音楽事典を見ても載っていない、ピアニストに聞いても分からない。バッハのフランス組曲を始めとする宮廷舞曲を楽しく聴き、美しく演奏し、的確に指導できるようになりましょう。

メヌエットも弾けなかった、駆け出しの頃の私(恥ずかしい思い出)

もちろん、指はちゃんと動いていましたよ。でも、指が動いたってメヌエットにはならないのです。

私は音楽教育のエリートコース出身ではなく、30歳になってから意を決しての人生の再出発でした。暗中模索の中で、東京で行われる一流のチェンバロ奏者によるマスタークラスを熱心に受講したりもしました。そこで言われたのがこれです。

あなたのメヌエットね、それじゃ全然踊れないわよ。あなた、メヌエットの踊り方知ってるの?

(ある一流チェンバロ奏者から)

別の先生からはこんなことも言われました。

クーラントがみんな速いと思ったら大間違いだ。バッハのクーラントの半分は遅いっていうことを知らないのか?

(別の一流チェンバロ奏者から)

その頃の私は、もう何からどう手を付けていいのか、途方に暮れていましたよ。

 

あれから27年

分からないことを一つ一つ紐解きながら27年、私が蓄積した知識とノウハウは膨大な量になっていました。そして次第にそれらが互いに結びつき、バロック時代の宮廷舞曲はこう弾けばいいんだという確信へと変わっていったのです。

 

こういうことは もうやめましょう!

このガヴォットはどのくらいの速さで弾くの?

音は伸ばすの? それとも切るの?

そうだ、YouTubeをいくつか聴いてみよう。

ダメな理由:YouTubeに出回っているガヴォットの演奏はほとんど当てになりません。他人の演奏を真似して弾いているだけの演奏が多く、それがまた真似されて、間違いが際限なくコピーされ続けているのです(特にピアノ演奏)。

踊れないようなワルツを演奏すると先生に叱られるのに、踊れないようなガヴォット演奏がYouTubeを埋め尽くしているなんて、何だか変ですよね。

代わりにあなたにして欲しいことはこうです。

  • 歴史的背景を分かった上で聴く
  • 歴史的背景を分かった上で弾く
  • 歴史的背景を分かった上で教える

約半世紀前の古楽復興の頃から、音楽学者たちが精力的に研究を重ねてきた結果、一度演奏の伝統が途絶えてしまったバロック時代の音楽の、本来の姿がかなり解明されてきました。もうこれからは「知りませんでした」では済まされなくなってくるでしょう。幸いにも私があなたよりも先に知り得たことがあるのなら、それを分かりやすくお伝えするのが私の責任です。

 

バロック時代の宮廷舞曲の歴史的背景を学べば、あなたにはこんな未来が開かれます

バッハのフランス組曲などを聴くときに:

バッハの時代の聴き手にとって何が当たり前で、何が新しく新鮮だったか。次にどんな展開になることが予想されるのに、それをどんなふうに裏切られるのか。あなたはバッハの新作初演に立ち会うようなワクワク感をもって聴ける知識を身につけるでしょう。

バッハのフランス組曲などを弾くときに:

まさに目の前で王侯貴族が踊っているような、踊る喜びに満ちた演奏があなたもできるようになるでしょう。さらに、作曲家がチェンバロに託した、リュートやヴァイオリンなど他の楽器の響きのイメージを演奏に反映できるようになるでしょう。歴史や様式や作曲法の深い裏付けを得て、各舞曲のテンポや弾き方について確かな指針を持つことができ、あなたの演奏には自信がみなぎるでしょう。

バッハのフランス組曲などを教えるときに:

ピアノで楽譜どおりに弾いただけでは生徒さんになかなか好きになってもらいづらいバロックの舞曲を、優雅なリズム感に魅せられて大好きになってもらえるでしょう。初級者のための易しいメヌエットでさえ、それらが持つ本当の楽しさと美しさをあなたは自信を持って生徒さんに伝えられるようになるでしょう。

 

私が身に付けた秘密の情報をたっぷり受け取って下さい

このたび、バッハの組曲を始めとするバロック時代の宮廷舞曲について、ありったけの情報を詰め込んだビデオ教材を制作しました。私の20年にわたる勉強と演奏経験の成果です。音楽事典を見ても載っていない、ピアニストに聞いても分からないことだらけです。プロのチェンバロ奏者からしか聞けない秘密の情報を、メヌエットも弾けないところから苦労して身につけた私ならではの分かりやすい解説で受け取って下さい。

