なぜバッハの「イタリア協奏曲」にデタラメな演奏が蔓延しているのか?

~ バロック時代の協奏曲への根深い無理解 ~

 

バッハの鍵盤音楽というと、インヴェンションを筆頭に、なんか「お勉強」っていう感じがしますよね?

それはバッハが作った鍵盤音楽の大半が、息子たちや弟子たちの教育用に作った曲だからでもあります。

でも、バッハにだって思いっきりコンサート映えする曲もあるんですよ。

「イタリア協奏曲」はその良い例ですよね。何と言っても、チェンバロ1台で協奏曲を表現しようっていうんですから!

私も昔からずいぶん弾いてきましたが、コンサートで弾けばいつだって拍手喝采でしたよ。

 

で、今あらためて「日本人のピアニストさんたちは、この曲をどんなふうに弾いているんだろう?」と思って、YouTubeでたくさん見てみたわけです。

そうしたら・・・

 

何なんだ! このデタラメな演奏は!

ひどいものです!

どれもこれも、バッハの指示をほとんど無視した演奏ばかりです!

スラーもスタッカートも全部無視!

それどころか、この曲の最大のセールスポイントである「チェンバロの2段鍵盤を行き来して、協奏曲の合奏と独奏を弾き分ける」ためにバッハが細かく指示した強弱までほとんど無視です!

 

どうしてこんな演奏ばかりがYouTubeを埋め尽くしているのでしょう?

 

まあ、バッハのチェンバロ曲はピアニストさんたちには大きく誤解されているものです。それでも、このイタリア協奏曲はひどすぎます。

だいたい、1楽章も3楽章もテンポが速すぎですよ。バッハが細かく細かく指示したスラーやスタッカートが全然弾けないほどの超高速で、どうしてこの曲を弾かなきゃいけないんでしょうか?

理由はたぶんこんな感じでしょう。

「協奏曲って言ったら、独奏者の超絶技巧を聴かせる曲だろう。だけどバッハが書いた音符はそんなに技巧的じゃない。だから超高速で弾いて拍手喝采を狙うんだ。」

 

そんなのはバッハの時代の協奏曲ではない

その出発点からして大間違いですよ。

バッハの時代、協奏曲というのは技巧を聴かせる曲じゃなかったんです。

もちろん、結果として技巧的なパッセージが含まれることもありましたが、もっと違うことを表現するものだったんです。

じゃあ、何を聴かせる曲だったのでしょうか?

 

かと思うと、第2楽章は猛烈な遅さです。バッハは「アンダンテ」と指示したのに、バッハの時代のアンダンテとは似ても似つかない遅さです。

そして、その遅いテンポで演奏される右手の32分音符が、「よくもまあそんなに真面目に・・・」と呆れるくらいに正確にメトロノームどおりなのです。

バッハの時代のイタリア風の遅い曲にある細かい音は、決して拍に合わせては弾かれませんでした。

じゃあ、右手の細かい音はどう弾かれていたのでしょうか?

 

フレーズの取り方も聞いてられませんよ。

バッハが細かく細かく指示した「この音符から大きな音で」「この音符から小さな音で」を無視して、いかにも日本人が陥りやすい野暮なフレージングです。何でもかんでも1拍目からフレーズを始めるものじゃありません。

じゃあ、フレーズはどう取ればいいのでしょうか?

