山のスケッチ(写真付き)

子供は夏休みです。親は夏休み自由研究の手伝いです。

絵を描くのが好きな娘、弥彦山が好きな娘は、「自由研究に弥彦山の絵を描きたい」と言いました。でも山の絵を描いただけじゃ自由研究として認められません。いろいろ考えてこうしました。「県内のさまざまな場所から見た、弥彦山と角田山と国上山の、位置関係と形と色がどう変わるのかを調べる」これなら少しは研究らしいでしょう。担任の先生からOKをもらいました。

娘は今まで感じたままを自由に描くことしかしていません。案の定、大好きな弥彦山を画面の中央に大きく描き始めようとします。「それだと角田山も国上山も紙の外にはみ出すでしょ?」

3つの山の位置関係と、それぞれの山の大小関係を正しく描くためには、「こことここの間は2:1」というように比率を測ることが必要になります。私が一つ一つ口出しして比率を測らせて、とりあえず一枚完成しました。

が、娘はつまらなそうな顔をしているし、描いた絵もつまらないです。それはそうです。実質的に娘の絵ではないんですから。

で、それは練習ということにして、「今度は自分だけでやってごらん」と任せてみました。そしてできたのがこの絵です。水平方向の位置関係はわりと正確です。高さはかなり誇張されています。でも、人が山を見たときの印象はこうなんですね。葛飾北斎の富嶽三十六景でも富士山の高さがすべて何倍にも誇張されていますから。

山の高さを誇張することで、それぞれの山の特徴が一目で分かるようにもなりました。絵の中から「私は弥彦山だよ」と語りかけてくる感じです。娘も楽しそうです。

「事実と真実は違う」ということを、あらためて考え直しました。音楽だってそうです。訴えたいことを何倍にも誇張するから芸術になるんです。

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山のスケッチ(写真付き)” に対して2件のコメントがあります。

  1. T.H より:

    いつも笑顔のお嬢様、スケッチ(絵)もお上手ですね。
    あちこち巡って弥彦山、角田山と語り合って楽しい夏休みになりますように!

    1. 八百板 正己 より:

      コメントありがとうございます。
      私がいない間にも、娘と妻とでさらに2ヶ所から描いたそうです。

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