 

オンライン・ビデオ教材「バッハの組曲を10倍楽しむ完全ガイド」(新版)

【出演】
八百板正己(解説とチェンバロ演奏)

【収録時間】
本編動画11本(4時間8分)
参考動画162本(9時間39分)※
合計173本(13時間47分)※
※ 今後もバッハの舞曲を収録する都度、追加し続けます

【45問の理解度確認テスト】
〇×式の問題に答えてフォームを送信すると、ただちに正解と解説がメールで届きます

【郵送資料】
「バッハが作ったすべての舞曲の内訳」(A3)
「ヘンデルのチェンバロ組曲集第1巻(1720年)の楽章構成」(A4)
「ヴォーカル・ピラミッド」(A4×4ページ)

【視聴方法】
パソコン、スマートフォン、タブレットなどで専用のウェブサイトにインターネット接続して視聴します

【動作環境】
通常のウェブサイトを表示でき、YouTubeで動画が再生できるなら大丈夫です。特に最新の機器である必要はありませんし、機種も選びません

【企画、制作】八百板チェンバロ教室

【定価】34,000円

気軽に見ているだけで必要な知識とセンスが自然に身に付く

4時間8分におよぶ本編動画のほぼ全編にわたって丁寧に字幕をつくりました。わざわざメモを取ったりしなくても、気軽に見ているだけで必要な知識とセンスが自然に身に付くように工夫したのです。字幕を作るに当たっては、私が話すそのままではなく、言い換えたり、語順を入れ替えたり、言葉を補ったり省略したり、字幕だけを追っても内容がきちんと伝わるようにしました。それだけ分かりやすいものができたと自負しております。

9時間以上にもおよぶ参考動画

私は今、バッハのすべてのチェンバロ曲を10年かけて詳細な解説とともに収録するプロジェクトを進めています。バッハの舞曲もずいぶんたくさん収録しました。それらの舞曲の演奏とワンポイント解説の動画を、収録が進む都度このビデオ教材にもどんどん追加しています。

本編動画では時間の関係で、どの曲も冒頭の数小節しか紹介できませんでした。でも、本編動画のすぐ下に関連する舞曲の参考動画がずらっと並んでいるので、曲全体を聴きたい時にすぐに聴くことができます。

45問の理解度確認テスト

章ごとに重要な事柄の理解度を確認できるテストをご用意しました。〇×式の問題に答えて送信すると、ただちに正解と解説がメールで届きます。何度もチャレンジして、バッハの時代の舞曲についての理解を確実に身に付けましょう。

便利なオンライン・ビデオ教材

この教材は、従来のようなDVDではなく、パソコンやスマートフォンで専用のウェブサイトから視聴するようにしました。そのことによって、

  1. わざわざDVDプレーヤーを起動させたりしなくても、 インターネットで調べ物やメールチェックをするついでに、見たいときに気軽に視聴できます。
  2. スマートフォンでご覧になるなら、いつでもどこでも、移動中のちょっとした隙間時間にも学習を進めることができます。
  3. 視聴する機器の台数に制限はありません。家ではパソコンで、外出先ではスマートフォンで、出張先ではホテルのパソコンで・・・。ご購入後にご案内する専用の視聴ウェブページのアドレスさえメモして持ち運んでいれば、いつでもどこでも視聴できます。

本編動画目次:

第1部:組曲100年の歴史とバッハの位置付け

第1章:組曲の成立と発展の歴史

1.1 組曲とは
1.2 ルネサンス
1.3 バロック初期
1.4 バロック中期(フランス)
1.5 バロック中期(ドイツ)
1.6 バロック後期(フランス)
1.7 バロック後期(ドイツ)
1.8 古典派