 

バッハの「イタリア協奏曲」の特殊な事情

上で挙げたような疑問に、言葉や模範演奏で答えることはできます。

でもこの曲の場合、言葉や演奏を聴くだけでは多くの人に納得してもらえないということに気が付きました。

私が「イタリア協奏曲の演奏がひどすぎる!」と叫んだ動画に、「でも自分は今までの演奏のほうがいいと思う」みたいな、話の本質がちっとも伝わっていないコメントが少なからず来ているのが証拠です。

 

なぜ、イタリア協奏曲はバッハが想定した弾き方が受け入れられないのでしょうか? その理由はおそらくこうです。

みんな2段チェンバロを触ったことがないから

バッハはこの曲を「2段鍵盤のチェンバロのために」と銘打って自費出版しました。

だから、ピアノを弾き慣れた人の目からは不自然に思えるバッハのたくさんの指示も、2段チェンバロでこの曲を弾いてみるなら、全部納得できるんです。

 

私の心の中は「イタリア協奏曲の本当の姿を知ってほしい」との思いでいっぱいです。

「どうすれば、2段チェンバロを触ったことがない人にも、イタリア協奏曲の本当の弾き方を納得してもらえるだろうか?」

 

イタリア協奏曲を2段チェンバロで弾いてもらおう!

やっぱりこういう答に行き着きました。バッハの本当の弾き方をお伝えするために最善を尽くすことこそが、私の使命なのですから。

そうと決まれば講習会を開催するまでです。先月末から大急ぎで計画しました。

たった1日だけチェンバロスタジオに集まっていただくだけでは、バッハの真意を十分に理解するには全く時間が足りないでしょう。

なので、講習会の前に3ヶ月間、専用のオンライン教材で事前学習していただくことにしました。

さらに、バッハに至る2段鍵盤の100年以上の歴史など、他では知ることができない背景情報も盛り込みました。

 

講習会「バッハのイタリア協奏曲を2段チェンバロで弾こう」

~ オンライン教材での事前学習付き ~

 

内容は以下のとおりです。

講習会3ヶ月前から講習会1ヶ月後まで:

【オンライン教材での事前学習】

【理解度確認テスト】

【メールでの質問受付と回答】

講習会1日目(午後):

ワークショップ【2段チェンバロの仕組みを理解しよう】

レクチャーコンサート【2段鍵盤の歴史とバッハとの関わり】

実習1【2段チェンバロで弾くイタリア協奏曲第1楽章】

実習2【2段チェンバロで弾くイタリア協奏曲第2楽章】

実習3【2段チェンバロで弾くイタリア協奏曲第3楽章】

講習会2日目(午前):

レッスン【イタリア協奏曲を生き生きと弾く秘訣】

コンサート【イタリア協奏曲の模範演奏】

 

想像してみてください

  • バロック時代の協奏曲が技巧を誇示するものでなく、何を表現するものだったのか、あなたは自信を持って言えるようになるでしょう。
  • バッハの時代のイタリア風の遅い曲にある細かい音を、あなたは当時のイタリア人奏者のように弾くことができるようになるでしょう。
  • 私たち日本人が陥りやすいフレージングの間違いを避けて、あなたは気品のある宮廷音楽としてバッハの協奏曲を理解できるようになるでしょう。
  • そして何より、バッハによって2段チェンバロの特性が最高に引き出されることに興奮するでしょう。

 

イタリア協奏曲について、これほど深い知識と2段鍵盤の演奏経験を持つならば、あなたはこの曲を弾く人の上位0.1%に入るかもしれません。

言い換えれば、あなたはプロのピアニストの大半よりも正しくこの曲を捉え、深く味わえるようになるのです。

 

イタリア協奏曲を徹底理解するための工夫の数々

講習会3ヶ月前から講習会1ヶ月後まで:

【オンライン教材での事前学習】

バッハのイタリア協奏曲は大曲です。講習会当日の限られた時間内に、必要なことすべてをお伝えすることは到底できません。講習会当日はできるだけ楽器に直接触れることに時間を使いたいです。

そこで、バッハのイタリア協奏曲とその関連楽曲について、限定公開動画5時間以上を含む9時間以上の動画を事前学習用にオンライン教材として提供します。

  • バッハが指定したとおりに2段の鍵盤を手が行き来する様子を動画で観察してください。
  • 講習会当日にはあなたも同じことをするんだとイメージしてください。
  • 2段の鍵盤移動の他にも、この曲を美しく弾くための細かいノウハウのすべてに目を通しておいてください。

