5年かかって1000人達成(写真付き)
私のYouTubeチャンネルの登録者が1000人になりました。
自分のYouTubeチャンネルを開設したのが2018年の4月、初めてのビデオを公開したのが5月ですから、5年かかったことになります。1000人に達したからといって、何か新しい機能が追加されたり権利をもらえたりするわけでもないのですが、でも嬉しいですね。
ついでなので記録を調べてみたら、このウェブサイトを公開したのが2018年の3月でした。つまりそのころにはまだ私のウェブサイトにはビデオが一つも無かったということです。
何もない所からウェブサイトを全部自力で作り上げるのも大変でしたが、ビデオを作るのも大変でしたよ。
まずビデオカメラを買うことから始めて、おっとその前に、そもそもどのくらい本格的な機材が必要なのかを調べるところから始めました。調べて分かったのは、普通に家族を撮ったりするためのホームビデオでじゅうぶんということでした。
照明機材は? とりあえず無しで始めて、そのまま今に至っています。
録音機材は? これはポケットに入れて持ち運べるポータブル録音機をとりあえず妻から借りて、そのまま今に至っています。
編集ソフトは? 誰も教えてくれる人がいなかったので、インターネットでいくつか候補を選んで「1ヶ月間無料お試し」の期間を使って選びました。編集ソフトの使い方も、インターネットで「○○ソフト使い方」みたいにして検索して出てきたページとにらめっこしながら、とりあえず最低限の使い方だけ習得しました。
そうやって初めてのビデオをYouTubeに公開したのが2018年の5月というわけです。
その頃は数ヶ月に一度おこなう自主企画のコンサートに機材を持ち込んで録画するのが主でした。なので、なかなかビデオの数が増えません。YouTubeのアルゴリズムでは、どれくらい頻繁にビデオを公開するかで、そのチャンネルのビデオをおすすめとして視聴者に紹介するかどうかが決まるらしいです。チャンネルの登録者数はわずかずつ増えてはいきましたが、遅々としたものでした。
そして2020年の春、新型コロナが始まりました。日本中の人々が外出自粛の暇つぶしにYouTubeを見る時間が劇的に増えたので、私のビデオの再生回数も少し増えました。でも、チャンネル登録してくれる人は相変わらず大して増えなかったんです。
コロナで収入を絶たれた私は大急ぎで月額会員制ビデオレッスン「バッハの美しい弾き方講座」の準備を進めて、7月に公開にこぎ着けました。弾き方をものすごく詳しく解説したビデオ本編は会員向けの限定公開にしましたが、その中の一部分を2ヶ所切り取って、誰でも見ていただけるように無料公開を始めました。
変化が起こったのはそこからです。会員向けのビデオを毎週作ることにしたので、その一部分を切り取る無料公開のビデオも毎週2本ずつ増えることになりました。そのとたん、私のYouTubeチャンネルの登録者が急に増え始めたんです。5年間のチャンネル登録者数のグラフを見ると、明らかに2020年7月に傾きが大きくなって、そのままの傾きで現在に至ります。
実は内心「ある時を境に急激にすごい変化が起こったらいいのになあ」などと期待もしていたのですが、YouTubeの世界ではこの程度の視聴数では何も起こらないということが証明されましたね。2020年7月からグラフの傾きがずっと直線のままですから、これからも同じ傾きの直線だとすれば、次に「2000人になりました!」というご報告ができるのは3年後になるでしょう。
1000人になったから、というわけではないのですが、今回モーツァルトの曲を収録しました。
「モーツァルトはチェンバロじゃなくて、もうピアノの時代でしょ?」と思われるかもしれませんが、この曲はモーツァルトが6歳のときに作ったものです。まだバッハが亡くなってから12年、ザルツブルクの町にピアノはまだ無く、モーツァルトもまだピアノを知りません。なので、れっきとしたチェンバロ曲です。演奏のスタイルもまだバロック音楽そのものです。繰り返しでのアドリブも山盛りです。なぜか巷に流布している楽譜では削除されてしまっている偽終止でのフェルマータもしっかり守って弾いたら、とてもすてきな曲になりましたよ。
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子供の頃何となく弾いていたこの曲が、何と新鮮で美しく、深い味わいにみちていることかと、信じられない思いで聴き惚れました。何度も聴きました。この楽譜は手に入るのでしょうか?
八百板先生の、この音楽を掌中の珠のように慈しむ演奏が感動的です。ありがとうございました。
嬉しいお言葉、どうもありがとうございます。
楽譜ですが、私はベーレンライターのBA9177を使っています。
インターネットで無料でダウンロードできるこの曲の楽譜を集めたサイトはこちら↓
https://imslp.org/wiki/Minuet_in_F_major%2C_K.2_(Mozart%2C_Wolfgang_Amadeus)
玉石混交ですので、一つ一つ内容をチェックする必要はあります。
モーツァルトの曲は、ピアノでの演奏はよく耳にしますが、チェンバロでの演奏には新鮮な魅力を感じました。
繰り返しでのアドリブにも工夫が感じられました。モーツァルトの時代の演奏家にとっては
繰り返しでは自由にアドリブを加えることが当たり前だったのだと思います。
YouTubeのチャンネル登録者数が直線的に増えているとのことですが、
「八百板正己さんという人のチェンバロ演奏は素晴らしいですよ!ぜひ聴いてみては?」
という口コミが広がれば、登録者数が加速度的に増えるかもしれませんね。
最近はモーツァルトもフォルテピアノやチェンバロやクラヴィコードでの録音がだんだん増えています。楽器を復元するだけでなく、繰り返しでの即興など演奏習慣も研究されていますよ。
チャンネル登録者が1000人をこえられたとのこと、
大変おめでとうございます!!!
たゆまぬ努力の賜物、これからもますます増えていきますようにと願っております。私のノートにも㋄28日 BWV781 ト長調、787 ハ長調をお聴きしたと書いてありました。 できれば生の演奏会もあるといいなあと思っております。
お体に気をつけられてますますのご活躍を祈ります。
ありがとうございます。
そんなふうにノートに記録してくださるなんて、嬉しすぎます!
一千件おめでとうございます。すべてご自分で切り開かれた努力のご成果ですね、素晴らしいと思います。ところで私は今までチャンネル登録の意味や効果が判らずやったことがありませんでした。今後は積極的にやろうと思います。 山下廣之
ありがとうございます。
チャンネル登録すると、お気に入りのチャンネルの新着動画を見忘れないで済みますね。私も注目する演奏家のチャンネルは登録しています。