バッハの時代には聞こえたのに、現代では聞こえなくなった大切な事

(でも八百板には聞こえます)

クイズです!「ヘ長調」って、どんな調ですか?

音楽をよく勉強している人なら「牧歌的」「自然の豊かさ」こんな答えを返してくれることでしょう。

だって、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」だって、バッハのオルガンのための「パストラーレ(牧歌)」だって、みんな「ヘ長調」ですからね。

 

では、「ホ長調」はどうですか?

音楽をよく勉強している人なら「浮足立った喜び」こんな答えを返してくれるかもしれません。

ヴィヴァルディの協奏曲「春」なんか典型ですね。バッハのヴァイオリン協奏曲第2番もそうですね。

 

でも、実際にはピアノで「ヘ長調」の曲を半音下げて「ホ長調」で弾いても、逆に「ホ長調」の曲を半音上げて「ヘ長調」で弾いても、半音の高さの違い以外には何も変わって聞こえません。実際、物理的にはすべての音の周波数が一律に「2の12乗根」倍になる以外には何も変わらないのです。

それなら、「ヘ長調は牧歌的」「ホ長調は浮足立った喜び」なんて、誰が決めたのでしょう?

 

じつは、バッハやベートーヴェンの時代には、はっきりと違った響きに聞こえたんです。それが現代の普通の音楽シーンでは、その違いは全く失われてしまっています。

勘のいい人なら気が付いたかもしれませんね。原因は「調律法」です。

調律法が全く違っていた

バッハの時代には現代の平均律ではなく、不等分で変化に富んださまざまな調律法が使われていました。バッハが想定していた調律法でバッハの曲を弾くと、本当に「ヘ長調は牧歌的」「ホ長調は浮足立った喜び」に聞こえるんです。まだ他にもありますよ。「ニ長調は神の栄光」とか、「ヘ短調は絶望」とか、「ロ短調は刺すような悲しみ」とか。

でも、現代の平均律ではそれらの響きの違いが完全に均質化されてしまい、バッハからの大切なメッセージの多くが失われてしまっているのです。

学術書やインターネットで実感できるでしょうか?

たしかに、学術書やインターネットで「バッハの時代の調律法ではこういう調や和音はこういう意味を持っていた」との知識を集めることは不可能ではありません。私もそういう専門書は持っています。

けれど、それを実感できるでしょうか? 調律法の知識を集めただけで「ああ、牧歌的な響きだなあ!」と心から納得して演奏できるでしょうか?

 

私は実感しますよ。ヘ長調を弾けば「ああ、牧歌的な響きだなあ!」と、ホ長調を弾けば「ああ、浮足立った喜びだなあ!」と。ニ長調も、ヘ短調も、ロ短調も、みんなはっきりと違いを実感します。

なぜなら、私は毎日バッハの時代の調律法で調律されたチェンバロを弾いているからです。もっと言うと、毎日自分で調律作業をすることによって、響きの違いに敏感な耳と感受性が養われているからです。

 

「バッハの時代の音楽を、バッハの時代に鳴り響いていたように復活させよう」と頑張ってきた古楽器奏者たちは、もう半世紀も前から当然のように昔の調律法を実践し続けてきました。

私は18歳の春に大学合格祝いとして小さな練習用のチェンバロを買ってもらって、その日から私は調律法の本を片手に「今日はヴェルクマイスターだ!」「今日は中全音律にしてみよう!」などと昔の調律法を当たり前のように実践しましたよ。

 

ピアニストや調律師は昔の調律法に無関心

でも、世の中のプロのピアニストはほぼ全員「バッハの時代の調律法」なんていうマニアックな話題には無関心です。「平均律クラヴィーア曲集」という日本語の誤訳を真に受けて、「バッハは平均律に調律した楽器を弾いていた」と信じている人も少なくありません。

(ちなみに、この曲集のタイトルを正しく訳すと「よく調整された鍵盤楽器」です。)

 

