5年ぶり!対面の講習会(写真付き)
私のチェンバロスタジオにある4台の鍵盤楽器がスタンバイです!
この週末は講習会「バッハの時代の調律法からバッハの真意を探ろう」の第2回が開催されました。対面の講習会なんて5年ぶりです。5年も間が空いたのは、もちろん新型コロナのせいです。
写真の正面奥にある四角い楽器(ヴァージナル)の場所に、いつもはソファーが置いてあるんです。でもこうしたイベントになると、ソファーは隣の部屋に移動して、4台の楽器の音が全部お客様に届くように配置替えをします。まさに「楽器に囲まれる」っていう感じですよ。
今回、参加者は全員新潟県外のお客様でした。一番遠い人は名古屋からのご参加です。新型コロナを境に、私の活動は完全に全国区になったということですね。
5年ぶりの講習会という事で、内容は思いっきりマニアックにしてみました。音楽大学の古楽器科でも習わないんじゃないか、という細かいことにまで踏み込んだんです。この週末のプログラムはこんな感じでしたよ。
8月24日(土)13:00~18:00
【講義と実演4】不等分律への道
【講義と実演5】ヴェルクマイスター音律(成立の経緯、性格、調律のしかた)
【調律実習2】オクターブ展開とユニゾン合わせに習熟しよう
【講義と実演6】調性格論
8月25日(日)9:00~12:00
【グループレッスン2】調の性格を意識してバッハを弾こう
【ミニ・コンサート2】半音階的幻想曲とフーガ(ヴェルクマイスター音律)
どうですか?「難しすぎて付き合ってられないよ!」っていう感じでしょう?
でも、付き合ってくれる人がいるんです。こんなマニアックな話を熱心に聴いてくださって、「音楽の聞こえ方が変わった!」と喜んでくださる人がいらっしゃるんです。全国区になると違いますよね。
ただ、対面のイベントはなかなか大変なのも事実です。
新型コロナ前は私の活動の大半が対面で、それは当たり前のことでもありました。けれど今では毎週ビデオ収録が2日あって、それを編集して3本から5本のビデオを作るのが活動のメインになっています。そのビデオ制作と対面のイベントの両立はやっぱりちょっと無理があるみたいです。今回は結局ビデオ収録を2つとも延期してしまいましたから。
というわけで、今後似たようなことをする場合でも、動画でお伝えできることは動画であらかじめお伝えすることになるでしょう。そして、どうしても対面でないとできない部分だけ対面で、というスタイルに落ち着くでしょう。
ひとつしかない私の体を有効活用するために、これからもいろいろと模索を続けます。
追伸:
私のスタジオと4台の鍵盤楽器については、こちらのボタンから詳細をご覧になれます。
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おはようございます。
コロナ禍は芸術に携わる人たち、特に実演やレッスンを生業とする人たちに深刻な影響を及ぼしましたが、
八百板さんがコロナ禍ををきっかけにビデオを活用することに重点を置くようになって、
新潟県内だけでなく全国に、八百板さんの活動を知る人が広まったことは、
まさしく「禍を転じて福と為す」「人生万事塞翁が馬」の通りだと思います。
応援ありがとうございます!