バッハの8分音符はいつも短く?とんでもない!
私は小学6年生のときに近所のピアノ教室に通い始めました。やがて中学生になると、バッハの曲にも取り組むようになりました。
そこで先生から「バッハの8分音符はいつも短く弾くのが決まりだ」と言われました。子供ですから、まあ先生に言われた通りにしますよね?
さらに「バッハは練習曲だから、感情を入れないで正確なテンポを守って弾きなさい」とも言われました。
私はバッハがどんどん嫌いになっていき、ついに我慢できなくなって中学卒業とともにピアノ教室を辞めました。
今から40年以上も昔の話です。その頃はまだ日本は高度経済成長期、と言えば聞こえがいいですが、要するに発展途上国ですよ。大手楽譜出版社が、版権の切れたヨーロッパの楽譜をさも自社で編纂したかのように装って平気で出版するような時代でした。ピアノ教育だって、本場ヨーロッパよりもずいぶん遅れていたのでしょう。
と、過去の話として片付けてはいられないんです。
いまだに日本のピアニストたちが弾くバッハは、私が40年以上昔に指導されたのと全然変わってないんです。21世紀ももうじき4分の1が過ぎようというのに、日本は立派な先進国だと言われて久しいのに。
もちろん、良心的な日本人ピアニストの中には、バッハの時代の演奏習慣をよく研究して、ピアノでとても説得力のあるバッハ演奏を聴かせてくれる人もいます。でも、そういう貴重な演奏がYouTubeで検索しても全然ヒットしないし、おすすめ動画にも表示されないのです。
それを言えば私の動画だって、YouTube全体として見ればほぼ存在感ゼロでした。何とかしなければ! 本当のバッハ演奏の姿を多くの人々に知らせなければ!
というわけで、またまた叫びました。バッハの8分音符をいつも短く弾くのがなぜ間違っているのか? それならどう弾けばいいのか? ビデオをご覧ください。
追伸:
バッハの本当の弾き方を伝える使命感に燃えた私は、こういう感じのビデオを毎週2本ずつ作って公開することにしました。このブログで紹介しきれないでしょうから、専用のページを作って並べました。よろしければご活用ください。
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