私の方こそ感動しました

今日、郵便受を見ると一通の封書が届いていました。毎月ニュースレターをお送りしているお客様からです。

私のコンサートにご来場下さった方や私の音楽教材をお買い求め下さった方にニュースレターを毎月郵送しているんです。新しいウェブサイトでブログを始めてからは、毎月のブログの中からいくつか選んでニュースレターにも転載しています。

最近、お客様から封書が届くと嫌な予感でドキドキするんです。というのは、「私はたまたまコンサートに数回行っただけで、音楽の勉強をする気は無い。だから月額会員制の講座の宣伝が載っているような郵便物は今後一切送らないように。」といった内容の郵便が2通ほど続いているからなんです。そんな事言われてもねえ、コンサートをしたくたって、新型コロナで一切できないんですから。今の私にとっては、細々と続けているチェンバロの個人レッスンを除けば、月額会員制の「バッハの美しい弾き方講座」が音楽活動の全てなんです。ニュースレターに書くなと言われても困ってしまいます。

「1人か2人に拒否されたからって、気にしなくていいじゃないか」とも言われそうですが、わざわざ手紙を書いて送ってくる人が1人いれば、その何倍もの人が心の中で同じように思っているというものです。あの人も迷惑に思っているだろうか? この人も邪魔だと思っているだろうか? その人も・・

で、今日もドキドキしながら封筒を開けてみました。すると、たくさんの切手が入っています! 84円切手が20枚も入っています! いやいや、まだ安心できないぞ。「今までずっとニュースレターを送ってくださってありがとうございました。これはほんのお礼です。もう読みませんから送ってこないで下さい。」といった、切手入りの断りの手紙を受け取ることだって少なくないんですから。

で、さらにドキドキしながら手紙を読みました。

感動しました!

そのお客様は、最新号のニュースレターに転載した私のブログ記事をお読みになって感動して、そのお礼に通信代として切手を同封したというのです。「私がフランス組曲第3番の収録にてこずったときに、亡き母に聞かせてあげようと思ったら気が楽になってスラスラと弾けた」の部分です。

感動したのは私の方です。わざわざお手紙を書いて、たくさんの切手まで同封して気持ちを伝えてくださるなんて。

「捨てる神あれば拾う神あり」とはこのことですね。わざわざ手紙を書いて送ってくれる人が1人いらっしゃるということは、心の中で同じように思ってくださる方もその何倍もいらっしゃると思っていいですよね?

そのお客様が感動してくださったブログ「フランス組曲第3番と母の思い出」はこちらからどうぞ

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私の方こそ感動しました” に対して4件のコメントがあります。

  1. T.h より:

     とても素敵なお手紙ですね!
    お母さまの刺繍の額を見ながら、これからも演奏を続けられる先生の
    思いがまた一層深まることでしょう。

    いいお話、読ませていただいてありがとうございました。
    私も嬉しい感動の喜びに包まれています。 

    1. 八百板 正己 より:

      応援して下さりありがとうございます。
      私が頑張れるのも、応援してくださる方々のおかげです。
      これからもよろしくお願いいたします。

  2. 長野なお美 より:

    八百板先生
    こんにちは。
    神様はユニークな方法で
    人を励まされるお方ですね!
    その話を聞いた人も
    また励まされます!

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます!
      嬉しいコメントを頂いて、私も励まされます!

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