バッハの弾き方30日間無料ビデオレッスン

(提供:八百板チェンバロ教室)

 

私は小学生のときに学校の鼓笛隊に入っていました。演奏する行進曲のテンポがぜんぶ四分音符=120なものだから、もう頭の中にこのテンポがしっかり刻み込まれてしまいました。

ところが、バッハの行進曲をこの四分音符=120で演奏すると破綻します。バッハだけではありません。ヘンデルもそうだし、もう少し後のベートーヴェンだってそうです。今では当たり前と思われている四分音符=120ですが(試しにYouTubeで「行進曲」と検索して「行進曲メドレー」みたいなのを聴いてみてくださいね。見事に120ですよ!)、昔は全然違うテンポだったんです。

どういう事かというと、「誰が歩くための行進曲なのか?」が違うのです。

あなたにはぜひ、綿密な時代考証に裏付けられた本当のことを知っていただきたいです。これからご覧いただくのは、「アンナ・マグダレーナ・バッハの小曲集」に含まれる行進曲で、バッハの次男エマヌエルが子供のころに作ったと考えられています。たった2声で書かれてはいますが、将軍などの偉い人たちが行進する様子をイメージして弾けば、子供用の練習曲では片付けられない魅力があることに気が付くと思います。

チェックポイント:

  • 今「行進曲」といえば四分音符=120が当たり前
  • バッハの時代の行進曲は全然違うテンポだった
  • それは、下っ端の兵隊さんが行進するためでなく、国王や将軍といった身分の高い人が行進するための曲だったから
  • この曲の左手は一貫して四分音符を刻むが、音楽はあくまで拍子記号が示すように二部音符で取ること

 

では、以上の解説を踏まえて、この曲を通してお聴き下さい。

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