まるで太平洋側(写真付き)

2月中旬だというのにこの天気です。まるで太平洋側です。

過去のブログを見返してみたら、ちょうど2年前の同じ日に「雪でチェンバロスタジオに閉じ込められて、スタジオで一晩明かした」とありました。なんという違いでしょう。

写真はいつも散歩するチェンバロスタジオの近くの小山です。いつもは別に目に留めることもなく通り過ぎる場所です。

でも今日は違いました。真っ青な空、落ち葉の乾いた感じ、その間を区切る笹の藪。「どこかで見たような」と思ったのは、何十年も前に横浜に住んでいた時に親しんだ冬のハイキングコースの感じそのものだったんです。

しばし見とれている間、何十年も前の自分に戻ったような不思議な感じがしました。将来どんな仕事に就くかもイメージできないまま機械工学の勉強をしていました。まさか新潟県でチェンバロ奏者として生きていくなんて、考えてもみませんでした。

この不思議な感じ、言葉ではうまく説明できません。平たく言えば「懐かしさ」なんでしょうけれど、もっと、何か、こう、特別大切な思い出に触れたみたいな感じで、やっぱり言葉ではうまく説明できませんね。

でもいいんです。何でもかんでも言葉で説明できるなら、言葉で表現できるなら、音楽なんか要らないことになってしまいますからね。ふだんバッハの音楽をできるだけ言葉で明確に説明するように努めている私ですが、大切なことを思い出させてくれたように思います。

 

と言いながら、バッハの音楽を言葉で説明したビデオがまたできました。バッハの楽譜には最低限のことしか書いてないので、何となく弾かないで、たった2小節でもこんなに工夫しましょう。

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