こうして事前に学習を深めておくことで、講習会当日の限られた時間を有意義に使えるでしょう。

 

【理解度確認テスト】

オンライン教材の学習がある程度進んだタイミングで、理解度確認テストを提供します。

〇×式の問題に答えてフォームを送信すると、ただちに正解と解説がメールで届くようにします。何度もチャレンジして、間違えたところはオンライン教材を見直しましょう。そして、万全の態勢で講習会当日を迎えましょう。

 

【メールでの質問受付と回答】

オンライン教材の視聴を始めたら、疑問点などは積極的にメールで質問してください。

いただいた質問にはできるだけ早く回答し、受講者全員に共有します。

こうして事前に疑問を解消しておくことで、講習会当日の限られた時間を一層有意義に使えるでしょう。

 

講習会1日目(午後):

ワークショップ【2段チェンバロの仕組みを理解しよう】

楽器の仕組みを理解することは、バッハの意図を理解するための土台です。

そこで、チェンバロの内部を観察して、チェンバロの発音原理と、タッチで強弱が付けられないこと、そして2段鍵盤の動作の仕組みを理解しましょう。

 

レクチャーコンサート【2段鍵盤の歴史とバッハとの関わり】

オルガンで生まれた2段鍵盤
  • 大オルガンとポジティフオルガン
  • エコー効果
  • ソロ(コラール旋律)と伴奏の対比
2段チェンバロ特有の表現
  • 「タッチで強弱が変えられないから2段鍵盤」は誤り
  • 手の交差
  • 突然の強弱変化
  • エコー効果
  • 協奏曲の合奏と独奏の対比
  • 2段チェンバロの表現の総決算

いきなりバッハのイタリア協奏曲が生まれたわけではありません。2段鍵盤を使った表現にはバッハに至る100年以上の歴史があるのです。

歴史を理解することで、バッハがイタリア協奏曲に託した意図も見えてくるでしょう。

 

実習1【2段チェンバロで弾くイタリア協奏曲第1楽章】

第1楽章でバッハは、合奏と独奏の交替を2段鍵盤で忠実に再現しています。

どのように2段鍵盤に移されているか、実際に2段チェンバロで体験しながらその効果を確認しましょう。

この楽章をじょうずに弾けなくても構いません。ゆっくりでも、部分的にでも、楽器と丁寧に対話してください。

 

実習2【2段チェンバロで弾くイタリア協奏曲第2楽章】

第2楽章でバッハは、独奏と伴奏の役割分担を一貫しています。

バッハ自身によるイタリア風の即興演奏の実例の宝庫でもあります。

独奏を精一杯歌いましょう。独奏と伴奏のタイミングをずらすバロック時代のテンポ・ルバートにも挑戦してみましょう。

この楽章をじょうずに弾けなくても構いません。ゆっくりでも、部分的にでも、楽器と丁寧に対話してください。

 

実習3【2段チェンバロで弾くイタリア協奏曲第3楽章】

第3楽章でバッハは、強弱対比の可能性を拡張する大胆な試みを追及しています。

つまり、「独奏よりも伴奏を大きな音で弾くように」と一貫して指示しているのです。

それがどんな意外な響きを生むのか、実際に2段チェンバロで体験しながらその効果を確認しましょう。

この楽章をじょうずに弾けなくても構いません。ゆっくりでも、部分的にでも、楽器と丁寧に対話してください。

 

講習会2日目(午前):

レッスン【イタリア協奏曲を生き生きと美しく弾く秘訣】

バッハのイタリア協奏曲の大きな魅力の一つに「生き生きとしたリズム感とフレーズ感」があります。当時のドイツ人にとって、南の先進国イタリアの音楽はじつに躍動感に満ちたものとして憧れでした。

