チェンバロと毛布(写真付き)
新年ですから、チェンバロ用の毛布も新しくしました。
チェンバロに毛布って、どういうこと? と思いますか?
19年前に埼玉の久保田彰チェンバロ工房に自分のチェンバロを作っていただいたときに、チェンバロの運搬用に専用カバーも作ってもらいました。完成したチェンバロを工房まで受け取りに行ったとき、久保田さんから「カバーだけではちょっと薄くて、運搬中にどこかにぶつけると楽器が傷むかもしれないので、チェンバロに要らない毛布をかけて、その上からカバーをするといい。」と教えていただきました。そして、たまたま工房に余っていた毛布でチェンバロを包んでいただき、毛布ももらってしまったのです。
それ以来ずっと同じ毛布を使い続けて、ついに数枚がボロボロになってしまったので、新年でやる気が出ているこのときにとばかり、ボロボロになった毛布を新しいものに変えた次第です。
「新しい」といっても、毛布自体は結構古いのかもしれません。去年横浜の実家を取り壊すことになったとき、ずっと使わずに取ってあった来客用の寝具類をいくつかもらってきたのです。私たち家族が普段使っている毛布はまだ換える必要がないので、いくらなんでもボロボロで恥ずかしくなってきたチェンバロ用に回すことにしました。
早速チェンバロにかけてみました(写真)。何だかチェンバロが嬉しそうに見えるのは私だけ?
一つだけ困ったことがあります。困ったというほどでもないのですが、今まで使っていた毛布よりも厚いので、収納棚に普通に入れると戸が閉まらないんです。毎週毎週、チェンバロを運ぶたびに、収納棚の戸が閉まるように丁寧に工夫して毛布を押し込まないといけないの? そんなことに毎回時間をかけたくないんだけど。
まあ、そのうち慣れてくるでしょう。相変わらず収納棚に押し込むのに時間がかかるなら、一枚だけ隣の棚に入れておけば済むことだと、今これを書いていて気がつきました。
毛布と専用カバーを使ってチェンバロを包み、私一人で車に積むまでの様子を19枚の写真で解説しています。チェンバロを一人で車に積むのページもご覧ください。
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先生のチェンバロの模様にマッチするような素敵な毛布ですね!
前に使われておられた「写真4」の毛布はほとんど知りませんでしたが。
今度の毛布はきっとチェンバロも喜んでいるのではないかと思います。
音色も重厚な深みが今まで以上に増すかもしれないと。
毛布も新しい活躍の場を得て喜んでいるのではないでしょか。
コメントありがとうございます。いつも早起きでいらっしゃいますね!
そう言われてみれば、毛布の模様がチェンバロの鍵盤まわりの装飾に似ていますね。あらためてよく見てみると確かに似ています。そう思ったら自分が寝るときに使いたくなってしまいました。
毛布でも何でも、使われないで押入れに眠っているより、使ってあげたほうがいいんですね。ありがとうございます。
一枚はチェンバろに、もう一枚は先生用にと出来るといいですね!
この写真は上半分で見た時は丁度寝室のベッドのようにも見えました。
私は最近夜は10時前位に寝ますのでその分朝は早いです。
今年は私も見習ってできるだけ早寝早起きを心掛けることにします。やはり良く眠れた日は仕事も練習もはかどりますから。
新年に、心機一転して思い切ったことを実行するのは、いいことですね。
八百板さんがチェンバロを大切にされる想いが伝わってきました。
ありがとうございます。
じつはチェンバロをよく見ると傷だらけですし、塗装が剥げている所もどんどん増えています。毛布が新しくなれば、楽器の扱いももっと丁寧になるかもしれませんね。