ピアノ調律師に至っては「ああ、昔は文化が劣っていて平均律が知られていなかったし、技術も劣っていて平均律に合わせられなかったからね。」などと言い出すありさまです。

(ちなみに事実はこうです。バッハより100年も前から、平均律は理論的に知られていました。そして実験的にチェンバロの調律で実践されたり、パイプオルガンの調律に適用しようとする動きさえありました。けれども「こんな汚い響きは受け入れられない」と拒否され続け、平均律が定着することはなかったのです。)

ちょっと想像してみてください

あなたが、バッハの時代の調律法についての知識と耳と感受性を身に着けたら、どうなりますか? プロのピアニストたちや調律師たちが知ろうともしない武器を手に入れて、バッハからのメッセージを鮮やかに受け取れるようになったら、どんな気分になりますか?

今あなたがもし「自分はプロのピアニストのようなテクニックを持っていないから」などと劣等感をお持ちなら、それは違います。ピアニストに聞こえなくて、あなたに聞こえることがあるなら、音楽の受容という面であなたのほうが優れているのです。ピアニストが無関心な事柄について、あなたが「真実はどうだったのだろう?」と疑問を持つなら、音楽に携わる者の良心という面であなたのほうが優れているのです。

あなたのために講習会を企画しました

バッハが曲に託したメッセージの中には、バッハの時代の調律法についての知識と耳と感受性なしには理解できないものがたくさんあります。ですから、その大切なメッセージを受け取る力をあなたも手に入れていただきたい、と私はずっと考えていたのです。

そこで今回、それを実現する画期的な講習会を企画しました。新型コロナが5類に移行して1年以上が経った今、ついに私のチェンバロスタジオを使っての対面開催に踏み切ります。対面での講習会なんて、2019年いらい5年ぶりです。せっかくの機会ですから、大切な内容を妥協なく盛り込み、時間もたっぷりご用意しました。

題して、講習会「バッハの時代の調律法からバッハの真意を探ろう」です。

 

この講習会では、ルネサンス時代からバッハを経てロマン派に至る数百年の調律法の変遷をたどります。その流れの中にバッハの音楽を位置づけて、バッハの真意を探ります。

  • バッハ以前にはどういう調や和音がなぜ演奏不能だったのか?
  • バッハの時代に調律法のどこをどう変えたら演奏可能になったのか?
  • バッハの時代の聴き手はそれをどんな驚きをもって聴いたのか?
  • バッハの時代の調律法はその後のクラシック音楽の歴史にどう受け継がれたのか?

 

単に講義を聞くだけではありません。あなたも実際にチェンバロを調律する作業を経験して、響きの違いに敏感な耳を育てましょう。昔の調律法で調律されたチェンバロで、あなたもバッハを弾きましょう。響きの違いをじっくりと体験できる貴重な機会です。

 

グループレッスンも行います。講師によるミニ・コンサートも行います。単に曲を演奏するだけではありません。それぞれの調律法の特徴によって明らかになる作曲家の真意を探り、それを表現できるようになることを目指します。

 

私のチェンバロスタジオ所蔵の4台の鍵盤楽器を全部使います。一度に何種類もの調律法を使い分けて、それぞれを参加者の皆さんに弾いていただくには、チェンバロ1台だけではとても不便ですからね。

つまり、私がビデオ収録によく使っている緑色の2段チェンバロだけでなく、ルネサンス時代に愛用された四角いヴァージナルも弾いてください。天才的チェンバロ製作家マルティン・スコブロネックが1966年に製作した門外不出の名器、ドイツ様式2段チェンバロも弾いてください。ショパンの存命中に作られたショパン愛用楽器と同じモデルである1848年プレイエル製作のフォルテピアノも弾いてください。

 

調律法の微妙な違いを感じ取るには、録画や録音では十分ではありませんし、広い会場でも無理です。狭い室内で少数の参加者だけが4台もの歴史的鍵盤楽器に囲まれて行う今回の講習会は、まさに理想的で贅沢な学びの場となるでしょう。