せっかくチェンバロでイタリア協奏曲を弾くのですから、この曲を生き生きと美しく弾くための秘訣をレッスンします。オンライン教材で事前学習を済ませておけば、限られたレッスン時間でも豊かな実りが得られるでしょう。

ちなみに私のチェンバロ教室は今、新規の生徒の受け入れを停止しています。私から対面レッスンを受けようと思えば、今のところこれが唯一の方法です。

 

コンサート【イタリア協奏曲の模範演奏】

講習会の締めくくりに、私がイタリア協奏曲の模範演奏をします。

チェンバロのすぐ横で、響板を覗き込むようにしてシャワーのように浴びる倍音豊かな音は、普通のコンサートでは聴くことができない美しさです。もちろん録音とは比べるまでもありません。この曲の本当の魅力は、コンサート会場ではなく、こうしてチェンバロのすぐ横で聴くことなのです。

 

この講習会であなたが得られること

  • バッハが2段チェンバロに託したイタリア協奏曲の表現意図を細部まで徹底理解できるでしょう。
  • さらに、実際に2段チェンバロでの演奏をじっくりと体験することで、理屈だけでなく体でも納得できるでしょう。
  • レッスンの時間では、2段鍵盤特有の表現だけでなく、バロック音楽として生き生きと美しく演奏する秘訣も多く学べるでしょう。
  • これを機に、イタリア協奏曲だけでなく、バッハの音楽全体、ひいてはバロック音楽の聴き方も、大きく変わるでしょう。
  • そして、今後イタリア協奏曲をピアノで弾く場合にも、バッハの意図に沿った充実した演奏ができるようになるでしょう。

 

選べるコース

個人指導コース:

2日間、講師の私を独り占めできる贅沢なコースです。

私が説明しているのをさえぎってどんどん質問したり、「もっとこの事を知りたい」と時間配分をその場で変更することもできます。2日目の個人レッスンだって3時間もあります。あなたのペースで、納得いくまでイタリア協奏曲と2段チェンバロに浸ってください。

グループ指導コース:

定員6人の少人数でじっくり学べます。

こんなに定員を少なくしたのは、単に私の話や演奏を聴くだけの講習会ではないからです。実際に2段チェンバロを丁寧に弾きながら、一緒に参加する仲間とともにイタリア協奏曲の理解を深めてください。

自習コース:

どうしても講習会場まで来ていただくことが難しいなら、ご自宅での学習に絞ってご参加いただけます。

講習会3ヶ月前から講習会1ヶ月後までの4ヶ月間、9時間以上もの学習動画や理解度確認テストだけでなく、分からないことは積極的にメールで質問してください。対面講習の参加者と同じように質問と回答を共有します。

 

こんな特典をお届けします

写真はバッハが自費出版したイタリア協奏曲の初版です。インターネットでダウンロードして印刷したものです。

これを今回の特典として、あなたの便利のために印刷して郵便でお届けします。

イタリア協奏曲の自筆譜は見つかっていないらしいので、バッハの意図が直接読み取れる最重要の情報源です。

じつは、世の中に出回っているイタリア協奏曲の楽譜にはいい加減なものが多いのです。バッハが書きもしなかった長大なクレッシェンドとか、ありえないメトロノーム表記とか、それを鵜呑みにして弾くと全然バロック音楽にならないのです。

バッハの真意を理解するためにも、あなたがお持ちの楽譜と見比べて、違いをチェックしましょう。

それに、これを見ながら弾いてみるなら、バッハの生前にこの曲の初版を買った中部ドイツの人々と同じ気持ちになれると思いますよ。

(ちなみに、印刷業者のミスと思われる箇所もいくつかあって、全くこの楽譜のとおりに弾けるわけでもないのが悩ましい所です。詳細は講習会のときに。)

 

嬉しい賞賛のコメント

私がYouTubeに公開している、イタリア協奏曲の解説動画(計12本)には、こんな賞賛のコメントをいただいています。

これらのコメントが寄せられた12本の動画も、事前学習用のオンライン教材でご覧いただけます。

第1楽章:

