すごい生命力!(写真付き)

ものすごい生命力にビックリです! たった1本の草がアスファルトの舗装を突き破って出てくるなんて。

こういう事がある、というのは知識として知ってはいました。でも実際に自分の目で見ると本当に驚いてしまいます。

ここはチェンバロスタジオから車で10分くらいのところにある刈谷田川の土手です。最近新幹線にはまっている娘と一緒に、新幹線がよく見える所を探しては散歩しているんです。新幹線は高架の上を走っている上に、防音壁で囲まれているものだから、線路に近づくほど見えにくくなります。なので、土手など少し高いところが狙い目というわけです。

この日も、今まで歩いたことのない土手を地図で調べて散歩を始めました。娘はお目当ての新幹線が2本走り抜けるのをスマホで動画に撮った後、「ここで20分待っているともう1本通るから待っている」と言います。私は暇なので、まだ北の国に帰らない鴨などを眺めながら、少し先のほうに歩きだしました。

ふと足元を見ると、あちらにもこちらにも、葦の若芽がアスファルトの舗装を突き破って顔を出しているではありませんか! 娘にも教えてあげたら、キャーキャー言いながらスマホで実況動画を撮り始めました。上の写真はその中でも一番豪快にアスファルトが割られていたもので、葦の力強さをひしひしと感じます。自然の力って、すごいですよね。

 

私はこの日、葦から元気と勇気をたくさん分けてもらいましたよ。

音楽を職業にしていると、自分の思い通りにいかないこともたくさん出てきます。そのことはずいぶん前に納得したつもりでしたが、いつの間にか気持ちが小さくなっていたみたいです。「自分の頭の上にアスファルトがあるんだから、このくらいしかできないのかなあ」なんて。

でも今は違います。頭の上にアスファルトがあったって、突き破ればいいんです。

そう思ったら、やりたいことがたくさん出てきました。すぐにでも作りたいビデオ教材のアイデアが5個10個と思いつきます。コロナもだいぶ落ち着いたのだから、チェンバロスタジオでリアルの講習会なんかも再開できそうです。今までとは違う感じのビデオをYouTubeに何百と追加できるアイデアも浮かんできました。

2024年はすごい年にしますよ!

 

先日、バッハのシンフォニアの最後に残っていた第15番をビデオ収録しました。第1番を収録したのがコロナ発生直後の2020年の4月24日でしたから、丸4年かかった計算です。どうぞご覧ください。

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すごい生命力!(写真付き)” に対して2件のコメントがあります。

  1. Y.M. より:

    シンフォニアのビデオ収録完結、お疲れ様でした。
    よくわかっていないピアノ教室なんかだと、この曲は「32分音符のパッセージをいかに速く、いかに間違えないで弾くかを練習するための曲」と捉えられていそうな気がしますが、バッハが意図したのは
    「(2)3声部のオブリガート・パートの処理を正しく立派に行う明確な方法が示され、(中略)しかしなによりもカンタービレの奏法を身に付けること」
    だったはずなので、32分音符のパッセージも機械的に弾くのではなく、「歌うように弾く」ことが求められていると思います。
    途中で右手と左手の音域が重なっているように見えましたが、ゴルトベルク変奏曲と違って
    「2段チェンバロのための曲集」でないのは、2段チェンバロが誰でも所有できる楽器でなかった時代に、ヴァージナルやクラヴィコードやポジティフオルガンでも演奏できるように、という配慮だったのかと思います。
    (だから現代のピアノでも、ゴルトベルク変奏曲よりは様に演奏できるわけですが)

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます。
      そうおっしゃっていただけると嬉しいです。

      この曲で右手と左手が重なるところは、確かに2段鍵盤を使い分けると楽に弾けます。けれど、そうするとこの華麗な曲で2段の鍵盤を連結して(専門用語で「カプラーを入れて」といいます)華麗な音色で弾くことができないのです。カプラーを入れると、下の鍵盤を弾いたときに上の鍵盤も同じように動いてしまうからです。

      1段鍵盤でこの部分を弾くのは難しいですが、同時に聴き手にとってもこの部分がどうなっているのか分かりにくくて緊張感が漂います。その緊張感を曲のクライマックスに持ってきたのもバッハの計算のうちだったのでは?と私は思っています。

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