この講習会であなたにはこんな変化がすぐに訪れます

  • 聴きなじんだバッハの曲が、今までとは全く違って聞こえ始めるでしょう。
  • 自分でチェンバロを調律する作業を通して、和音や音程の響きに敏感な耳が育ち始めるでしょう。
  • 今まで白黒写真のようだったバッハの曲が、鮮やかなカラー写真のように感じられるでしょう。
  • 「プロのチェンバロ奏者はこのように曲を聴いているのか」と認識を新たにすることでしょう。

空前絶後の大講習会

「バッハと調律法との密接な関係について、悔いが残らないようにしっかりとお伝えしたい。」そう考えて必要な内容を妥協なく盛り込んだ結果、私自身が経験したことのない規模の講習会が出来上がりました。

講習会の具体的な内容は以下の通りです。

【講義と実演1】ピタゴラス音律と純正律が抱える根本的な矛盾

「調律なんて、音がきれいにハモるように合わせればいいだけじゃないか」と考えるかもしれません。でも、単純にきれいにハモるように合わせようとすると、「ドレミソラ」の5音すら合わせられないという、数学的な矛盾を抱えているのです。

ここでは、実際にあなたの目の前でチェンバロを「単純にきれいにハモるように」合わせてみて、どんなにひどく破綻するのかを実験します。これによってあなたも調律の根本的な矛盾を肌で感じて、調律の世界の奥深さを再認識することでしょう。

【講義と実演2】中全音律(成立の経緯、性格、調律のしかた)

バッハより100年以上昔のルネサンス時代に、中全音律という一つの完成された調律法が広く受け入れられました。純粋で天国的に美しい3度音程を持っているのに、現代の音楽シーンではほとんど触れる機会がないのが残念です。

ここでは、この美しい調律法についてじっくり学びます。最大の特長である純正3度の天国的な美しさをあなたも肌で実感してください。この講習会のすべての出発点となる「純正3度の美しさ」を知れば、あなたもきっと病み付きになることでしょう。

【講義と実演3】中全音律で弾けるバッハ、弾けないバッハを検証する

バッハは古い時代の調律法で弾きさえすればいい、というものではありません。バッハより100年昔には万能だった中全音律も、バッハの時代には破綻をきたすようになったのです。

ここでは、バッハのいろいろな曲を中全音律で弾いてみます。どういう曲なら弾けるのか、どういう所がなぜ破綻するのかを実演付きで考察しましょう。それによって、なぜバッハを弾くのにそんなに調律法のことで悩まなければならないのか、あなたも納得いただけることでしょう。

【講義と実演4】不等分律への道

中全音律で演奏が破綻する理由を一言で表せば、「異名同音が成り立たない(例:ミ♭として調律した音がレ♯として使えない)こと」です。それを解決するために、「ミ♭を少しレ♯に近づけて調律する」といった妥協策が取られ始めました。その妥協は時とともに拡大し、純正3度の美しさを少しずつ諦める代わりに、次第に多くの調が演奏可能になっていきました。こうして、純正3度、少し純正から外れた3度、かなり純正から外れた3度、といった多様な3度が混ざり合った「不等分律」の時代に移行します。

ここでは、中全音律の素晴らしさをできるだけ残しながら、どのようにして調律法が変化していったのか、実演も交えてその道筋を解説します。書物だけでは決して伝わらない込み入った話題ですが、楽器のすぐそばで実際に響きを聴くことで、きっと感覚的にもご理解いただけることでしょう。

【講義と実演5】ヴェルクマイスター音律(成立の経緯、性格、調律のしかた)

バッハより一世代前の音楽理論家であるヴェルクマイスターが、1691年に一冊の調律理論書を出版しました。そこで発表された新しい調律法によって、曲がりなりにも24の調すべてが演奏可能になったのです。

ここでは、その新しい画期的な調律法についてじっくり学び、24の調すべてを実際に弾いてみます。バッハは若い頃にこの調律法に出会って感激したらしいです。今回ピタゴラス音律の矛盾から歴史を順にたどるあなたも「ついにここまで来たか」と感じて下さることでしょう。