なるほど、あの音形は弦の演奏イメージだったのですね。その他、複数の声部を意識してスタッカートが編まれていたりするのですね。
美しく弾くべき、ロマン派風に弾き手主観で弾くべきなどの意見もあると思いますが、私は「バッハの弾き方で弾く」という八百板さんの矜持を全面的に支持します。

目から鱗が5,000枚くらい落ちました。J.S.バッハが自費出版した楽譜が残っているというのがポイントですね。

ピアノ弾きですが、バッハがわざわざ「2段鍵盤のチェンバロ」のためにとしてこの作品を作曲し、演奏上で用いる鍵盤の上下を厳格に指定している事とその理由も、恥ずかしながら初めて知りました。この曲が「協奏曲」として作曲された意味を改めて考えねばと思いました。

第2楽章:

ソリストのアドリブですか! そーなんですか…。カッコいいな〜 ありがとうございます。小さい頃 そんな事何も考えず弾いて、それっきり今まで忘れてた曲だけど、明日また楽譜探して弾いてみようかな…

右手は即興演奏のような旋律という解釈は目からうろこでした。今まで聴いた演奏から、溌溂とした1楽章・3楽章に対して2楽章は辛気臭いと思っていましたが、本当は流麗でエスプレッシーヴォな曲だったことを再発見できました。

イタリア協奏曲の二楽章は、自分も違和感がありました。 謎が解けました。

第3楽章:

熱い! 時代の間違った流れを正す姿勢は素晴らしい。テンポとは決して一定ではないのに、微妙な緩急を忘れてる奏者が多いです。

音楽的解釈、非常に共感を覚えました。意義深い動画アップに心から感謝申し上げます。特にバイオリン、チェロ移弦のご説明箇所が本当に腑に落ち、響きました!
心地良いテンポは呼吸と共にあるものですし、聴衆を圧巻すれば良いという演奏は息が詰まりしんどくなりますが、先生のご演奏は自然に前進して大変素晴らしく、勉強させていただきました。

バッハを速くぶっ飛ばすことの否定、分かる気がします。私も現代のピアニストの方たちがバッハを弾いているのを視聴するのですが、まるでテクニックの見せつけか何かのように、異常に速いテンポで速弾きすること、弾き飛ばすことに違和感を感じていました。こちらの動画で、私の感覚はそこまで間違っていなかったのかも、と思った次第です。

2段鍵盤でのご解説がとてもわかりやすくて、これまでモヤモヤしていた疑問が解決、すっきりできました。

音楽の知識はないのですが、動画を拝見していたら、八百板さんの音楽を愛する気持ちが、しっかり音楽として伝わって来るように感じました。こういう先生が、中・高の音楽の先生にいたら、自分も音楽を真剣に勉強しようとなんて思ったかもしれないと、一瞬、不勉強をまた人のせいにしてしまいました。いずれにしても、素晴らしい音楽の先生ですね。凄い。

 

こんな心配をしていませんか?

あなたはもしかして、

自分はピアノがあまり得意ではないから、講習会で人前で弾くのが恥ずかしい・・・

と尻込みしていませんか?

 

この講習会の目的は、じょうずに弾くことではありません。

まして、腕比べをすることなんかでは決してありません。

バッハが指定した楽器を体験して、バッハの真意を理解することです。

どんなにゆっくり弾いてでも、曲の一部分だけでも、片手だけでも、楽器と丁寧に対話することが目的なのです。

大人が音楽を学ぶ目的は、受験やコンクールを控えた子供とは違うのです。真実を探求することの価値を忘れないでください。

 

あなたにとって、どれくらいの価値?

もしあなたが300万円~400万円払って2段チェンバロを手に入れたとして、世の中に流布している誤解だらけのイタリア協奏曲を真似することしかできないなら、真実の探求とは言えないですよね。

バッハの真意に迫り、イタリア協奏曲を弾ける人の上位0.1%に入るほどの正しい知識と経験を手にすることは、あなたにとってどれくらいの価値があるでしょうか?

