大切な宝物(写真付き)
平日の昼だというのに、家族3人で自宅の裏の土手を散歩しました。自営業の特権です!
もっとも、中学3年の娘がいるので、普段はこんなことはできません。学校が冬休みになったからできたことです。この時期の雪国としては宝物のような良い天気だったので、受験勉強で自宅に軟禁状態で腐っている娘を連れ出しました。親も運動不足だとどうしても演奏が腐ってきますから、一緒に散歩したというわけです。
出発の準備に手間取っているうちに、私たちのいる所は曇ってきてしまいましたけれど、暖かいし、この時期にしては雪もとても少ないし、気持ちよく散歩できました。やっぱり人間は歩くと調子が良くなるように進化してきた生き物なんですね。
雪国の冬の晴天は宝物のようだ、と言いましたが、本当ですよ。もう20年も前に読んだ新聞に、「雪国の人たちは、たまに晴れると、まるで両手ですくった砂金のようにその晴天を大切に慈しむ」みたいなことが書いてありました。うまい事言うなあ、と感心したものです。
画面中央の川は「五十嵐川」、遠くに見える白い山は「粟ヶ岳」といいます。私は19年前にここに引っ越してきたのですが、五十嵐川も粟ヶ岳も、私にとってはもう心のふるさとと言えるほど愛着を持っています。妻はまさにここで生まれ育ったのですから、もう愛着なんていうものではないくらい大好きみたいです。娘もキャーキャー言いながらスマホで写真を撮っていましたよ。
あなたにもきっと、宝物のように大切にしている風景があることでしょう。風景だけではありませんね。人それぞれにいろんな宝物をお持ちのことでしょう。他の人が何と言おうと、「私にとってはこれは宝物なんだ」と胸を張っていいんですよ。
私にとっては、バッハもチェンバロも大切な宝物です。そのバッハを自分なりに徹底解説して演奏したビデオも宝物かな? 一つ一つのビデオについて言えば「もっとこう弾ければよかったのに・・・」と反省だらけで「宝物」とは言い難いですけどね。それでも、こんなにたくさんの曲を頑張って収録したこと、バッハの全チェンバロ曲の何分の一かを徹底して掘り下げたこと、自分が音楽家として生きている証をここまで積み上げたことは「宝物」と呼んでもいいですよね?
「バッハのチェンバロ曲を全曲、詳細な解説とともに収録する」という私のこの取り組みは、どんなに急いでもあと5年は終わりません。だんだん難しい曲ばかり残るようになってきたので、10年くらいかかる気もしてきました。今年ももうすぐ終わりますが、来年もまた同じように着実に歩みを進めていきます。
というわけで、またちょっとだけ増えた宝物(?)をご覧下さい。「ガヴォット」という舞曲を弾く時に最もやりがちな間違いについて解説しています。
上の話を踏まえて、このすてきなガヴォットを通してお聴き下さい。
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おはようございます。
たしかにガヴォットは舞曲ですから、ガヴォットを踊る時、どのようにステップし、どのタイミングでジャンプするか、それを知ることが、ガヴォット以外のどの舞曲を演奏する時でも、確かな根拠に基づいて、自信を持って演奏するために欠かせないと思います。
閑話休題
私は今までの人生の半分を関東地方で送ったので、冬は「晴天が当たり前」でしたが、雪国に引っ越してからの人生の方が長くなると、たまに晴れた日の青空が、まさに宝物のように感じられるようになりました。
「継続は力なり」と言いますが、八百板さんが今まで積み上げてきた、これから人生をかけて積み上げていく、バッハのチェンバロ曲を深く深く掘り下げたこと、それを多くの方々にビデオという形で送り続けてきたことは、大切な宝物と言っていいと思います。
でも、八百板さんにとって最も大切な、かけがえのない宝物、それは
奥様と娘さん
ではないでしょうか?
ありがたいコメントに感謝いたします。
家族が宝物、まさにおっしゃるとおりですね。
こういう場であまり家族のことをべらべら喋らないようにしているつもりでも、特に娘のことはつい記事にしてしまっていますね。