【講義と実演6】調性格論

バッハの時代に不等分な調律法が普及したことによって、調によって響きが美しかったり濁ったり、その違いが強く意識されるようになりました。結果として、「ヘ長調は牧歌的」「ホ長調は浮足立った軽さ」といった、調の性格が論じられるようになり、作曲にあたっても重要視されました。

ここでは、当時の文献にもとづいて、調の性格について実際に曲の雰囲気との整合性を検証してみます。これによって、調の性格が単に観念的なものではなく、実際の響きの違いに根差したものだと納得いただけることでしょう。

【講義と実演7】ヴァロッティ音律(成立の経緯、性格、調律のしかた)

ヴェルクマイスターより少し後になって、イタリアのヴァロッティが発表した調律法があります。これは、ヴェルクマイスターよりもさらに違和感なくすべての調を演奏できるもので、私がバッハを弾くときに日常的に使っているのもこの調律法です。

ここでは、この調律法についてじっくり学びます。ヴェルクマイスターではかなり無理があった嬰ヘ長調や変ロ短調といった過激な調が、確かに演奏可能になったということを感じていただけることでしょう。

【講義と実演8】8分の1調整律(成立の経緯、性格、調律のしかた)

バッハ以降、いきなり現代のように平均律が広まったわけではありません。ショパンだって、本当は平均律ではなかったのです。確かにバッハの時代の調律法よりだいぶ平均律に近づいてはいます、でも、決して平均律ではないのです。

ここでは、ショパンの時代に使われていたと考えられている調律法でショパンの時代のピアノを調律して、その響きの多彩さを味わっていただきます。この講習会で中全音律からヴェルクマイスター、ヴァロッティと順を追って馴染んできた耳なら、きっとその微妙な多彩さを感じていただけることでしょう。

【講義と実演9】平均律が蔓延する現代に調律法の知識をどう生かすか

確かに、あなたが家でお弾きになるピアノは平均律でしょう。「美しい」とされるハ長調も、「過激に濁っている」とされる嬰ハ長調も、平均律なら全く同じように響きます。けれども、バッハが意図していた響きが分かっていれば、平均律の楽器を弾いても弾き方が変わってくるはずなのです。

ここでは、今回の学びをあなたの今後の音楽活動にどう生かす可能性があるか、じっくり掘り下げます。「バッハの時代の調律法で考える」という武器を身に着けるあなたには、他の人には聞こえないバッハからのメッセージが聞こえるようになるでしょう。

 

【調律実習1】うなりの聴き取りとチューニングハンマーの扱いに慣れよう

【調律実習2】オクターブ展開とユニゾン合わせに習熟しよう

【調律実習3】オクターブの割り振りに挑戦しよう

この講習会の大きな目玉の一つが、これらの調律実習です。東京など大都市圏では昔の調律法についての講習会が全く無いわけではありません。それでも、多くの参加者を集めようとして、参加者は説明を聞くだけなのが実態のようです。

ここでは3回にわたって、簡単な作業から次第に高度な作業へと慣れていき、最後には調律の真髄である「オクターブの割り振り」にも挑戦していただきます。調律作業を体験する過程で「音程差に敏感な耳」を手に入れるあなたは、今後の音楽がすべて違って聞こえ始めるでしょう。

 

【グループレッスン1】バッハをいろいろな調律法で弾いてみよう

【グループレッスン2】調の性格を意識してバッハを弾こう

【グループレッスン3】平均律クラヴィーア曲集を深く味わおう

この講習会のもう一つの目玉がグループレッスンです。あなたもいろいろな調律法でバッハを弾きましょう。ご自分で数小節を弾いてみるだけでも、単に説明を聞いているだけとは全く違って、多彩な響きが色鮮やかに聞こえてくるはずです。

ここでは、調律法を楽曲分析や解釈にまで応用する高度なレッスンをご提供します。バッハが音程や響きに託したさまざまなメッセージを、あなた自身の指先から紡ぎ出す経験を味わってください。

 

【ミニ・コンサート1】ルネサンス時代の音楽(中全音律)

【ミニ・コンサート2】半音階的幻想曲とフーガ(ヴェルクマイスター音律)

