妙高市文化ホールと北国街道とカラスの羽(写真付き)
いったい何の脈絡があるのか?と思いますよね。順に説明しましょう。
昨年に引き続き、今年も妙高市文化ホールのワンコイン・コンサートに呼んでいただきました。会場にチェンバロを搬入し、簡単に調律を済ませ、自分のソロを練習していると、共演者の牧田由美さん(ヴァイオリン)がいらっしゃいました。
2人でリハーサルを1時間くらいしたでしょうか。ここで会場を牧田さんに明け渡して、私はホールの近くを散歩することにしました。
私はどこに行く時も国土地理院発行の2万5千分の一の地形図を持ち歩くことを習慣にしています。そして自分の足で歩いた道を赤ボールペンでなぞって記念にします。散歩するには曲がった道のほうが気分がいいですので、気が向くままに曲がった道を選んで歩いていると、「北国街道」という看板があります。そうか、この道は江戸時代から続く道なのか。どうりで、大きなお寺や造り酒屋が面しているわけです。風情がありますね。
ホールに帰るときも最短コースを通らずに、少し遠回りになりますが北国街道を歩いて、ホールの少し先まで行ってから戻りました。そして駐車場の周りの芝生をふと見ると、所々にカラスの羽が落ちているのに気が付きました。やった!
これ、チェンバロの爪の材料にするんです。芯の部分を薄く削って、幅2mm、厚さは0.3mmくらい?(指ではじいた時のしなり具合で判断しているので、具体的な数字は把握していません)の板状に切り出して使います。小さい羽はもっとたくさん落ちていましたが、ある程度大きくないと弱くて役に立ちません。この日の収穫は中くらいのものが6本、2か月分くらいでしょうか、まずまずの成果です。
夜7時の開演近くになって雨が降り出しましたが、たくさんのお客様がおいでくださいました。開演前にはお茶とお菓子のサービスもあって、会場は和やかな雰囲気です。いいですね、こういうコンサート。お客様も常連さんばかりなのでしょうか、皆さん慣れたご様子です。
帰り際にホールの担当の方から「来年もまたよろしくお願いします」と言われました。ありがたいことです。新潟県は広くて、私が自分でコンサートを企画するのはどうしても地域が限られます。妙高市文化ホールの企画のおかげで、この地域の音楽好きの方々が来年もまたチェンバロを生で聴くことができるのですね。
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私もコンサート出席するつもりでいましたが、町内の用事が出来てしまい行くことができず、残念でした。
上越の地域に来てくださり、演奏のみならず、近くを散策され楽しんでいただいて、うれしく思います。
上越は不思議と歩いていて気持ちがいいです。これからも折を見てはできるだけ散歩するように心掛けます。
カラスが飛んでいるのは見かけますが、落ちている羽ねはまだ見たことがありません。
やはり森の中だから7枚もあるのでしょうか?もしかして神様からの贈り物かも。
毎年あるといいですね!!!
緑の芝生の上に黒い羽が落ちていたので見つけるのがとても簡単でした。土の上やコンクリートの上ですと見逃しやすいと思います。