげで同じ水族館にしょっちゅう通うことで、自分ひとりだったら気がつかなかった美しさを知ることができます。
この水族館では、佐渡周辺の深海魚とか、信濃川や阿賀野川に棲む魚とか、地元密着の展示にも力を入れています。単に一般受けする人気の魚を展示するだけでなく、自分の周りの自然を好きになってほしい、という水族館の人たちの思いが伝わってきます。 私がこの水族館を気に入っている理由の一つです。
高級魚「のどぐろ」こと「アカムツ」という魚の人工孵化に世界で初めて成功した、とも宣伝しています。見るだけなら特別どうという特徴もないような魚が、大きな水槽にたくさん入れられて特別扱いされているのも何だか嬉しくなりますね。
音楽だってそうです。誰もが知っているチェンバロ曲なんて限られています。でも、じっくり付き合ってみれば、素晴らしい曲はものすごくたくさんあるんです。作曲家と曲集の名前だけは聞いたことがあっても、「バッハの平均律クラヴィーア曲集第2巻から前奏曲とフーガ嬰ハ短調」をわざわざ聴こうという人はほとんどいませんよね。でも、一度その良さがわかってしまえば、あとは自分でもまた聴いてみようと思うこともあるでしょう。そのきっかけを提供するのも私の役割かな、と、地味でも美しい水族館の魚たちを見て思いました。
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とても素敵な写真ですね!
お嬢様のちょっと微笑んだお顔も自然だし、お洋服の青、コートの青、水槽の藻(サンゴ?)の青色が所々に見えていて飾らない美しさを感じました。
冬休みの最終日、いい思い出になったことでしょう。 先生もリフレッシュされましたね。
ありがとうございます。急いでいたので、飾る余裕がなかったというのが実際ですけど。
おはようございます。
今日の写真は特大判ですね!
動物も植物も、じっくり付き合ってみれば、どんなに地味な物にもそれぞれの美しさがあります。
「雑草という名の植物はない」は名言です。
ありがとうございます。
写真の大きさが自由に変えられるようになったので、試しに一番大きくしてみました。
植物といえば、私は野菜の花(どれも地味ですが)に味わいがあると感じています。
かわいらしいお嬢様のお写真、何度も拝見してしまいます!紫式部なら「いとけうらなる御かたち、ねびゆかむさまゆかしきをとめ」…でしょうか。つい古語が浮かんでしまうような品のあるたたずまいでいらっしゃいます。
夏休みの宿題のお話でも感じたのですが、自分のことに自分以上に熱くなってくれるお父様って、本当にありがたいんですよね。ありがたみは、今は心の底に沈んでいて、あとになってふとよみがえってじわっとくると思います。お父様の深い愛情に、ブログを読ませていただいている私たちの心もほっこりします。
蛇足ですが、お嬢様、お父様によく似ていらっしゃいますね。お父様に似ている女の子は幸せになると聞いたことがあります。
娘へのお褒めのお言葉、ありがたく頂戴いたします! 娘にも妻にも伝えます。でも、実物をご覧になると、イメージが崩れるかもしれませんね。私が写真に撮るのは、いい子にしているときだけですので。
何度かこの水槽の写真を見ています。
お嬢さまのふっくらした頬を見ていると私はもしかしたら、モナリザが幼い少女だった時このような感じだったのではないかな?と想像していました。大人のモナリザはもうこのような微笑みはできないですよね!
いつまでもこのような笑顔を大切にしていたいと思います。
ありがとうございます! 娘とモナリザを比べていただけるとは思ってもみませんでした。