【ミニ・コンサート3】平均律クラヴィーア曲集より(ヴァロッティ音律)

調律は、最終的に演奏に奉仕するものです。どんなに深遠な調律理論も、楽曲が演奏されてこそ意味を持ちます。

ここでは、各回で学習する代表的な調律法を使って、講師の私がコンサートをおこないます。狭い室内で少数の参加者が楽器の周りに集まるという、チェンバロを聴くには理想的な環境で、昔の鍵盤音楽の傑作を味わってください。

日程

遠く新潟県外からいらっしゃる方々のことを考えて、「土曜日の午後と翌日曜日の午前中」のセットを月に1回、それを3か月分ご用意しました。開催時間を合計すると、なんと24時間にもなります。

7月27日(土)13:00~18:00

【講義と実演1】ピタゴラス音律と純正律が抱える根本的な矛盾

【講義と実演2】中全音律(成立の経緯、性格、調律のしかた)

【調律実習1】うなりの聴き取りとチューニングハンマーの扱いに慣れよう

【講義と実演3】中全音律で弾けるバッハ、弾けないバッハを検証する

7月28日(日)9:00~12:00

【グループレッスン1】バッハをいろいろな調律法で弾いてみよう

【ミニ・コンサート1】ルネサンス時代の音楽(中全音律)

 

8月24日(土)13:00~18:00

【講義と実演4】不等分律への道

【講義と実演5】ヴェルクマイスター音律(成立の経緯、性格、調律のしかた)

【調律実習2】オクターブ展開とユニゾン合わせに習熟しよう

【講義と実演6】調性格論

8月25日(日)9:00~12:00

【グループレッスン2】調の性格を意識してバッハを弾こう

【ミニ・コンサート2】半音階的幻想曲とフーガ(ヴェルクマイスター音律)

 

9月28日(土)13:00~18:00

【講義と実演7】ヴァロッティ音律(成立の経緯、性格、調律のしかた)

【講義と実演8】8分の1調整律(成立の経緯、性格、調律のしかた)

【調律実習3】オクターブの割り振りに挑戦しよう

【講義と実演9】平均律が蔓延する現代に調律法の知識をどう生かすか

9月29日(日)9:00~12:00

【グループレッスン3】平均律クラヴィーア曲集を深く味わおう

【ミニ・コンサート3】平均律クラヴィーア曲集より(ヴァロッティ音律)

あなたの心配を取り除く3つの特典

せっかくの講習会の場で、私の話を必死にメモしていたのでは、肝心の微妙な響きに集中できませんね。また、講習会の場では理解したつもりでも、家に帰ったらよく分からなくなってきた、なんていうこともあるかもしれません。それに、急に用事ができたり体調が悪くなったりして出席できなくなったらどうしよう?と心配なさる方もいらっしゃるでしょう。

そこで、あなたがこの空前絶後の大講習会にご参加下さるなら、以下の3つの特典も一緒にご提供いたします。

特典1:講習会の収録動画もご提供

講習会の内容をビデオ収録して、あなたのスマホやパソコンでいつでもご覧いただけるようにします。

この収録動画はいつまでもご覧いただけます。来年でも、5年後でも、あなたが気になった時にいつでもどこでも復習できます。

特典2:メールでの質問は無制限

講習会の開始から最終回の翌月末まで(つまり7月27日から10月31日まで)、講習会の内容に関連する質問はメールで無制限に承ります。分からないままにしないで、何でも遠慮なくお尋ねください。

講習会で取り上げなかった曲についての質問ももちろんOKです。バッハ以外の曲についてもOKです。「この作曲家のこの曲のこの部分の響きは」といった具体例なら、いくらでも質問のネタが出てきますよね? 遠慮なさらずに私を利用してください。

特典3:欠席した日の実習やレッスンは後日個別に対応

もしあなたが講習会の日程の中でどうしても都合がつかない日があっても、または急に用事ができたり体調が悪くなったりして欠席しても大丈夫です。講義の内容を収録動画で確認できるのはもちろん、調律実習やグループレッスンのように動画だけでは学べない部分については、後日ご都合に合わせて個別に時間を確保して対応します。

