こんな賛辞が!

先週、インヴェンションの第13番の解説動画をYouTubeにアップロードしました。そうしたら、動画のコメント欄にこういうコメントが来たんです。もちろん私の知らない人からです。

素晴らしい演奏に感無量です。これほど納得する心を打たれた第13番を聴いたことがありません!

私もずっと同じことを感じていました。短い曲の中に感情の動きがたくさんあり、表現する醍醐味のある素晴らしい一曲だと思っています。淡々と演奏してしまっては、この曲の素晴しさが伝わらないと思っていました。

八百板さんの演奏を聴くことができて、本当に良かったです。納得です。ありがとうございました。

嬉しいですよ! 私の演奏が人の心を打ったというのですから、本当に音楽家をやってて良かったですよ!

同じ動画に、こういうコメントも来ました。

子供の頃よくバッハを弾いていましたが、八百板さんのお話をその頃の自分に聞かせられたらなあ、と思います。インヴェンションを勉強し直してみたいです。お話と演奏をありがとうございます!

これもすごく嬉しいです! 私の演奏を聴いて「インヴェンションを勉強し直したい」だなんて!

 

じつは、私が喜んでいるのには、もっと深い理由があるんです。

普通にYouTubeやgoogleで検索してヒットする範囲では、世の中のすべての人が私と全然ちがう弾き方をしているんです。私のように弾く人が、ただの一人もいないんです。

普通の精神を持っていたら、そんな演奏を公開する自信はないですよね。「自分のような演奏はごく少数派なのでは?」とうすうす感じてはいました。でもまさか、一人もいないなんて。いえ、正しくは、検索しても全然ヒットしないなんて。(ちなみに、「インベンション13」というキーワードで検索したら、この曲の私の動画は91位と92位に3年前のものがようやくヒットしました。小学生が自宅で練習しているヘタクソな動画よりもずーっと下位ですよ。)

この路線の動画を配信し始めた5月6月ごろには、あからさまな批判のコメントもいろいろ来ていました。「考えすぎだ」とか「証拠もなく勝手なことを言うな」とか。証拠はちゃんと示してるんですけどね。

だから、この路線の動画を作り続けるべきか、迷いの気持ちも生じていたんです。

でも私にはバッハの本当の姿を広める使命がありますから、先週も結局作りました。そうしたら、これらのコメントをいただいた、というわけなんです。

 

やっぱり、分かってくれる人は分かってくれるんですね。誰から何を言われても、これからもバッハの本当の美しさを発信し続けます!

というわけで、先週作ったその動画をどうぞ。

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こんな賛辞が!” に対して2件のコメントがあります。

  1. Y.M. より:

    八百板さんがYouTubeにアップロードされているビデオ、特に「ダメ出し動画」は、見るたびに
    「そうそう! バッハはインヴェンションを『なによりもカンタービレの奏法を身に付ける』ために作曲したんだよ! それなのに今のピアニストは、それを全然わかってない!」
    とディスプレイに向かって口走りそうになります。
    YouTubeという、全世界に向かって、ご自分の意見とそれに立脚した演奏を公開する手段ができたことで、バッハの音楽の本当の美しさ、崇高さを世の中に広めていくことが可能になりました。
    きっと天国のバッハも喜んでいることでしょう。

    1. 八百板 正己 より:

      実際にYouTubeで検索してピアニストさんたちの演奏を30本くらい聞いてみるといいですよ。「全然わかってない!」と叫ばずにはいられないですよ(私は叫んでます)。
      私が自分の意見を公にできるのも、ほんとうにYouTubeのおかげですよね。

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