プロのピアニストの大半よりも正しくこの曲を捉え、深く味わえるようになることは、あなたにとってどれくらいの価値があるでしょうか?

50万円でしょうか? それとも100万円でしょうか?

 

講習会「バッハのイタリア協奏曲を2段チェンバロで弾こう」

~ オンライン教材での事前学習付き ~

<講師> 八百板正己

<オンライン教材での事前学習と質問受付> 2025年4月上旬~8月上旬

<対面講習の会場> 見附チェンバロスタジオ(新潟県 見附市 本町 4-3-9)

<対面講習の日時> 以下のとおり

  1. 個人指導コース:2025年7月1日以降でご都合のいい2日間(合計8時間半。日時と時間配分はご相談に応じます)
  2. グループ指導コース:2025年7月5日(土)13:00~18:00 および 7月6日(日)9:00~12:30
  3. 自習コース:対面講習なし

<募集人数> 以下のとおり

  1. 個人指導コース:制限なし
  2. グループ指導コース:先着6人
  3. 自習コース:制限なし

<内容>

2025年4月上旬から8月上旬まで:

【オンライン教材での事前学習】

【理解度確認テスト】

【メールでの質問受付と回答】

講習会1日目(午後):

ワークショップ【2段チェンバロの仕組みを理解しよう】

レクチャーコンサート【2段鍵盤の歴史とバッハとの関わり】

実習1【2段チェンバロで弾くイタリア協奏曲第1楽章】

実習2【2段チェンバロで弾くイタリア協奏曲第2楽章】

実習3【2段チェンバロで弾くイタリア協奏曲第3楽章】

講習会2日目(午前):

レッスン【イタリア協奏曲を生き生きと弾く秘訣】

コンサート【イタリア協奏曲の模範演奏】

 

個人指導コースグループ指導コース自習コース
オンライン教材での事前学習
理解度確認テスト
メールでの質問受付と回答
ワークショップ
レクチャーコンサート
実習1
実習2
実習3
個人レッスン
グループレッスン
コンサート
特典
募集人数制限なし先着6人制限なし
参加費(一括払い)定価 250,000円
開講記念特価
199,800円
定価 150,000円
開講記念特価
99,800円
定価 45,000円
開講記念特価
29,800円
参加費(分割払い)開講記念特価
69,800円×3回
開講記念特価
36,800円×3回
個人指導コースグループ指導コース自習コース

 

日程変更完全保障

「急用ができたらどうしよう…」「体調が悪くなったりしたらどうしよう…」と心配ですか?

ご安心ください。以下のように日程変更を完全保証します。

個人指導コース:

事情で講習会に参加できなくなった場合は、追加料金なしで何回でも日程変更を承ります。

グループ指導コース:

事情で講習会に参加できなくなった場合は、以下の2つのうちからお選びください。

  1. 個人指導コースに振り替えて日程を変更(個人指導コースとの差額をお支払いください)
  2. 自習コースに振り替え(自習コースとの差額を返金いたします)

 

今までと同じ未来でいいですか? それとも・・・

  • 「世の中で普通に聴かれるバッハのイタリア協奏曲は、バッハの意図とは相当かけ離れているらしい」
  • 「この曲のバッハの意図は、バッハが指定した2段チェンバロを弾いてみないと納得しにくいらしい」

このことを知ってしまった上で、あなたがどうなさるかは、あなたが決めていただくことです。「普通に弾ければそれで十分だ」あるいは「自分はイタリア協奏曲なんか弾くつもりがないから関係ない」という人が圧倒的に多いであろうことは私にも分かります。

 

あなたは、どうなさりたいですか?