全日程を対面開催するのは最初で最後のチャンス

張り切ってこんなに大規模な講習会を企画した私自身が思うのですが、正直言って大変すぎます。こんなに大変なことは二度と繰り返すことはできません

もしかすると収録動画を利用してオンライン講座くらいは作ることになるかもしれません。でも調律法の微妙な違いを感じ取るには、録画や録音では十分ではありません。それにオンラインだからといって決して安売りすべき内容ではありません。もしオンライン講座を作っても、今回あなたにご案内する価格より安くなることは無いでしょう。

いずれにしても、24時間の全日程を対面でおこなうのは、今回が最初で最後のチャンスとなります。

どれくらいの価値があるでしょうか?

あなたにとって、この空前絶後の大講習会「バッハの時代の調律法からバッハの真意を探ろう」は、どれくらいの価値があるでしょうか?

調律実習グループレッスンも取り入れて、少人数で直接楽器に触れられる形での贅沢な調律法講習会は、おそらく首都圏などでも開催されないのではないでしょうか。

それだけではありません。私のチェンバロ教室の生徒さんでも手を触れることを遠慮いただいている門外不出の名器も含めて、4台の歴史的鍵盤楽器をあなたは全部弾くことができます

そのうえ、約3ヶ月にわたってメールでの質問を無制限に受けられます。しかも今後もずっと収録動画を見放題でいつまでも復習できるのです。

いったいどれくらいの価値があるのでしょうか?

 

今回の講習会でお伝えする内容を学べる所が他にあるとしたら、音楽大学の古楽器科チェンバロ専攻くらいでしょう。日本の音楽大学の学費は4年間でおよそ600万円から1000万円くらいだそうです(昭和音楽大学のホームページより)。中間をとって800万円としておきましょうか。

でも、800万円もの授業料を払って音楽大学の古楽器科にかよったとしても、ピタゴラス音律の矛盾を実験してくれるのか、時代ごとのさまざまな調律法を系統立てて実演付きで教えてくれるのか、チェンバロの調律実習をしてくれるのか、バッハの音楽の具体的な和音や音程と調律法との関係を詳しく教えてくれるのか、私は知りません。

 

ご安心下さい。あなたから800万円も頂くことはしません。

5年ぶりにおこなう対面での講習会を記念して、思い切りディスカウントしました。

 

講習会「バッハの時代の調律法からバッハの真意を探ろう」

日程:

 7月27日(土)13:00~18:00【講義と実演1、2、3】【調律実習1】

 7月28日(日)9:00~12:00【グループレッスン1】【ミニ・コンサート1】

 8月24日(土)13:00~18:00【講義と実演4、5、6】【調律実習2】

 8月25日(日)9:00~12:00【グループレッスン2】【ミニ・コンサート2】

 9月28日(土)13:00~18:00【講義と実演7、8、9】【調律実習3】

 9月29日(日)9:00~12:00【グループレッスン3】【ミニ・コンサート3】

 (6日間の開催時間合計:24時間)

会場:

 見附チェンバロスタジオ(新潟県見附市本町4-3-9)

講師:

 八百板正己

受講料:

 5年ぶり対面講習会開催記念特別価格 198,000円

募集定員:

 8人(先着順。定員に満たない場合でも、6月26日の23:59で募集を締め切ります)

安心の全額返金保証

あなたは私が日々お送りするメルマガをお読みくださって、バッハの解釈について熱心に学んでくださっています。その大切なあなたが安心してお申し込みできるように、全額返金保証をお付けします。

つまりこういうことです。

初日(7月27日)の講習を最後まで受けてくださった時点で、「思っていたものと違った」とか「受講料に見合う学びが得られそうにない」など、どんな理由でも結構です。その後の日程をキャンセルしたいと思われましたら、初日の最後にそうおっしゃってください。お支払いいただいた受講料の全額を返金いたします。

 

