名前のイメージで決め付けない

私のお城「見附チェンバロスタジオ」にドクダミが咲いています。
「ドクダミ」って、何だか怖そうな名前ですよね。花の可愛らしさと似つかない響きです。私は子供のころから自宅に咲いていたこの花の名前を知っていたので特に意識してそう思っては来なかったのですが、何も知らないところでこの名前を聞いて、こんなかわいい花は連想しませんよね。まあ確かに、あの独特の臭いは名前に合ってるかもしれませんけど。
名前の響きといえば、バッハの先輩「ディートリッヒ・ブクステフーデ」はどうですか? すごくいかめしい音楽を書きそうでしょう? でも違うんです。声部は薄いし、音符は少なめだし、メロディーも感傷的だし、きっと繊細な人だったと思います。そんなことは音楽事典には書いてありませんが、楽譜を見れば作曲家の性格もある程度分かるものです。
ブクステフーデもオルガン曲を聴くと堂々とした印象は受けるでしょう。でもそれはオルガンの音色のためです。1つのキーを押すだけで10本もパイプが鳴るようにセットしておけば、どんな曲も堂々と響きますよ。
ブクステフーデはチェンバロ曲も音符がそんなに多くないし、たくさんある組曲も全楽章通しても10分くらいで終わる短さです。バッハのシンフォニアが一通り弾ければ、どの組曲も弾けてしまうと思います。バッハの組曲はそういうわけには行きませんよね。大違いです。
では今度はバッハの曲名で。「平均律クラヴィーア曲集第1巻より前奏曲とフーガ嬰ハ長調」はどうですか? 曲名が長いだけでも敬遠される原因になりかねません。それに「嬰」なんていう難しい字も入っています。でもこの曲は底抜けの明るさと、時折冗談みたいな表現もあって、バッハのイメージをきっと覆してくれるでしょう。
何でも名前のイメージだけで決め付けてしまわないで、心を空っぽにして付き合ってみるのがいいですね。思いもしなかった素敵な世界に出会えます。
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たしかにどくだみかわいいですね。雑草として抜き取ってしまうことが多いのですが・・。
すごい生命力ですから、抜き取るのも大変でしょうね。調べたら「根っこの切れ端からも芽が出る」と書いてありました。
私も雑草に習わなければ・・・。
ドクダミは匂いがあまり好きではありませんでしたが、以前隣の奥さんが
「可愛いですよね」と言っていました。それからそうなのかなあと思って
みるようになりました。そして我家の前の家は20年位空き家ですがだんだん
ドクダミが勢いを増してきました。「このドクダミは薬が撒かれていないから
ドクダミ茶に最適」と言ってもらっていかれる方もいます。
だんだん私もいやでなくなってきて「ここはドクダミの場所」と決めておこうと
思うようになりました。
コメントありがとうございます。
生い茂るドクダミの眺めは見事でしょうね!
FBに写真を載せておきました。
この場所が来年はもっときれいにみえるようにしたいと思いました。
今日はとりあえず、先日投げられていて茶色に変色していた草を
取り除きました。おかげで前よりきれいに見えます。そう思うのは
私だけでしょうけど。
傘をさして取り除く気になったのはこのブログのお陰です!
FB拝見しました。本当にドクダミがびっしりですね。ありがとうございます。