勝手に花咲くニオイスミレ(写真付き)

私のお城「見附チェンバロスタジオ」にて。私は何も世話していないのに、今年も満開です。

お世話になっているハーブ屋さんから20年前に頂いたニオイスミレの鉢から、いつのまにか種がこぼれて、スタジオの玄関前のコンクリートの隙間に根付いたものです。「ニオイスミレ」というだけあって、とてもいい香りが漂っていますよ。

それにしてもこの生命力。年々株が大きくなって、花の数も増えていきます。これからの成長が楽しみです。

 

さて、世界が新型コロナウイルスで大荒れですね。それに比べればちっぽけな話ですが、私も演奏の仕事がキャンセル続きです。日本は何とかぎりぎり持ちこたえている感じですが、先日の専門家会議の発表では「日本でもいつ爆発的な感染拡大が起こるか分からない」とのことで先が読めません。

先が読めないので、まずは自分から企画するコンサートや講習会の類を今年は全部やめることにしました。さらに、この状態が数年は続くことを覚悟して、仕事のやり方を根本的に見直すことにしました。

かといって、チェンバロを演奏しないではいられない私です。一人でスタジオにこもって自己満足で弾いているだけなんて我慢できません。

どうしよう?

考えに考えました。

出た結論は、「インターネット技術を使った演奏の配信」です。

そう、邪道ですよね。「音楽は空間を共有しての生演奏であるべき」と偉そうに論じている私がインターネットなんて、邪道です。でも、お客様を感染リスクにさらす危険と引き換えなら、受け入れていただけるのではないでしょうか?

そうはいっても、インターネットの世界には国際的巨匠による無料の演奏があふれています。そんなところに私一人がのこのこ入っていく意味はあるのでしょうか?

その辺はよく考えて、世界中で私にしかお伝えできないコンセプトで新しい取り組みを決意しました。今、急ピッチで準備を進めています。このところブログの投稿が疎かになっていたのもそのためです。まだ詳細をお伝えできる段階ではないのですが、うまくいけば私の人生の大きな転機となるでしょう。

この新しい取り組みは、何としても軌道に乗せます。そして、年々大きくなっていくニオイスミレの株のように、来年、再来年と成長していくことを願っています。

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勝手に花咲くニオイスミレ(写真付き)” に対して9件のコメントがあります。

  1. T.h より:

    チェンバロ演奏の配信、あるといいなあと思っていました。
    実現されそうなので喜んでいます。
    3月15日から大平さんがドイツから毎朝オルガン演奏を発しておられました。時間は長くて4分36秒。第1回目はメンデルスゾーン、2回目はバッハ、3回目はパッヘルベル…きょうは10回目でバッハのBWV727でわが心の切なる願いでした。毎朝パソコンをつけて短いけれどオルガンを聴いていました。今度はチェンバロも聴けますね!願いがかなえられそうでうれしいです。今日は新潟市で彩雲が出ていたそうです。喜ばしい時に現れるとテレビがいっていました。

    1. 八百板 正己 より:

      嬉しいお言葉ありがとうございます!
      私がしようとしているのは大平さんとはだいぶ違ったものになりますが、お役に立てればと思って頑張って準備します。

      1. T.h より:

        先生は先生のお考えで演奏されて当然です。
        チェンバロ演奏開始を楽しみにしております。

  2. 別森麗 より:

    おはようございます♪ニオイスミレの成長に眼が停まりました。自然界の力は偉大です。働き方改革はわたしも昨年からやっておりました。いろんな経験をどんどんお互いやっていきましょう!

    1. 八百板 正己 より:

      コメントありがとうございます。
      昨年から働き方改革とは、先見の明がありますね!今度詳しく教えて下さい。

  3. 山川明子 より:

    先生の演奏を配信していただける!!
    遠くに住む人にとっては大変な朗報です!!
    楽しみにしております。
    ニオイスミレの美しい写真もありがとうございます。
    香りが漂ってくるかのようです。
    いつも癒やしのひとときをいただき、感謝しています。

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます。
      外に出られない今だからこそ、思い切って日本中に目を向けて、道を切り開きます!

  4. 魚住優子 より:

    ニオイスミレの画像拝見しましたが、なんてみずみずしくてきれいなんでしょう!モーツァルトの『すみれ』を思わせる♪香りもかいでみたいものです。新潟は土も良く環境が良いのでしょうね。

    小さな可憐なお花の、生命力にあふれた麗しさを見せていただき、コロナで思いがけない事態が続く状況の中で、とても元気づけられました。

    私事ですが、3月の終わりに、私達の住んでいる千葉県から新潟のりゅうとぴあにマタイ受難曲を聴きに旅する筈が、演奏会がキャンセルになってしまい、楽しみにしていた新潟旅行も取り止め、夫婦共々がっかりして、桜満開の春めいた気候の中に居ながら、閉塞感を感じていたところでした。

    以前りゅうとぴあに八百板先生のお見事な演奏を聴きに伺ったこともあり、そのご縁でいつも面白い手紙&メールを配信していただいております。真に有難うございます!

    ポジティブでユニークで独創的な八百板先生のますますのご活躍を楽しみにしています。

    数年間この状況が続くことを想定して仕事を根本的に見直すということはとても先見の明がある大事なことだと思います。(もちろんこの状況が続かないことを願っています)

    くれぐれもご無理なさらず健康に留意してお過ごしください。日頃の感謝を込めて。

    1. 八百板 正己 より:

      ご丁寧な、そして心のこもった嬉しいコメントありがとうございます。バッハのヴァイオリンソナタのコンサートでは遠路ご来場下さり、本当にありがとうございました。

      りゅーとぴあでのマタイ受難曲の公演中止は、私の周りでは出演予定だった合唱(新潟東響コーラス)のメンバーが「とても残念だ」と言っています。

      首都圏ではお花見も許されなくなったそうですね。こんな時こそ、意識して身の回りの美しいものを見つけて、元気をもらうように心掛けてください。

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