黄葉は盛りでなくても(写真付き)
娘が文化祭の代休で月曜日が休みだったので、家族で日帰り旅行をしてきました。写真は「美人林」をスケッチする娘です。
本命は紅葉の清津峡渓谷だったのですが、ほとんどトンネルの中を歩くだけでした。(行く前によく調べれば分かったはずなのですが、てっきり渓谷沿いに遊歩道くらいあるだろうと思い込んでいたのでした。)で、せっかく晴れているのだから自然の中を散策してみたいと、帰りに「美人林」に寄り道したのです。
「美人林」というのは、新潟県で一、二を争う美しいブナの林です。ブナの紅葉(いえ、ブナの葉は黄色くなるので黄葉ですね)はまだ始まったばかりでした。「いかにも黄葉」というすごい色ではありませんでしたが、何とも微妙な色合いが平日の林内の静けさと相まって、かえって静かな秋に浸れた感じで良かったです。
徒然草に「花は盛りに、月は隈なきをのみ、見るものかは。」という一節があります。ブナの黄葉もそうなんだ、と思いましたね。一口に「秋の美人林」といっても、きっと数週間ごとに全然違う表情を見せてくれるのでしょう。
私の頭の中には先週末にビデオ収録をしたばかりのバッハの小品がずっと鳴っていました。「いかにもバッハ」というすごい曲ではないのですが、控えめな中に感傷的な響きが魅力的です。私は勝手に「秋らしい曲」だと思っています。
あなたはどうですか? この曲を秋らしいと感じますか?
この美しい響きは「リュート」という楽器の響きを意識したものです。分散和音で書かれた音を、楽譜に指示は無いけれど指で音を残して重ねるのです。でも無闇にやりすぎると野暮ったくなります。洗練されたリュート風の分散和音を弾くための秘密を知りたい方は次のビデオもどうぞ。
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おはようございます!
チェンバロの素敵な音色ありがとうございます。
ちょうど昨日この曲を練習していました。ピアノの音よりもちょっと余韻のあるチェンバロは
先生のおっしゃる秋を感じさせてくれます。そして赤よりも黄色の葉を思い浮かぶようです。
チェンバロを持たない身はしばらく時間をおいて、ピアノにむかおうと思います。
コメントありがとうございます。
そうですか、ちょうどこの曲を弾いていたのですか!
気が合いますね!