夢をかなえる(写真付き)
私のチェンバロ教室の生徒さんが、はじめてのソロ・コンサートを開いたときの写真です。洒落た会場にお友達を呼んで、お茶のサービスも付いた特別のひとときです。
私は、チェンバロの提供(運搬、調律)と、1曲だけ連弾で出演もして、途中で成り行き上ですが楽器の質問コーナーになったときに受け答えをしただけです。なかば観客気分でゆったりと楽しみました。
この生徒さんは初めてレッスンにいらっしゃったときから「かなり弾ける人だな」という印象でした。大学でピアノの専門教育を受けたと当日のプログラムのプロフィールに書いてあるのを読んで、「ああ、やっぱりね」と納得。
それにしてもピアノの世界って、需要と供給のアンバランスが激しいですよね。よほどの才能があってコンクールを制したって、演奏活動で生活が安泰なんていうことにはなりません。普通なら、楽器店が経営するピアノ教室の講師に採用されるのが精一杯というところでしょうか。
この生徒さんはお仕事で世界を飛び回る大活躍をされていますが、音楽とは全然違う分野です。ご自宅にはピアノもないという厳しい環境。
それでもというべきか、それだからというべきか、レッスンのときはいつも「今音楽ができる幸せ」で一杯のようでした。だから「今度チェンバロのソロ・コンサートをしたいです」という言葉を聞いた時、私は感動してしまいました。上手に弾けるようになるだけでは満足できなくなったんですね。自分が演奏する音楽によって、世界の中で自分の存在理由を見つけたい。それほど音楽が大切なんですね。
当日のプログラムの後半、バッハのパルティータ第1番全曲。中ほどのクーラントから本当に調子が出てきました。最後には、初のソロ・コンサートとは思えない、貫禄のようなものすら感じました。
コンサートが終わって「夢が一つ叶いました」とメールをもらいました。でも違うんです。叶ったのではなく、叶えたのです。夢を夢で終わらせるのでなく、計画を立て、実行したのです。自分で運命を切り開いたのです。
追伸:
あなたの「音楽での夢」は何ですか? 夢を夢で終わらせないために、私にお手伝いをさせてください。
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すごいですね。(の一言です)。(゜))<<。
オルガンコンサートを定期的になさる家合さんもご立派ですよ。
八百板さんのお弟子さんの中から、素晴らしい方が出現しましたね!
きっと「今(御自分が)音楽ができる幸せ」に飽き足らず、
「周りの人たちにその幸せ(自分が演奏する音楽によって、世界の中で自分の存在理由を見つける)
を分け与えてあげたい」という境地に到達されたのだろうと思います。
>夢を夢で終わらせるのでなく、計画を立て、実行したのです。自分で運命を切り開いたのです。
これはまさしく、八百板さんの人生が、それを示していると思います。
ありがとうございます。
どうしても音楽を諦めることができない者は、最後は演奏活動をするところまでたどり着いてしまう宿命のように思います。
Y.M.様
素晴らしいコメントですね!
八百板先生が「新潟県人でバッハ管弦楽団&合唱団」を結成されるということを
初めて知ったときは本当に驚きました。そして1年、2年、3年と計画通り実現さ
れておられるのにまたまた感動するばかりです。今回ご自分の演奏会を発表された方も
素晴らしいですが八百板先生の指導をうけられたのが大きく働いているのでしょう。
これからの発展を楽しみにしております。
そして NBKGの皆様、八百板先生これからのご活躍を祈ります。
ありがとうございます。
T.H様も、夢を夢で終わらせない努力が素晴らしいですよ。ほとんど鍵盤楽器初心者から一念発起して15年、チェンバロでバッハやヘンデルを弾き続けていらっしゃるのですから。チェンバロ教室の誇りです。どこへ行っても「私のチェンバロ教室にはこういうすごい方がいらっしゃるのですよ」と話しています。これからもますます上達していってください。
ありがとうございます!
先生のお話、説明に惹かれて続けてこられました。
毎回私の知らないことを教えて下さり、丁寧に何度も指導していただいて
きれいな美しい音色やメロディを聴き喜んで帰ります。
いつまでも続きますように!
私の七夕の願いです。
そう願っていらっしゃれば、いつまでも続くことでしょう。鍵盤楽器はものすごく頭を使う楽器ですから、年齢を重ねてもますます頭が冴えていくことでしょう。
夢を夢で終わらせるのではなく計画を立てて実行する、なるほどと思いました。
いいお話ありがとうございました。
ありがとうございます。
あなた様の夢も叶いますように!
この方の様に仕事をしながら楽器を楽しむのが1番でしょうね!
私の孫娘のスズキメソードのバイオリンの先生も、孫娘に、
「あなたの様な気の優しい仔は、バイオリンのプロを目指すのはやめなさい。
バイオリンを趣味にして楽しみなさい」と仰ったそうです。
全くその通りで、音大卒の方は上手くオケに就職出来ればラッキーで、
個人で教室で教えるのが誠意一杯の様ですね。
でもたまに人前で演奏するのも練習の励みになりますね。
私は昨年は4施設のデイケアセンターでお年寄りを前に
チェロが弾けたのは自己満足ですが楽しかったです。
また今年もあの施設から依頼が来ないか楽しみに練習を続けて居ます。
私もそう思います。
普通の人であれば、趣味を仕事にすることが幸せとは限らないものです。
けれど、私のように音楽に狂ってしまった少数の変わり者は違います。
結局は音楽を生業にしてしまう運命のようです。
どんなに辛くても、音楽ができない苦しみに比べたら楽なものです。