がんばって手に入れた「S」の一文字(写真付き)

こんな苦労をしたのは2年ぶり! たった一文字「S」をつけるだけなのに。

このほど、私のウェブサイトの「常時SSL化」の認証を受けました。何のことを話しているのかチンプンカンプンの方、ご安心下さい。私だって先週までチンプンカンプンだったし、これを書いている今でもまだ似たようなものなんですから。

写真をご覧いただくと、赤い丸で囲った所、アドレスバーの表示が「https」で始まっています。この「s」が欲しかったんです。その前には黒い鍵のマークもありますが、これも同じことです。一言でいうと、「八百板正己のサイトを見に行ったり情報を入力したりしても、すべてのデータのやり取りは暗号化されているので安心です」ということです。

私の手作りでどうにかこうにか運用しているこのサイト、お客様に住所やメールアドレスなどを入力していただく部分だけは始めから暗号化された安全なサービスを使っていました。数年前ならそれで良かったのですが、世の中にこれだけネット詐欺が横行してくると、そうは行かなくなってきたんですね。

まず、私のサイトを表示するとアドレスバーに「安全でない接続」とかいう警告が表示されるようになりました。穏やかではないですよね。悪者扱いされては。そしてついに先週ですが、自分宛に送ったメールに記したリンクから自分のサイトのブログに飛ぼうとしたら、接続を拒否されてしまったんです。警告メッセージがどう表現してあったか詳細は忘れましたが、「悪質なサイトに接続しようとしている」みたいな扱いで、それはもうショックでしたね。

これを解決しないことにはメルマガも送れません。だってそうですよね?「悪質なサイトへの接続を促すメール」を配信したら、大変な信用問題です。

で、大急ぎで「ウェブサイトの常時SSL化」なるものに挑戦することになったのです。

そうはいっても、何のことやらチンプンカンプンですから、サーバをレンタルしている会社が売っているSSLサービスの説明を読むことから始めます。どうやら私の場合は通信を暗号化する事だけが主目的で済みそうで、お金も大してかからないみたい。それでも、説明に書いてあるとおりの事をするだけでも2時間くらい失敗して立ち往生しました。その会社のサービスへのログイン情報が2つあって、私が早とちりしたのがいけないのですが、説明に書いてあるボタンが画面に現れない、どうしよう・・・。時間ばかりが過ぎていきます。新型コロナ対応で、電話での質問は今受け付けていないとのこと。訳がわからないことをメールで質問するなんてできませんよね。自分が何が分かっていないのかが分からないんですから。

その関門はどうやらクリアして、めでたく私のウェブサイトは認証を受けました!

ところが、その認証を受けたことを今度は自分のサイトに盛り込まなくてはなりません。会社に2万円払うとあちらの技術者が遠隔操作で全部やってくれるサービスがあるという話だったのに、私が注文したのが一番簡単なサービスだからなのか「対象外」と書いてあります。何が何でも全部自分でやらないといけないというわけです。大丈夫だろうか・・・。

内心ドキドキしながら、説明に書いてある事を一つ一つ実行し、現れた画面と説明が一致しているのを確認してはホッと胸をなでおろす。こんなことを何回も何回も繰り返し、ついに最後の確認作業にたどり着きました。ところが・・・

めでたく現れた黒い鍵マークの上に、黄色い三角の警告マークが出ています。何だこれは???

鍵マークをクリックしてその中に入っていくと、「このサイトの一部は暗号化されているけれど、画像など危険なものが含まれている」と表示されます。画像って言ったって、自分で撮って自分でアップロードしたものだけなんですけど・・・。

その会社のサイトで「よくある質問」のコーナーを片っ端から調べて、あった、このことか、と思って読んでいくと、「詳細をみる」のボタン。それをクリックすると、なんと英語のページが・・・。どうしよう、この英文を全部訳さないといけないのか・・・。途方に暮れて、とりあえず辞書を持ってきて、ふと画面の右上の方を見ると、「Language」と書かれたボタンがあります。もしかして日本語も対応?と思ってクリックすると、ありましたありました、日本語が!

言語の問題は解決したのですが、その日本語がまるで日本語ではありません。訳の分からない名詞と訳の分からない動詞を「が」「は」「を」でつないだって理解不能ですよ。仕方がないから、意味もよく分からないまま書かれた操作をやってみます。「ウェブ開発ツールを開き、コンソール画面を表示します」それ、どこにあるの? 試しに右上の横三本線マークをクリックしてみよう。下のほうに出てきた「ウェブ開発」がそれかな? クリックすると上のほうに現れた「開発ツールを表示」というボタンでいいのかな? 「ウェブ開発」+「開発ツールを表示」で「ウェブ開発ツールを開く」という意味になるもんね。はい、出ました出ました。このページのhtmlがずらーっと。でも、ソースファイルを見たってしょうがないよね。コンソール画面ってどこ? あったあった、「コンソール」というタブが。開いてみようか。何だこれは! これだ、エラーの嵐だ。私のウェブサイトのトップページに貼り付けてある写真が、ことごとく危険だって。

ここからがじつは一番大変でした。自分で撮って自分でアップロードして自分でサイトに貼り付けた写真を、どうやったらソフトウェアが安全とみなしてくれるのか、一つ一つ手探りでした。くどくなるので詳細は省きますが、結論として、ページから一旦写真を外して、また貼り付けたら解決しました。

頭がこういうモードになっているうちに解決してしまわないと、一晩寝て起きたら同じことができる保証はありません。何が何でも今日中に解決する!と決意して、何とかその日のうちに帰宅できました。

 

というわけで、私のウェブサイトはお客様の情報を守る安全なサイトになりました。これからもどうぞよろしくお願いします。

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がんばって手に入れた「S」の一文字(写真付き)” に対して5件のコメントがあります。

  1. T.h より:

    おはようございます。
    「小さいs」がある、ない、なんて考えたこともなかったです。
    まるで見えない頭の中を手探りしているような感じです。

    パソコンはわからないことだらけですが、先生はあれこれといろいろ
    ご自分で開発され、操作されておられると感心しております。
    音楽に向き合う方がやはり楽しいのでしょうね。
    でもパソコン操作なしでは伝えられない。

    徹夜でなくて幸いでした。お疲れ様でした。
    成功おめでとうございました! どうぞお体に気をつけてください。

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます。
      私の場合、頼れる人がいませんので(そもそも誰に頼んだらいいのかも分かりません)、今回自力で解決できてラッキーでした。

  2. 家合映子 より:

    苦労は人には見えないことが多い・・、と思います。先生、ありがとうございます。

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます。家合さんご専門のオルガン演奏も、見えないところの苦労が多い楽器ですよね。

      1. 家合映子 より:

        ありがとうございます。

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