今年もオルガン調律(写真付き)
今年もパイプオルガンの調律を頼まれて県外まで行ってきました。
写真はお隣の山形県鶴岡市にあるカトリック鶴岡教会天主堂、国の重要文化財です。一昨年、そして昨年に続いて3回目です。
一昨年に呼ばれて行ったときには、10年以上も保守がされていなかったらしく、いろんな所が狂いまくっていて大仕事でした。
昨年はそれでもかなり安定していました。けれど、礼拝で賛美歌の伴奏に使うパイプは音の静かなものに限られるので、一年間に一度も鳴らさなかったであろうパイプが半分もありました。楽器は日常的に音を鳴らしてこそ調子を維持できるものです。私は教会の人に「毎週でなくてもいいですから、すべてのパイプの音を鳴らす作業をしてください」とお願いしておきました。
そのお願いの甲斐あってか、今年はどのパイプも素直に鳴ってくれます。調律もスムーズに進みます。
今回はオルガン内部の写真も忘れずに撮ってきたのでご覧ください。
ここに収まらないパイプもけっこうあって、全部で300本以上のパイプがあります。今年も鶴岡市内にお住まいのお客様に助手をお願いできたので、初日の午後いっぱいかけて5時間ほどでひととおり合わせました。
翌日の午前中にはミサがあって、私はその間に市内の歴史的建造物などを見学していました。そして午後にもう一度、最後の仕上げを2時間くらいしました。
その後も市内観光を楽しんで、夜遅く新潟に帰ってきました。
昨年もでしたが、調律作業の合間に数時間ずつの市内観光って、けっこう好きだなと思いましたよ。まとまった時間が取れるわけでないので、教会からあまり離れない範囲のところを何度も少しずつ歩き回ることになります。そうすると、昨日のお昼前に見学した歴史的建造物が、今日は別の方角からちらっと見えたりするわけです。これって、市内に住んでいる方々の見え方に近いんじゃないでしょうか? 何だか、鶴岡の町がとても身近に感じられるようになりました。
また来年も春に調律に呼んでくださることになりました。ありがたいことです。
オルガン調律とは関係ありませんが、できたばかりのビデオをどうぞ。今回はハイドンです。ハイドンは古典派の音楽家ですが、若い時にはまだチェンバロのために作曲していたんですよ。
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昨年は息子の大学卒業式で鶴岡に行きましたが、この教会にも寄りました。
今年もオルガンの調律に行かれたのですね。
何時かはこのオルガンでバッハを聞いてみたいと思ってます。
庄内地方は食の楽しみも色々です。
鶴岡も美味しいところが多くありますが、私はやはり酒田のフレンチを時々食べたくなります。
コメントありがとうございます。
私も来年は酒田まで足を伸ばせたらいいな、と思っています。
来年調律にいかれた時、次の日あたりに先生のオルガン演奏会を開かれると
いいのにと思います。元気でいたら聴きに出かけたいと夢見ています。
あの塔は何だろう?と。教会の外見だけは2、3回見ていました。
ありがとうございます。
でも、教会にも専属のオルガニストがいらっしゃることですから、もし頼まれたら考えるということにしておきましょう。