音が出ない足鍵盤(写真付き)

音が出なくたって練習できるんです。

 

今月末にお隣の山形県酒田市でオルガンコンサートをします。私は練習用のオルガンなんか持っていないし、毎日練習の都度オルガンのあるところまで出かけていくのも大変です。

そこで登場するのがこれ。8年半前に日曜大工で作った練習用足鍵盤です。土台とキーの間に、ホームセンターで売っているスポンジ製のドア隙間テープを挟んであるので、足で踏めばちゃんと1cmほど沈み込むんですよ。

音は出ないので、自分の声で歌いながら練習します。でも、ピアノをはじめ鍵盤楽器では「歌いながら練習しなさい」とよく言われますから、音が出なくて歌わないといけない足鍵盤も悪くないですよ。

 

私は普段は足を使う曲は弾きませんから、どんなに足が簡単な曲でも練習は基本に忠実にします。ある1小節を取り出して、足、左手、右手を別々に練習し、次に両手だけの練習をします。両手の練習は、もうそれだけで本番を迎えてもいいくらいまで仕上げてしまいます。そうすると足が絡んできてからも惑わされずに済みます。

次に、これが大切なのですが、足と左手だけの練習です。足も左手も、楽譜はヘ音記号だからなのか、頭の中で混ざるんです。不思議ですけど、なぜか左手が足と同じ音を弾こうとするんです。この、足と左手だけの練習には他よりも時間をかけます。

次に右手と足の練習をします。これで3通りの組み合わせを全部練習し終わり、やっと手足全部を一緒に練習する準備が整います。

いよいよ楽譜どおりに手足全部を一緒に練習します。このとき私は、1小節ずつどころか1拍ずつに区切って練習します。慣れない足が加わることで、いつもよりものすごく頭を使うからです。私の場合、手だけのときより10倍くらい練習時間がかかるでしょう。

 

よく「ピアノを練習すると頭をすごく使うからボケない」なんて言われますが、それならオルガンのほうがずっと効果的ですね。21世紀の長寿社会、健康で長生きするためにみんなでオルガンを弾きましょう!

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音が出ない足鍵盤(写真付き)” に対して1件のコメントがあります。

  1. T.H より:

    以前に「クラヴィ・オルガン」のCDを聴いたことがありました。
    オルガンとチェンバロを合体したものだそうですが。そんな楽器があるのも驚きでした。
    もしかしたら先生も造られることができるのではと思っていました。自作のオルガン鍵盤を初めて拝見したときは大変驚きました。とてもきれいに出来ていました。
    日本のクラウディオ・プリッツイになられるかな?と思ったりしていました。

    1. 八百板 正己 より:

      コメントありがとうございます。

      クラヴィ・オルガンは興味深い楽器ですね。バロック時代の宗教音楽のアンサンブルでは、通奏低音にチェンバロとオルガンを両方使うことも多かったので、それを一台にまとめれば一人の奏者でかなりのことができる、という実用的な要求があったのだと思います。

      それにしても、私は本物の楽器を作ることなんてとてもとても。楽器作りは一生をかけても足りない奥の深い世界です。

      1. T.H より:

        そうでしょうか?

        大変器用でいらしゃるし、もしかしたら と思っています。

        1. 八百板 正己 より:

          ありがとうございます。
          楽器を作ることまではしませんが、普通は毎年1回おこなうチェンバロの調整を製作家に任せず全部自分でするなど、できるだけのことを自立できるように挑戦し続けます!

  2. 家合映子 より:

    先生は器用ですね。そして教会でオルガン演奏会をさせて頂けるなんて、とても羨ましいです。🐟。

    1. 八百板 正己 より:

      家合さん、お褒めいただきありがとうございます。

      夢をかなえるには、いつもそれを可能だと信じて、いつもそれを人に言うことです。家合さんはもうたくさんのバッハを弾けるのですから、事あるごとに「私は30分くらいのオルガンコンサートならいつでもできます」と言い続けてはどうでしょう? そういうことのできる人を探している教会はきっとあるでしょうし、その知り合いの知り合いが家合さんのことを伝えてくれることだってあるでしょう。

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