黄色いバラのお出迎え(写真付き)

新潟市内にチェンバロを運び込んでいるところです。毎月2回、昔からお付き合いのあるヴァイオリン教室の一室をお借りして、出張チェンバロ教室をしているのです。

チェンバロの向こうに黄色い小さな花がたくさん咲いているのが分かりますか? 毎年この時期にびっしりと花をつけるバラの仲間です。もっと近寄れば可愛らしいバラの花の姿が分かるのでしょうけれど、そうするとチェンバロが画面からはみ出してしまうので。

15年前の春、初めてこの教室をお借りした翌月のことだったと思います。こんなに小さい花がこんなにたくさん咲くバラもあるなんて! と驚いたものです。それから毎年、5月に玄関でこのバラのお出迎えを受けると、いつも新潟市内への出張教室を始めた15年前のことを思い出すのです。

あの頃は教えるのも上手じゃなかったなあ、と思います。あの頃の生徒さんがまだチェンバロに興味を持っていて下さるなら、今からレッスンを全部やり直して差し上げたいほどです。

だから、チェンバロのレッスンをしながら、逆に私のほうがチェンバロ指導法のレッスンを受けているとも言えるでしょう。レッスンが上手になるのは素晴らしいですよ。コンサートの本番が奇跡のようにバッチリ決まると興奮するのと同じように、レッスンが奇跡のようにバッチリ決まっても興奮するんです。鳥肌が立つこともあるくらいです。

もちろん今でも、そんな鳥肌が立つようなレッスンの瞬間はめったに訪れません。それでも、鳥肌は立たないまでも、生徒さんも私も目がキラキラ輝いたり、ニコニコ笑顔になったりする割合は少しずつ増えていると思います。

来年の春にまたこのバラのお出迎えを受けたとき、私はどんなレッスンをしているのでしょうね?

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黄色いバラのお出迎え(写真付き)” に対して1件のコメントがあります。

  1. Y.M. より:

    「教えることは学ぶことである」という言葉の通りですね。
    そして、レッスンの場にバッハが降臨する時、
    生徒さんだけでなく、八百板さんも、
    天国のバッハからレッスンを受けているのではないでしょうか。

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます。本当にそうだと思います。

  2. T.H より:

    とても素敵な題名ですね!これから何がはじまるのかな?と。

    いつも玄関には薔薇の鉢があり、中に入るとまた大きな花瓶にお花が
    活けてあり一息ついてから中に入れます。何回重ねても慣れないなあと
    思っていますが「習う」ということはそれでいいのだとこの頃は言い聞かせて
    います。毎回新しいことにきずかせて頂いて凄い学びの場になっています。
    そして思いがけない喜びもたくさんありました。

    レッスンの名手は相手が一人一人違う人間なので演奏の名手以上に難しいのではと
    ないかと思います。今度は黄色い小さなたくさんの薔薇にも目をやってみます。

    1. 八百板 正己 より:

      嬉しいコメントをありがとうございます。
      新潟のこのレッスン会場はいつもきれいですよね。
      ご謙遜なさっていますが、T.Hさんは本当に上達されていますよ。
      ご本人は毎日のことなので実感が湧かないかもしれませんけれど。

      1. T.H より:

        ありがとうございます!

        レッスンを終えて帰るときは

          知らなかったことを知った喜び、少し出来るようになった喜び
          きれいなメロディーを聴いた喜び、心があった喜び

        などなど・・・に包まれていつも幸せな気分で帰っています。

        1. 八百板 正己 より:

          曲が弾けるようになることはもちろん目標ではありますが、音楽そのものの素晴らしさにお気付きになるのはもっと大切な素晴らしいことですね!

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