第2章:バッハが作ったすべての舞曲(全259楽章)の内訳と傾向の分析

2.0 表の見方
2.1 組曲の形式
2.2 パルティータ
2.3 序曲
2.4 ソナタ、協奏曲
2.5 新しい舞曲の特徴

第3章:「組曲」の意味~バッハとヘンデルを比べて

3.1 バッハにとっての「組曲」
3.2 ヘンデルにとっての「組曲」

第4章:バッハの鍵盤組曲の変遷

4.1 初期の鍵盤音楽
4.2 イギリス組曲(全6曲)
4.3 フランス組曲(全6曲)
4.4 パルティータ(全6曲)
4.5 バッハ以降
4.6 組曲は発展と規模拡大の頂点で滅んだ
4.7 質疑応答
(1)カプリッチョについて
(2)フランス組曲の易しい楽章は教育目的か
(3)民衆が踊っていた舞曲

第2部:各舞曲の特徴と踊るような演奏のための秘訣

第5章:バッハの時代の人気舞曲(メヌエット、ブーレ、ガヴォット)

5.1 バッハの時代に現役で踊られていたことによる特有の書法
5.2 メヌエット
5.3 ブーレ
5.4 ガヴォット

第6章:組曲の骨格である4つの伝統的舞曲

6.1 アルマンド
6.2 クーラント
6.3 サラバンド
6.4 ジーグ

第7章:踊るような演奏のための、バロック時代の強弱に関する意外な規則

第3部:舞曲鑑賞の楽しみ方

第8章:リュート風とヴァイオリン風

8.1 リュート風=フランス起源の組曲の伝統
8.2 ヴァイオリン風=イタリアからの新しい音楽
8.3 フランス組曲の全アルマンドを検証する

第9章:似たものどうしの聴き分けクイズ(バッハのフランス組曲から)

9.1 2分の2拍子(ガヴォットとブーレ)
9.2 クーラント(フランス風とイタリア風)
9.3 サラバンド(オーケストラ風とアリア風)
9.4 サラバンドのリズム(短+長、長+短、混合)
9.5 ジーグ(フランス風、イタリア風、ドイツの4拍子、ドイツの16分音符多用)

第10章:予測しながら聴き進む知的で高度な組曲の楽しみ方

10.1 予測のポイント
10.2 バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番
10.3 バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番
10.4 パーセル:組曲 第8番 ヘ長調 Z.669

サンプル映像

各章から特に興味深い話題の部分を1~2ヶ所ずつ、5分程度の抜粋でご紹介します。一番下のサンプル14では、最終章の25分間を丸ごと公開しています。

第1部:組曲100年の歴史とバッハの位置付け

第1章:組曲の成立と発展の歴史

サンプル1(1.1 組曲とは ~ 1.2 ルネサンス)

組曲が成立する前のルネサンス時代に流行した「パヴァーヌとガリアルド」について、演奏を交えて紹介しています。

サンプル2(1.5 バロック中期(ドイツ))

ドイツで組曲という形式を整えたフローベルガーの組曲では、第2楽章がジーグだったこと、しかも後世では珍しくなる4拍子のジーグが多かったことを、演奏を交えて説明しています。

第2章:バッハが作ったすべての舞曲(全259楽章)の内訳と傾向の分析

サンプル3(2.5 新しい舞曲の特徴)

バッハの組曲で、メヌエットやガヴォットやブーレといった特定の舞曲が2曲セットで作られてダ・カーポする理由を、当時の舞踏会の様子を含めて解説しています。

第3章:「組曲」の意味~バッハとヘンデルを比べて

サンプル4(3.2 ヘンデルにとっての「組曲」(抜粋))

「組曲」という言葉の意味する範囲を、バッハは厳密に定めましたが、それは作曲家によってもさまざまでした。ヘンデルが作曲した、舞曲をひとつも含まない組曲について、演奏を交えて紹介しています。

第4章:バッハの鍵盤組曲の変遷

サンプル5(4.6 組曲は発展と規模拡大の頂点で滅んだ)

「イギリス組曲」に始まり、「フランス組曲」を経て、バッハは「パルティータ」で鍵盤組曲の頂点を極めました。でもその結果、これ以上発展の余地がなくなってしまったのです。

第2部:各舞曲の特徴と踊るような演奏のための秘訣

第5章:バッハの時代の人気舞曲(メヌエット、ブーレ、ガヴォット)

サンプル6(5.1 バッハの時代に現役で踊られていたことによる特有の書法)

なぜバロックの鍵盤用メヌエットの多くは2声で書かれたのでしょうか? 学習用に演奏を容易にするためではありません。実際に舞踏会でオーケストラによって演奏された楽譜の書き方を反映しているのです。

サンプル7(5.4 ガヴォット)

ガヴォット最初の音は、普通に聞くと1拍目として聞こえがちですが、じつはアウフタクトです。どう弾けば楽譜どおりに1拍目の位置を伝えられるでしょうか?

