練習を取るか?執筆を取るか?
先週から、私の時間はほとんど「練習」と「執筆」で占められています。
本当は目の前のコンサート(今週中に高崎と柏崎の2つ)の練習に集中したいんですけど。重なる曲は一つもないプログラムなので尚更です。ああでも、数年前までだったらこんな無茶はできなかったと思います。効率的な練習法についての本を書いてからというもの、著者としての私が練習中の私を監視して「おいおい、本に書いた練習法と違うじゃないか。効率悪いぞ!」と忠告してくれるおかげです。
執筆というのは月刊のニュースレターとコンサートのチラシです。先月はついに発行を断念してしまったニュースレターを、合併号としてページを増やして原稿を先週書き上げました。最近は作業時間の記録を付けているので集計してみたら、A4版12ページの原稿執筆に13時間かかっていました。
で、今日はそのニュースレターに同封する1つめのチラシの原稿を作ったところです。チラシというのは、書くべき内容さえ決まってしまえばデザイン自体は大したことがない(というか私は大して重視していない)です。私はチラシの文章をすごく重視します。私が企画するコンサートはどう考えたって特殊です。「チェンバロという楽器を持ち込んでバッハしか弾かない」なんていうコンサートを、チラシの見た目だけで売り込めるとは思っていませんから。このコンサートがどれだけ特別で、どれだけあなたのためになるのか、その熱い思いを伝えたいのです。今日作ったチラシはシリーズ物なので前回のチラシをベースにして文章をざっくり入れ替えて、3時間くらいで一応の形になりました。
さて次はニュースレターに同封する2つめのチラシです。こちらは過去に前例の無いコンサートになるので、リサーチから始めて10時間で終わるでしょうか? でも明日からは本気で練習にすべてを捧げないと、後で自分が後悔することになるでしょう。これくらいの曲を、これくらい練習すると(しないと)、結果がどうなるのか、だんだん予測が当たるようになってきているんです。やっぱりダメだ。私にはコンサートを犠牲にする事はできません!
じつは、もう一つ大切な執筆作業があるんです。「無料ビデオ」のページにサンプルを載せてさんざんお待たせしているビデオ教材が、ついに完成したのです。でも、それを紹介するページの執筆がまだなので発売できないのです。これもリサーチから始めて10時間はかかりそう。
ということで、ニュースレターをお待ちのお客様、9月号のお届けは来月初めにずれ込みます。ああ、なんと充実した毎日! すべては音楽をお伝えすることにつながっているから頑張れるのです。
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八百板先生の場合は練習と執筆とは、両方とも欠かせないものと思います。
左手と右手のように、あるいは右足と左足のように。
練習に疲れたら執筆!執筆に疲れたら練習!
どちらももう一つを勇気つけたり、励ましたりしているようになっているのではないでしょうか?
そして執筆は演奏の時のお話につながっているように思います。
それにしても先生の情熱は何処から湧いてくるのでしょう! 音楽への愛、バッハへの愛でしょうか。
人間への愛からでしょうか?
嬉しいコメントをありがとうございます。せっかく頂戴したコメントの表示が遅くなって失礼いたしました。
音で表現することと、言葉で表現することが、互いに補完しあっていると思います。「音だけですべてを伝えられるのがすばらしい演奏家だ」という意見も聞きますが、せっかく日本語が話せるのですから、外国人演奏家にはできないことを思い切り私は続けていきます。