上手なだけじゃダメ(写真付き)

5年目にして初めて最優秀9作品に選ばれました。今日は親バカ記事です。

三条市PTA連合会主催の「ふるさと絵画コンクール」に1年生のときから毎年応募している娘です。いままでも毎年のように入選はしていたのですが、今年はついに「三条信用金庫理事長賞」を取りました。

1年生で初めて応募したときにいきなり金賞を取ったのですが、親としてはそれだけでも立派だと思うのに、本人は「もっと長い名前のすごい賞で、盾もほしかった」と悔しがっていましたっけ。

今日は午前中に表彰式があり、お祝いにレストランで昼食を取り、午後から始まった作品展示も早速見てきました。毎年、何百枚もの子供たちの絵を家族そろって見ることが我が家の年中行事になっています。

じつは私は、始めの頃は子供たちの絵の良し悪しがよく分からなかったんです。とても正確な投影法を駆使してきれいに仕上げてある絵がただの入選なのに、線は曲がってるし大小関係もおかしいし色も現実的でない絵が上位入賞だなんて。

でもこうして毎年のように見ているうちに、だんだん分かってきました。「これを描きたい!」という強い思いが伝わる作品が上位に選ばれるんですね。そう思って見るうちに、私の方の感度も少しずつ上がってきた気がします。

以前の私は自分の尺度で作品の中に欠点を探そうとしていたのかもしれません。それで、技術的に正確な作品を「うん、これは欠点が少ない絵だ」というわけです。でもそうではなくて、作品を通して子供が訴えていることに耳を澄ますような見方が大切なんですね。

今回も上手な絵はけっこうありましたが、「上手なだけじゃダメ」なんですね。対象から大きな感動を受け、それを何としてでも表現したいという意欲、こだわり、執念・・・。この一枚のためにどれほどの時間とエネルギーを注ぎ込んだのか、注ぎ込まずにはいられないほどの強い思いを抱き続けたのか。

 

こうして書いていて気がつきました。音楽と一緒です。なぜ練習するのかと問われれば、自分の心の中に鳴っている音と自分が弾いている音が全然似ていないからです。自分の心の中の音が感動的であればあるほど、自分が弾く音にがっかりします。いつまで練習しても出口の見えないトンネルのようで気が遠くなります。

でもそれで諦めたり妥協したりするなら、所詮その程度の感動でしかないということです。だから嫌いな曲は練習もいい加減になります。結果もいい加減です。時には曲自体がどうしようもない駄作だからということもありますが、大抵は私の方が鈍感で曲の素晴らしさに気がつかないのです。

こうなったら練習だけしていても限界がありますね。「上手なだけじゃダメ」です。

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上手なだけじゃダメ(写真付き)” に対して1件のコメントがあります。

  1. T.h より:

     おめでとうございました!!!!!

    きれいな色使いですね。中央の男性の顔、上着の青色のグラディーションがきれい!
    作られた商品(?)の色も塗り方も。

    黙って何時間も何回も絵に向かっておられたのでしょうね。
    感じたことを表現するというのは大変なことだと思います。

    大賞をとられたことは皆さまのこれからの大きな力になると思います。
    本当におめでとうございました!

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます。具体的にいろいろコメントしてくださって嬉しいです。T.Hさんは絵を見る素養をお持ちなのですね。きっと、絵に限らずいろいろ美しいものをたくさんみてこられたのでしょう。

  2. 川口 より:

    三条信用金庫理事長賞の受賞、おめでとうございます!

    私は幼いころから絵画はダメダメです^^

    音楽は歌うことしかできませんけど、八百板様の言われるとおりだと思います。
    一層精進します。

    1. 八百板 正己 より:

      川口さんありがとうございます。
      歌は最も素晴らしい音楽です。ぜひ素晴らしい歌をたくさん歌ってください。

  3. Y.M. より:

    おめでとうございます。

    コンサートでの音楽の演奏も、「いかにミスが少ないか」ではなくて、
    演奏者がその音楽から受けた感動を、どれほどお客様に伝えることができるか、
    感動を受け取ったお客様が、どれほど幸せな気持ちで家路に就けるか、
    それが問われるのが、本当のあり方だと思います。

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます。
      おっしゃるとおりです。プロとして、いつもこのことを自分に問い続けます。

  4. 山川 明子 より:

    おめでとうございます!

    お嬢様がますますかわいらしく成長されていて、私まで嬉しくなってしまいます! 「親バカ記事」、大歓迎です!!
    「ふるさと」を描くのに、人々のほのぼのとした交流を表現するなんて、アイディアが素敵ですね。細部にわたって丁寧に描きこんであるのも見応えがあります。

    先生のお言葉も心に響きました。今、ベートーベンの「ハンマークラヴィーア」を練習していて、本番2週間前を切りましたが、まだまだトホホな状態です。この本番は一つのステップとして、諦めずにがんばります。

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます!

      この絵は市の「三条鍛冶道場」という施設です。三条は昔から鍛冶屋の町として知られていました。

      ベートーベンのハンマークラヴィーアとはすごいですね!この曲に挑戦するというだけでもすごいことです。

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