鍵盤楽器でお客様を囲みました(写真付き)
週末に私のお城「見附チェンバロスタジオ」で、メルマガ会員様限定のコンサート「4台の歴史的鍵盤楽器に囲まれて300年の時を巡る旅」を開催しました。写真は終演後の会場を撮ったものです。
そう広くないスタジオの床面積の半分を楽器が占めているので、コンサートをするときにはお客様のスペースを作るのに頭を悩ませます。
いつもなら、2台ある2段チェンバロのどちらかの蓋を取り外して向かい合わせに並べます。そうすると、何とか客席を18人分作ることができます。そのかわり、蓋を外したチェンバロの音は天井に行ってしまうので少々残念でもありました。
でも今回はお客様が少なめだったので、写真のように4台の鍵盤楽器で客席を囲んでしまいました。コンサートのタイトルどおりにです。弾く楽器を変えるごとに椅子の向きも自由に変えていただきました。
お客様が少なければ、そういう時にしかできない楽しみもあるものですね。
楽器1台につき30分くらいずつ演奏しては、次の楽器の調律時間を兼ねて隣室でお茶の時間です。ヨーロッパ各国のクッキーとチョコレートをご用意しました。
この日のお客様は、スタジオをオープンした15年前からの常連さんから、半年前のコンサートで初めて私の演奏をお聴き下さった方までさまざまでした。そして本当に偶然、別々にいらっしゃったお客様どうしが昔からの知り合いだったことが分かって話が盛り上がったり、なんていうことも起こりました。
このスタジオは私にとって大切な場所ですが、お客様にとっても大切な場所の一つになってくださるといいな、と願っています。
追伸:
プログラムは以下のとおりでした。ついトークが長くなって、時間通りには進みませんでしたが。
【14:00~】 16世紀(使用楽器:ヴァージナル)
バード(William Byrd 1543-1628 イギリス):
●「カリーノ・カストゥラメ」(BK35)(シェイクスピア『ヘンリー五世』関連曲)
●「運命」(BK6)(シェイクスピア『ウィンザーの陽気な女房たち』関連曲)
●戦い(BK94)
兵士の招集
歩兵の行進 ~ 騎兵の行進 ~ トランペット
アイルランド人の行進 ~ バグパイプとドローン
笛と太鼓 ~ 戦闘への行進
退却
●ファンタジア(BK46)
【14:30~】 お茶と世界のお菓子を楽しみながらの歓談(1回目)
【14:50~】 17世紀(使用楽器:フランドル様式2段チェンバロ)
クープラン(Louis Couperin 1626-1661 フランス):
●イ短調の作品集
前奏曲(6)
アルマンド(99)
クーラント(103)~クーラント(105)~クーラント(106)
サラバンド(107)~サラバンド(108)~サラバンド(109)
【15:20~】 お茶と世界のお菓子を楽しみながらの歓談(2回目)
【15:40~】 19世紀(使用楽器:フォルテピアノ、演奏:八百板芳子)
ショパン(Frédéric François Chopin 1810-1849 ポーランド→フランス):
●4つのマズルカ Op.17(全曲)
マズルカ 変ロ長調 Op.17-1
マズルカ ホ短調 Op.17-2
マズルカ 変イ長調 Op.17-3
マズルカ イ短調 Op.17-4
●マズルカ 変ロ長調 Op.7-1
【16:10~】 お茶と世界のお菓子を楽しみながらの歓談(3回目)
【16:20~】 18世紀(使用楽器:ドイツ様式2段チェンバロ)
バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ):
●平均律クラヴィーア曲集第2巻より
前奏曲とフーガ 嬰ハ短調(BWV873)
前奏曲とフーガ イ短調(BWV889)
●ゴルトベルク変奏曲(BWV988)より
アリア
第1変奏
第7変奏「ジーグの気分で」
第9変奏「3度のカノン」
第15変奏「5度のカノン」
第20変奏
第29変奏
第30変奏「ごちゃまぜ歌」
アリア
【17:00】 終了
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内容、盛りだくさんのプログラムだったのですね。すごいなあ~。(゜))<<。
ありがとうございます。これでも一つの楽器に付き30分から40分ですから、弾きたい曲を削るのに苦労しました。