はじめに

この映像は、2019年に5回にわたって新潟市内で行われた講習会「インヴェンションとシンフォニアの全ての装飾音とアーティキュレーション」から抜粋して編集したものです。休憩時間を除いても17時間半、参加費32,500円の大規模な講習会の中から、最も重要な基礎について解説した部分です。講習会に参加した19人だけしか知らない、まだどこにも公開していない貴重な映像です。

バッハをどう弾いたらいいか迷う理由の筆頭である、装飾音とアーティキュレーション。これらを支える一貫した原則を知って下さい。そうすれば、「バッハの美しい弾き方講座」で一つ一つ説明している細かい事柄をすっきりと整理できます。それに、いつもこの原則に立ち返って考える習慣をつけることで、これからはあなたも他人の演奏にいちいち惑わされることなく、確信を持ってバッハを弾けるようになるでしょう。

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理由:これは限定公開ビデオで、googleやYouTubeで検索しても出てこないように設定してあります。しかし、あなたがビデオのURLを第三者に知らせると、その人も見ることができてしまうのです。現在、私の技術不足と知識不足でこうなっています。どうかご理解とご協力をお願いいたします。

目次

1.バッハの装飾音の原則

1.1 バロック音楽と装飾音 (01:01)
1.2 装飾音の役割(01:45)
1.3 装飾音の分類(07:03)
1.4 装飾音の速さ(11:59)
1.5 装飾音の任意性(13:10)
1.6 トリルはいつも上の音から始めるのか?(16:21)

2.バッハのアーティキュレーションの原則

2.1 アーティキュレーションとは(25:03)
2.2 そもそもなぜアーティキュレーションなのか(28:21)
2.3 鍵盤楽器のアーティキュレーションについての歴史的背景(33:29)
2.4 貧弱なアーティキュレーション(43:59)
2.5 多彩なアーティキュレーション(45:02)
2.6 アーティキュレーションによる対位法の弾き分け(49:02)
2.7 他の楽器の模倣によるアーティキュレーション(52:16)
2.8 アーティキュレーション選択のためのアイデア(57:51)