スタジオに珍しい来客
先日のことです。その日予定していた練習は終わったので、あとはスタジオの温度湿度をしっかり管理する必要はないので、窓をいっぱいに開け放ちました。
今まで猛暑ということもあって、一日中エアコンを付けっぱなしにして過ごしていましたが、これってやっぱり良くないですよね。エアコンの風に当たりっぱなしでは体の調子もいまひとつだし、締め切った部屋に閉じこもったままでは気持ちも晴れないものです。ただ、その只中にいると自分ではなかなか気付かないもので。
窓を開け放ったまま事務作業などをしていて、何時間経ったころでしょうか。突然頭の上で「ガチャンガチャン」と音がします! 実際には「カチンカチン」いや「カンカン」程度でしたが、驚いたので大げさに聞こえたんですね。天井を見ると、蛍光灯の周りを大きなトンボが飛び回っています。緑色の、詳しい種類は分かりませんが「ヤンマ」と呼ばれる仲間です。
トンボって、外を飛んでいるときと比べて、室内を飛んでいるととても大きく感じます。私のお城「見附チェンバロスタジオ」をオープンしてから16年経ちますが、こんな大きなトンボが入ってきたのは初めてでした。
それにしても、光に引き寄せられる虫といえば普通は夜行性でしょう? 蛾とかカブトムシとか。あれは「月の光を斜め上方向に見続けるようにして飛べば、上下左右もよく分からない夜でも水平に移動し続けることができる」という習性のはずです。真昼にトンボが蛍光灯にガチャガチャ音を立ててぶつかり続けるなんて、どうなっているんだろう?
そんなことを思っているうちに、そのトンボは蛍光灯から離れて、窓から出て行きました。トンボは音が聞こえるのでしょうか? チェンバロでも聞かせてあげればよかったかな、なんて考えてしまいました。
さて、今日もスタジオの窓を開け放っていたら、今度は低い「ブーーーン」という音が聞こえました。この音は分かります。ハチです。巣を作る場所でも物色するのか、時々入って来る見慣れた種類のハチです。
このハチを外に追い出すのは慣れたものです。まず明かりを消して、壁に止まっているハチに箒をゆっくり近付けます。箒の毛が触れてもハチは怒りません。ゆっくり歩き出したり、ちょっと飛んだりするだけです。そんなことをしながら、窓の縁にまで追っていくと、そのまま外に飛んでいきました。
何年前だったかには、大きなキリギリスの仲間が入ってきたこともありました。これからも、できるだけスタジオの窓を開けておくことにしようと思います。きっといろいろな虫が立ち寄ってくれることでしょう。もちろん蚊も入ってきますが、日中はせいぜい一匹くらいしか来ません。夕方になる前に閉めれば大丈夫です。
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音楽一筋、バッハ一筋の先生にトンボがお見舞いに来てくれたのかも。
前にバッタ(?)でしたでしょうか、キリギリス?入ってきた写真を見た覚えがあります。
秋になるとスタジオにいろんな虫がくるのですね!
数日前の朝、新聞を取りに外へ出たとき、虫の声が聞こえました。
暑さもひとまず終わってやはり秋がきたのだと思いました。
ありがとうございます。
本当に、急に秋の気配ですね。
前にスタジオに入ってきて写真をご紹介したのはキリギリスの仲間です。覚えていてくださって嬉しいです。