音楽の講習会でこういうことをする人はいないようですね。制度を悪用されたら大損害ですからね。

でも私は違います。この講習会の内容には自信があるからです。このページでお伝えしてきたことは、必ずやあなたに受け取っていただけると信じています。

それに、バッハ演奏の本当の姿について熱心に学んでくださるほどのあなたが、制度を悪用するはずがないのです。

それでもなお今後の日程をキャンセルしたいと思われるのなら、それは本当にあなたにとって合わなかったということです。大切なあなたのお役に立てないのにお金を頂くことは私にはできませんから、その場合にはきちんと全額返金することをお約束いたします。

今までと同じ未来でいいですか? それとも・・・

「バッハの時代の調律法だと、ヘ長調とホ長調では全く違って聞こえる」

「バッハは彼の時代の調律法から来る響きの違いを前提として作曲した」

このことを知ってしまった上で、あなたがどうなさるかは、あなたが決めていただくことです。自分で弾くピアノは平均律だから関心がない、という人のほうが圧倒的に多いであろうことは私にも分かります。

 

あなたは、どうなさりたいですか?

 

もしあなたがバッハの時代の調律法について関心を持って下さったなら、あなたの前には2つの道があります。

  • ひとつは、学術書やインターネットを使って、自分でコツコツ勉強する方法です。私自身がそうやって何十年もかけてバッハの時代の調律法についての知識を手に入れました。勉強熱心なあなたもきっと成し遂げられるでしょう。
  • もうひとつは、もっとずっと早くて簡単な方法です。私がバッハの時代の調律法を意識し始めてからの40年間の知識とノウハウを、私から直接丸ごと受け取れます。この講習会には私が知っていることを全部詰め込みました。あなたは最短、最小の努力で、「バッハの時代の調律法で考える力」を手に入れられます。

先着8名様限定です。

定員に満たない場合でも、6月26日の23:59で募集を締め切ります。

ぜひお早めにお申し込みください。

 

追伸:

もしからしたら「グループレッスン」に戸惑っていらっしゃいますか?「じょうずに弾けない」「弾ける曲が少ない」「他人と比較されたくない」と心配ですか?

安心してください。最終日の「平均律クラヴィーア曲集」だって、曲の始めや終わりの数小節だけ準備していただければ、講習会の目的にはじゅうぶんです。

特に第1巻には分散和音を主体に作られた前奏曲がけっこうありますよね。それらをとてもゆっくり弾いて、響きの違いに耳を澄ませることができればいいのです。

選曲でお悩みでしたらご相談に乗ります。遠慮なくお申し付けください。

 

再追伸:

バッハの時代の調律法についての知識と耳と感受性を身に着けましょう。

プロのピアニストたちや調律師たちが知ろうともしない武器を手に入れて、あなたもバッハからのメッセージを鮮やかに受け取りましょう。

この調律法講座を対面で開催するのは、今回が最初で最後となります。興味があるのでしたら、ぜひお早めにお申し込みください。先着8名様限定です。

定員に満たない場合でも、6月26日の23:59で募集を締め切ります

 

講師紹介

八百板 正己(やおいた まさみ)
1967年新潟県長岡市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了。
チェンバロを岡田龍之介、渡邊順生の両氏に、指揮法を樋本英一氏に師事。
第15回、第19回、第21回古楽コンクール(チェンバロ部門)ファイナリスト。
新潟県見附市にチェンバロ専用スタジオを構え、チェンバロ教室を主宰。
新型コロナ禍を機に、インターネットを使ってバッハの本当の弾き方を発信する活動へと全面的に切り替える。
バッハのすべてのチェンバロ曲の詳細な弾き方を、10年かけて500時間のビデオで解説し尽くすプロジェクトが進行中。
日本チェンバロ協会会員。
新潟大学教育学部非常勤講師。
2018年に書籍「超効率バッハ練習法~プロのチェンバロ奏者からピアノ愛好家への贈り物」を出版。
新潟県三条市在住。