 

もしあなたが「バッハがイタリア協奏曲に託した本当の意図」に関心があるなら、あなたの前には2つの道があります。

  1. ひとつは、国内外のチェンバロ奏者のCDや、私が無料で公開している解説動画なども参考にして、チェンバロ付き貸しスタジオにかよったり、2段チェンバロを買ったりして自分でコツコツ勉強する方法です。私自身そうやって何十年も費やしてイタリア協奏曲の弾き方を少しずつ改め続けてきました。勉強熱心なあなたもきっといつか成し遂げられるでしょう。
  2. もうひとつは、もっとずっと早くて簡単な方法です。イタリア協奏曲について私が持つすべての知識とノウハウを事前学習用のオンライン教材で学び、私のチェンバロスタジオで2段チェンバロを弾き、私のレッスンも受け、分からないことは講習会後にもメールで質問できます。あなたは最短、最小の努力で「バッハがイタリア協奏曲に託した本当の意図」に迫ることができます。

ぜひお早めにお申し込みください。

 

追伸

個人指導コースの実施日は、お申し込みの先着順に日程調整をします。あなたのご都合のいい日程を押さえるためにも、どうぞお早めにお申し込みください。

グループ指導コースは定員6人です。先着順ですから、どうぞお早めにお申し込みください。

 

再追伸

あなたがもし音楽教室などで教えていらっしゃるなら、この講習会の受講料、新潟までの交通費、宿泊費は全部経費として計上できます(確定申告の収支内訳書で、費目の空欄に「研修費」と書く)。ご自身の音楽的成長のために、50,000円お得なこの機会を有効にご利用ください。

 

再再追伸

今後またこの講習会を開催できるかは未定です。ほかにも多種多様な企画を考えていまして、週末の2日連続で私の予定とチェンバロスタジオを空けることがだんだん難しくなってくるからです。悔いを残さないためにも、この機会をどうぞご利用ください。

 

講師紹介

八百板 正己(やおいた まさみ)
1967年新潟県長岡市生まれ。横浜国立大学大学院工学研究科修了。
チェンバロを岡田龍之介、渡邊順生の両氏に、指揮法を樋本英一氏に師事。
第15回、第19回、第21回古楽コンクール(チェンバロ部門)ファイナリスト。
新潟県見附市にチェンバロ専用スタジオを構え、チェンバロ教室を主宰。
新型コロナ禍を機に、インターネットを使ってバッハの本当の弾き方を発信する活動へと全面的に切り替える。
バッハのすべてのチェンバロ曲の詳細な弾き方を、15年かけて500時間のビデオで解説し尽くすプロジェクトが進行中。
日本チェンバロ協会会員。
新潟大学教育学部非常勤講師。
2018年に書籍「超効率バッハ練習法~プロのチェンバロ奏者からピアノ愛好家への贈り物」を出版。
新潟県三条市在住。

八百板正己の音楽歴

講習会

  • 「チェンバロ演奏から学ぶインヴェンション&シンフォニア演奏解釈講習会」
    2006年5月~6月(全4回)見附チェンバロスタジオ
  • 公開講座「バロック舞曲の演奏法と鑑賞法~バッハのフランス組曲を中心に」
    2008年8月~11月(全4回)見附チェンバロスタジオ
  • チェンバロ・レクチャーコンサート「平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)」
    2011年4月~7月(全4回)見附チェンバロスタジオ
  • 講習会「チェンバロ演奏家からしか聞けないバッハのインヴェンション(全15曲)の本当の姿」
    2015年4月 新潟市民芸術文化会館
  • 講習会「チェンバロ演奏家からしか聞けないバッハのシンフォニア(全15曲)の本当の姿」
    2015年9月 新潟市民芸術文化会館
  • 連続講習会「チェンバロ演奏家からしか聞けない平均律クラヴィーア曲集第1巻(全曲)の本当の姿」
    2016年5月~8月(全4回)新潟市民芸術文化会館
  • 音楽講習会&ダンス体験会&コンサート「朝から夜までバッハの舞曲に浸る3日間」
    2017年8月~10月(全3回)新潟市北区文化会館
  • 講習会&演奏体験&コンサート「バッハ最愛の鍵盤楽器クラヴィコードに浸る一日」
    2017年3月 新潟市民芸術文化会館
  • 連続講習会「インヴェンションとシンフォニアの全ての装飾音とアーティキュレーション」
    2019年7月~11月(全5回)新潟市民芸術文化会館

