我が家のデザイナーたち(写真付き)
今回のチラシから、妻に加えて娘にもデザインの評価をしてもらっています。
じつは私はチラシのデザインが得意ではないのです。独身時代にマイクロソフトのワードだけを使って、何とか騙し騙しチラシを作り始めてから20年(今でもワードしか使っていませんが)。そのころのチラシは本当にひどいものでしたよ。
結婚してからは、チラシを印刷に出す前に妻に見てもらうようになりました。
私は根が理系人間ですから、チラシを作るとまるで学術書類のようなものが出来上がります。一方で妻の方は何でも感覚でパッと判断できるという、私には無い能力に長けているんです。
結婚当初のチラシは、私と妻との間を少なくとも5往復はしていましたっけ。妻は感覚的に「何だかゴチャゴチャしている」「全然オシャレじゃない」「どこを見ていいのか分からない」と、具体的なことは言ってくれません。私はといえば、言われること一つ一つに「どっちだって同じじゃないか」と違いが理屈で理解できないので、とりあえず言われたところを変えてみて妻に見てもらう、ということの果てしない繰り返しでした。
そんなことを何十回も繰り返すうちに、妻との間の往復回数が少しずつ減ってきました。とはいっても、私にデザインのセンスが身に付いたのではなさそうです。すでにOKをもらった実績がある過去のチラシをベースに使いまわしているからです。なので、過去のチラシにちょっと大きな変更を加えると、たちまち振り出しに戻るんです。
今回のチラシですが、昨年までのチラシに対してまずバックの絵を明るいものに変えて、それからキャンドルとワイングラスの写真を加えてみたんです。要素を2つも変更したので、やっぱりOKはでませんでした。左のチラシを妻に見せたところ、とにかくキャンドルとワイングラスの写真がでっかく真ん中にあるのがおかしい、と言います。私としては「音楽だけでなくて、キャンドルサービスも、おいしいディナーも楽しめます」ということを伝えようと思ったんですけどね。
一緒にいた娘もいろいろ意見を言い始めました。じつは娘は毎週近所の絵画教室にかよっていて、将来は音楽家ではなくて画家になりたいと言っているんです。妻が「顔写真の周りの枠が堅苦しくて邪魔」と言うと、娘は「枠が全然無いとバックに溶け込んじゃう」と言います。
妻のコメントはいつもだいたい数分で終わります。それを受けてとりあえず作り直してみたのが右のチラシです。さあ、これからこのチラシは我が家のデザイナーたちとの間を何往復するのでしょうか?
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コンサートには行きませんでしたが、以前のチラシは数枚手元にあります。
昨年、一昨年のチラシは青や黒を多く使われてましたが、きらめく星の夜空を
手にとっているように思いました。
今年のチラシは星の王子さまの本の表紙を思い浮かべました。
令和になって明るくなったのですね。
このチラシの作業でご家族の楽しい交流があり、また当日それぞれの
出番があるのはかけがえのない行事だと思いました。
なぜかわかりませんが、右の方が好きです。
楽しい演奏会になりますように。
以前のチラシを取って置いてくださるなんて、なんて嬉しいお話でしょう!
右のチラシの方が好き、と言っていただいて安心しました。右のチラシの「バッハ」の色を緑色に変えてOKが出ました。
(かなり以前の記事なので、コメントしていいか迷ったのですが。。。)
演奏家の方が、ご自分でチラシ作成する時の苦心を垣間見させて頂きました。
3月末まで勤めていた会社は、印刷会社だったので、広告の仕事が来る事も多く、デザインを通しての様々な視覚表現に接することが出来ました。
娘さんの、「人物写真の回りに枠がないと、背景に溶け込んでしまう」の指摘にはビックリ、さすがですね!
広告の仕事の中で、実際に、デザイナーから、強調したいものの周囲の色調や部分的なデザインを変えて、コントラストをつけて埋没しないようにしたり、広告のデザイン自体を変えたり、といったことがありました。(丸々デザイン変更の場合だと、後工程で作業する印刷所の時間的余裕等が無くなる場合もあったりするのですが。。。)
県内で活動されている演奏家さん達のチラシは、地元企業等に作成依頼されている事が多いのでしょうか? コスト面などが気になります。
コロナ禍の折、以前のように、様々な催し物チラシのデザインを楽しめる日が、早く来て欲しものです。
いえいえ、前の記事まで読んでいただけて嬉しいばかりです!
他の演奏家の方々がチラシをどうしているのか、詳しくは知りませんが、できあがったチラシを見るとだいたいプロの仕事かどうか見当はつきます。何百人も集客する大きなコンサートなら、印刷屋さんに丸投げする予算も取れるのでしょうね。