ガヴォット特有の、ジャンプから着地への動きの曲線美を鍵盤楽器の演奏で伝えるには、どういう工夫が考えられるでしょうか?

第6章:組曲の骨格である4つの伝統的舞曲

サンプル8(6.1 アルマンド)

バッハのアルマンドは「リュート」をイメージして弾きましょう。その根拠は?

サンプル9(6.2 クーラント)

クーラントについては「速い舞曲」「軽快な舞曲」などと説明されることが多いですが、本当でしょうか? バッハのクーラントはみんな速いのでしょうか?

サンプル10(6.3 サラバンド)

サラバンドに特有のリズムを体験してみましょう。腕を動かすだけの簡単なエクササイズです。

サンプル11(6.4 ジーグ)

ジーグについては「フランス風とイタリア風の2つがある」などと説明されることが多いですが、それだけでしょうか? 上の「サンプル2」で紹介した「4拍子のジーグ」のほかにも、バッハがたくさん作った「16分音符がたくさん出てくるジーグ」はフランスにもイタリアにも見当たりません。

第7章:踊るような演奏のための、バロック時代の強弱に関する意外な規則

第3部:舞曲鑑賞の楽しみ方

第8章:リュート風とヴァイオリン風

サンプル12(8.3 フランス組曲の全アルマンドを検証する)

上のほうのサンプル9で「バッハのアルマンドはリュートをイメージして弾きましょう」と言いました。バッハのフランス組曲のアルマンドは本当に全部リュート風なのでしょうか? このサンプルでは、楽譜の見た目だけでは判断しにくい第3番と第6番について、私の見解を説明します。

第9章:似たものどうしの聴き分けクイズ(バッハのフランス組曲から)

サンプル13(9.3 サラバンド(オーケストラ風とアリア風))

バッハのフランス組曲のサラバンドには、2つの対照的なスタイルがあります。2段の鍵盤と多彩な音色を備えたチェンバロなら、その違いを鮮やかに強調することができます。

第10章:予測しながら聴き進む知的で高度な組曲の楽しみ方

サンプル14(第10章全部)

10.1 予測のポイント
10.2 バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番
10.3 バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番
10.4 パーセル:組曲 第8番 ヘ長調 Z.669

 バッハの時代の聴き手にとって、組曲の何が当たり前で、何が新しく新鮮だったのでしょうか? 次にどんな展開になることが予想されるのに、それをどんなふうに裏切られるのでしょうか? バッハの新作初演に立ち会うようなワクワク感をもって聴き進む体験をします。

世界最新の動向に追い付くための投資

バロック音楽、特にバッハのフランス組曲など宮廷舞曲の演奏において、歴史的背景を反映するこの最新の動向は世界的にももう後には戻れない確かなものです。歴史的な資料に基づいた演奏習慣は、一時の流行などを超えて真実として受け入れられるというのが、今のクラシック音楽会の世界的な流れです。あなたもこの世界の最新の動向にいち早く追い付くために、今ここで投資なさってはいかがでしょうか?

私がここに至るまでどんなに遠回りをしてきたかを思うと、あなたには私と同じ遠回りをして長い年月を無駄にしていただきたくありません。私がご用意した13時間47分のビデオと45問の理解度確認テストで、必要な長い年月を一気にショートカットしてください。

安心保証

もしお手持ちの機器でうまく再生できないなどの問題が起こりましたら代金を全額お返しします。どうぞ安心してご購入ください。

お客様の声

お買い上げいただいたお客様から嬉しい感想を頂いています。

島根県に在住ですがチェンバロのレッスンに大阪まで毎月一回通う高速バスのなかでずっと聞かせていただきました。
大変面白くのめり込みました。5時間の旅があっという間に過ぎました。
何回も見ようと思っています。
辺鄙な所では勉強しようと思っても都会まで出なければならず、ましてやバッハ組曲に特化した講座はなくとても勉強になりました。

(島根県 匿名様)

さあ、次はあなたの番です。世界最新の動向に追いつくための投資を、今すぐ決断しましょう。一日でも早いほど、あなたの音楽人生は一日早く豊かになるのです。