バッハ療法
バッハの力で風邪を吹き飛ばしました。
新潟バッハ管弦楽団&合唱団の、月に一度の上越会場練習に行ってきました。でも朝から何だか調子がおかしかったんです。今にも咳が出そうだし、ちょっとだるいし。お昼前に家を出て、北陸自動車道を1時間半運転して会場に着きます。振舞う笑顔とは裏腹に、やっぱり何だか元気が出ません。
ところが、12月2日には上越でバッハのヨハネ受難曲全曲公演があるのです。元気が出ないなんて言っている場合ではありません。短いものも含めて28曲もの合唱曲を丁寧かつ情熱的に指導して、一緒に歌って、パイプオルガンも弾いて、予定時間を40分も超過して、最後のコラールが終わる頃にはすっかり元気になっていました。
帰り道も、行きと同じ時間がかかったはずなのに、あれ、もう見附に着いたの?というくらいです。
音楽には不思議な力がありますね。しかも受身で聞き流すのと違って、積極的に自分の体を使って音楽を表現するのですからなおさらです。一人でチェンバロを練習していてもそうですが、今日のようにグループを指導するとなると、自分ひとりが音楽に向かうのとは全く違う世界です。多くの人を偉大なバッハの音楽に案内するのですから、何をするにも大げさに、極端に、印象的に、鮮やかに、説明には比喩も使って、文化的思想的背景にも触れて、あらゆるものを動員します。コンサートの本番が「あれよあれよ」という間に過ぎていくのと同じように、指導も「あれよあれよ」という間に過ぎていくのです。
時間を忘れて何かに没頭する。それは、かけがえのない時間です。バッハの音楽には人を没頭させずにはいられない力があります。没頭して心が高揚すれば免疫も高まります。風邪も吹き飛びます。「バッハ療法」です。
追伸
12月2日のヨハネ受難曲全曲公演の詳細はこちらをご覧下さい。
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バッハ療法!素晴らしいですね。でも睡眠も十分とられるのもいいと思います。
一つしかない身体ですので、くれぐれも大事にされてください。
ありがとうございます。さらに睡眠も取りました。