秘密の発表会兼パーティー(写真付き)
さあ、私たちだけのための特別メニューでランチが始まりました。私は食事もそこそこにパイプオルガンの調律手直しを終えたところです。オルガンは写真には写っていませんが、この写真を撮っている私の右側にパイプが並んでいます。
昨年から、チェンバロ教室の発表会を非公開にしました。鍵盤楽器の世界は基本的に一人で完結してしまうので、仲間同士の交流が少ないものです。チェンバロを愛する人々が集まるコミュニティを作りたいという願いから、発表会をこのように飲食付きの非公開にしたのです。
この写真を撮った後、私は自分の席に少しだけ戻って目の前の食事を急いで楽しみ、また2階に戻りました。今度はパイプオルガンのBGM演奏です。講師みずから生徒さんとそのご家族のためにBGMを弾いて差し上げるのです。おいしいフランス料理のランチを楽しみながら、頭の上からはバッハのオルガン音楽が降り注ぐというわけです。
BGM演奏が終わってまた自分の席に戻ると、私のメインディッシュだけが手付かずで残されています。急いでそれを平らげて、今度はチェンバロの調律です。食事の間に調律を済ませてしまえば、スムーズに演奏が始められますから。
こんなふうに私が準備に走り回っていても、生徒さん同士は楽しそうにおしゃべりをしています。初めての参加で知っている人がいない方も話の輪に溶け込んでいるようで安心しました。
演奏が始まると、一人一人にドラマがありました。人生を映し出しているようでした。今こうして音楽ができることの幸せをかみしめているかのようでもありました。「こんなすごい曲が弾けるんだぞ」と自慢するような人はいませんでした。
どんなに演奏に失敗しても盛大な拍手が送られました。何が起こっても皆さんそれぞれが何度も経験してきたことで、失敗した人の気持ちが良く分かるからでしょう。どんな演奏をしても受け入れてもらえる安心感に包まれて、自分は独りではないんだと思える、そんな発表会になったでしょうか。
来年夏のこの会場をもう予約しました。日本中のどこにも無いようなチェンバロ教室の発表会兼パーティーをこれからも続けていきます。
追伸
チェンバロ教室について、少しでも気になる方はどうぞチェンバロ教室のページをご覧下さい。
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良いグループですね。メンバーも楽しく弾けるでしょう。
山下さん、コメントありがとうございます。若い人も、お年を召した方も、みなさんそれぞれのペースで上達し続けていらっしゃいます。
8月5日のチェンバロ発表会・パーティに参加させていただきありがとうございました。
皆様それぞれ楽しそうに発表されておられると感じました。食事の開始直前からオルガンが
鳴り渡りました。隣の方々との会話とオルガン、どちらを選ぼうか迷いました。
どちらも聞き逃したくないので内心とても困っていました。できれば後でもう一度演奏されても
良かったのではと今になって思っています。滅多に聴かれないオルガンなので。
演奏はチェンバロ独奏、リュート、リコーダー、アンサンブルなどいろいろありましたが、
遠方より参加された方々のソプラノが強く印象に残りました。
発表された方々の音楽に対する熱意が感じられて楽しく嬉しく帰宅しました。
パーティーへのご参加、そしてコメントをありがとうございます。
BGM演奏をそんなに大切に思っていただけるとは嬉しいです!
お聴きくださる方の音楽に対する熱意も同じように嬉しいことです。