レクチャーコンサート

  • チェンバロ演奏とお話の会vol.1「平均律クラヴィーア曲集第1巻(全24曲)」
    2009年1月~2011年2月(全24回)ギャラリー mu-an
  • チェンバロ演奏とお話の会vol.2「ゴルトベルク変奏曲(全曲)」
    2011年5月~2012年3月(全6回)ギャラリー mu-an
  • チェンバロ演奏とお話の会vol.3「イギリス組曲(全6曲)」
    2012年7月~2013年5月(全6回)ギャラリー mu-an
  • チェンバロ演奏とお話の会vol.4「平均律クラヴィーア曲集第2巻(全24曲)」
    2013年7月~2015年5月(全12回)ギャラリー mu-an

コンサート

新潟県内を中心に、群馬、山形、長野、東京、神奈川、茨城にて
1999年10月~ 計600回

チェンバロ教室

「八百板チェンバロ教室」を主宰し、過去25年の間に100人以上の方に4500時間を超えるチェンバロ指導を提供

音楽雑誌掲載歴

「ピアノの情報誌ムジカノーヴァ」(音楽之友社)2004年1月号に、「バロック音楽お国めぐり~バッハだけじゃない!魅力探訪の旅」と題して解説記事を寄稿

著書

「超効率バッハ練習法~プロのチェンバロ奏者からピアノ愛好家への贈り物」2018年1月 自費出版

公共ホール主催のチェンバロ普及事業での講師歴

  • 音楽鑑賞会「チェンバロの実演で聴くバロック音楽の世界」
    1998年4月~1999年3月(全11回)栃尾市公民館
  • 音楽鑑賞会「チェンバロの実演で聴くバロック音楽の世界」
    1999年5月~11月(全7回)栃尾市公民館
  • チェンバロ体験講座「バッハを弾こう」
    2001年7月~9月(全8回)長岡リリックホール
  • 夏のチェンバロ体験in長岡
    2002年7月~9月(全12回)長岡リリックホール

指揮活動

新潟バッハ管弦楽団&合唱団
(2015年にプロ・アマチュア混成の80人規模のバッハ専門演奏団体を立ち上げ、音楽監督として指揮指導を続け、5年間に15回の公演を行う)

コンクール歴

第15、19、21回古楽コンクール(チェンバロ部門)ファイナリスト

師事

チェンバロを渡邊順生、岡田龍之介の各氏に、指揮を樋本英一氏に師事

共演歴

  • 群馬交響楽団
  • 風岡優(元群馬交響楽団コンサートマスター)
  • 片野耕喜(山梨大学大学院教授 テノール)

ほか多数

 

講習会「バッハのイタリア協奏曲を2段チェンバロで弾こう」

~ オンライン教材での事前学習付き ~

  • バッハが2段チェンバロに託したイタリア協奏曲の表現意図を細部まで徹底理解できるでしょう。
  • さらに、実際に2段チェンバロでの演奏をじっくりと体験することで、理屈だけでなく体でも納得できるでしょう。
  • レッスンの時間では、2段鍵盤特有の表現だけでなく、バロック音楽として生き生きと美しく演奏する秘訣も多く学べるでしょう。
  • これを機に、イタリア協奏曲だけでなく、バッハの音楽全体、ひいてはバロック音楽の聴き方も、大きく変わるでしょう。
  • そして、今後イタリア協奏曲をピアノで弾く場合にも、バッハの意図に沿った充実した演奏ができるようになるでしょう。