八百板正己の音楽歴

講習会

  • 「チェンバロ演奏から学ぶインヴェンション&シンフォニア演奏解釈講習会」
    2006年5月~6月(全4回)見附チェンバロスタジオ
  • 公開講座「バロック舞曲の演奏法と鑑賞法~バッハのフランス組曲を中心に」
    2008年8月~11月(全4回)見附チェンバロスタジオ
  • チェンバロ・レクチャーコンサート「平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)」
    2011年4月~7月(全4回)見附チェンバロスタジオ
  • 講習会「チェンバロ演奏家からしか聞けないバッハのインヴェンション(全15曲)の本当の姿」
    2015年4月 新潟市民芸術文化会館
  • 講習会「チェンバロ演奏家からしか聞けないバッハのシンフォニア(全15曲)の本当の姿」
    2015年9月 新潟市民芸術文化会館
  • 連続講習会「チェンバロ演奏家からしか聞けない平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)の本当の姿」
    2016年5月~8月(全4回)新潟市民芸術文化会館
  • 音楽講習会&ダンス体験会&コンサート「朝から夜までバッハの舞曲に浸る3日間」
    2017年8月~10月(全3回)新潟市北区文化会館
  • 講習会&演奏体験&コンサート「バッハ最愛の鍵盤楽器クラヴィコードに浸る一日」
    2017年3月 新潟市民芸術文化会館
  • 連続講習会「インヴェンションとシンフォニアの全ての装飾音とアーティキュレーション」
    2019年7月~11月(全5回)新潟市民芸術文化会館

レクチャーコンサート

  • チェンバロ演奏とお話の会vol.1「平均律クラヴィーア曲集第1巻(全24曲)」
    2009年1月~2011年2月(全24回)ギャラリー mu-an
  • チェンバロ演奏とお話の会vol.2「ゴルトベルク変奏曲(全曲)」
    2011年5月~2012年3月(全6回)ギャラリー mu-an
  • チェンバロ演奏とお話の会vol.3「イギリス組曲(全6曲)」
    2012年7月~2013年5月(全6回)ギャラリー mu-an
  • チェンバロ演奏とお話の会vol.4「平均律クラヴィーア曲集第2巻(全24曲)」
    2013年7月~2015年5月(全12回)ギャラリー mu-an

コンサート

新潟県内を中心に、群馬、山形、長野、東京、神奈川、茨城にて
1999年10月~ 計600回

チェンバロ教室

「八百板チェンバロ教室」を主宰し、過去25年の間に100人以上の方に4500時間を超えるチェンバロ指導を提供

音楽雑誌掲載歴

「ピアノの情報誌ムジカノーヴァ」(音楽之友社)2004年1月号に、「バロック音楽お国めぐり~バッハだけじゃない!魅力探訪の旅」と題して解説記事を寄稿

著書

「超効率バッハ練習法~プロのチェンバロ奏者からピアノ愛好家への贈り物」2018年1月 自費出版

公共ホール主催のチェンバロ普及事業での講師歴

  • 音楽鑑賞会「チェンバロの実演で聴くバロック音楽の世界」
    1998年4月~1999年3月(全11回)栃尾市公民館
  • 音楽鑑賞会「チェンバロの実演で聴くバロック音楽の世界」
    1999年5月~11月(全7回)栃尾市公民館
  • チェンバロ体験講座「バッハを弾こう」
    2001年7月~9月(全8回)長岡リリックホール
  • 夏のチェンバロ体験in長岡
    2002年7月~9月(全12回)長岡リリックホール

指揮活動

新潟バッハ管弦楽団&合唱団
(2015年にプロ・アマチュア混成の80人規模のバッハ専門演奏団体を立ち上げ、音楽監督として指揮指導を続け、5年間に15回の公演を行う)

コンクール歴

第15、19、21回古楽コンクール(チェンバロ部門)ファイナリスト

師事

チェンバロを渡邊順生、岡田龍之介の各氏に、指揮を樋本英一氏に師事

共演歴

  • 群馬交響楽団
  • 風岡優(元群馬交響楽団コンサートマスター)
  • 片野耕喜(山梨大学大学院教授 テノール)

ほか多数