チェンバロの音は涼しい?

毎日暑くて参りますね・・・。おっといけない、何でも肯定的に捉えないと。「毎日暑くて健康にいいですね!」

この暑さでも、チェンバロスタジオではレッスンや練習を除く大抵の時間は窓を開け放って風が吹き抜けています。梅雨の時と比べて汗をかくので、老廃物が排出されてとても健康的な毎日を過ごせています。

ところで、チェンバロの音って涼しいと思いませんか? だって、風鈴のような高周波成分を豊富に含んだ金属音だから。金属は実際には必ずしも冷たいわけではなく、今のような暑い季節だとかえって周りのものより熱かったりします。でも、冬だけでなく春や秋でも、金属といえば「触ると冷たい」というイメージがありますよね。実際、チェンバロの弦は非常に細い金属です。それで、あんなにキラキラとした音が出るんです。

反対に、「暖かい音」という言葉は、言い換えれば「柔らかい音」ということでしょう? 柔らかい音とは高周波成分が少ない音。柔らかくて暖かい毛布は高周波成分を吸収する、という連想からでしょうか。「丸い音」とも言いますね。人間の感覚っておもしろいですね。

じつは私自身はチェンバロにどっぷり浸っているので、チェンバロの音を聞いて涼しいと感じるかどうかよく分からないのです。チェンバロで熱い情熱を表現することもあるし、燃えるようなエネルギーを込めてチェンバロを弾くこともあります。なので、チェンバロを職業としていないあなたのお考えを知りたいです。チェンバロの音は涼しいですか?

 

追伸:
チェンバロは複数の弦の組み合わせを変えていろいろな音色を選ぶことができます。先週末に収録したばかりの下のビデオでは、普段あまり使わない「涼しい音色」を選んでみました(下鍵盤の8フィートに、上鍵盤を重ねることなく、4フィートを重ねる)。この曲の底抜けの明るさと、調性であるホ長調のギラギラ感にも合っていると思うのですけれど、いかがでしょう?

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チェンバロの音は涼しい?” に対して10件のコメントがあります。

  1. T.h より:

     今日は!
    暑い日が続いています。チェンバロスタジオはいつも一定の温度にしておられるのではなかったでしょうか? 私はチェンバロはやはり贅沢な楽器だと思っていました。装飾にしろ、環境にしろ。
    一年中同じ気温の中におくというのは贅沢だなあと思っていました。
    音色自身に涼しいとか、暑いとかはあまり感じませんでした。
     
     こんなことを書くのはどうかな?とおもうのですが、先生が涼しい服装をされるのはどうでしょうか? 春、夏、秋、冬それぞれの衣装も楽しいかも。

    女性の演奏の方はいろいろの衣装で目に楽しませてくださいますが、男性はあまり変化がないです。
    テレビに出てくる他のミュージシャンは衣装に凝っておられるようですが。

     古の宮廷ではどうだったのでしょう? ルイ14世は踊られておられたようですが楽器もひかれたのでは?どんな服装だったのかな?など考えてしまいました。…失礼おゆるしください。

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます。

      チェンバロスタジオは「チェンバロの蓋を開ける前に、温度と湿度を前日と同じくらいにする」というのが実情です。そうすると、調律の手直しがちょっとで済むのです。ですから、夏と冬ではチェンバロを弾く時の温度は違います。要するに人が過ごしやすい温度ということです。

      数年前までは、夏の間は朝から夜までずっと冷房を付けたままにしていました。でもそのうち何だか体の調子が悪くなるということに気が付いたのです。それで、今は楽器を弾かない時間は窓を開け放つようにしています。

      今の季節、私もスタジオで一人で過ごす時は短パンにTシャツですよ。レッスンでお会いする時にはちゃんと着替えますけれど。

      「衣装を変える」ということでいうと、始めはネクタイだけでも毎回変えようかと思ったりもしました。でもそうすると、ネクタイを何十本も用意しないと「またあのネクタイ」となりますよね? それで今の衣装になりました。

  2. aoki より:

    わたしも別に寒暖という気はしない(すずしいなら冬やばいじゃんと思っちゃう)のですが、短調⇒暗い、高い音⇒天上的、といった感覚について、いまある以上につっこんだ分析ができると面白かろうと常々思っています(理系の生理学者さんとかで楽器マニアがおられるいいのですが)。

    1. 八百板 正己 より:

      ご意見ありがとうございます。

      そういえば、以前私のコンサートで初めてチェンバロを聴いたというお客様が「チェンバロの音は暖かい」とおっしゃっていたのを思い出しました。これはおそらく「電子音ではない、アコースティックな音で、親しみを感じる音色」というような意味で「暖かい」となったのでは、と私は思っています。

      「短調⇒暗い」については、そうでない例をたくさん並べることができますよ!
      この話題を書き始めるとブログがひとつできてしまいますから、具体的にはいずれまた。

  3. 長野なお美 より:

    八百板先生
    おはようございます!
    結論から言うと
    チェンバロの音は
    涼しいです♪
    そもそも私が
    チェンバロに惹かれたのは
    小学生の頃に初めて聴いた
    冷たい音色です♪
    弾くような、激しい方の線香花火
    (持つ所が棒で硬いです!)のような‥
    チェンバロは無いので
    エレクトーンのハープシコードの
    ボタンを押し、ウットリしたものでした。
    ピアノは逆に
    暖かく感じます♪

    私は先生の衣装は
    そのままが良いです。
    チェンバロの音に
    集中出来なくなるからです♪
    T.hさん、ごめんなさい‥

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます。チェンバロの音が涼しい方もいらっしゃいましたね!
      チェンバロの音を線香花火に結びつけるのも「なるほど」です。

  4. T.h より:

    長野様

    気になさらないでください。先生のビデオを見る(聴く)方は暑い夏に聴くとは限らないので、おっしゃるように今のままの服装がベストなのでしょうね。

    たまに衣装をかえられてもいいのではとも思ったり。

    1. 八百板 正己 より:

      そのうち今着ている黒いシャツを買い換えると思います!

  5. Y.M. より:

    ちょうど3年前の「太い音、細い音、硬い音、やわらかい音」の記事で
    「チェンバロの音は冷たくありません!」と書いておられましたが、
    「チェンバロの音は涼しい」と感じる方がいらっしゃいますね。
    ピアノとチェンバロを比べると、やはりビアノは暖かい音、チェンバロは涼しい音、
    と表現するのがふさわしいと思います。
    バッハのホ長調の曲というと、まずフランス組曲第6番を思い浮かべますが、
    イギリス組曲第5番の第二パスピエは、決してギラギラしてはいなくて、
    第5番全体が「しっとり」した中で「さわやかさ」を感じる楽章です。

    1. 八百板 正己 より:

      昔の投稿を覚えていてくださって嬉しいです。
      イギリス組曲の第二パスピエは、低音域をほとんど使わないことでも軽さを生み出していますね。

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