「レパートリーが全然増えないじゃないか!」八百板が経験した大きな挫折
【八百板のレパートリー構築の挫折:アマチュア時代その1】
そのころ私はまだ練習用の小さなチェンバロを趣味で弾いていたアマチュアでした。
あるとき音楽雑誌を眺めていた私は、とても気になる記事を目にしました。そこにはこんなことが書いてありました。
「某ギター奏者は、レパートリーが1000曲もある。」
レパートリーという言葉の意味を辞書どおりに「いつでも弾けるように準備してある曲」と受け取った私は、すごく感心したのを覚えています。
そして、同じことを自分も挑戦することにしました。
元来、何でも集めたがる性格の私です。アマチュアながらチェンバロ曲の楽譜はたくさん揃っていました。バッハはもちろん、ヘンデルも、クープランも、ブクステフーデも、バードも、フレスコバルディも、フローベルガーも、パーセルも。それぞれの作曲家のチェンバロ曲全集を買い揃えてありました。
それら膨大なチェンバロ曲の曲名を片っ端から作品番号順にレポート用紙に書き写し(当時まだエクセルなんてありませんでしたから)、自分だけのレパートリー帳を作りました。そして「いつでも弾ける」と思えるほどに練習した曲に丸印を付け始めたのです。
はじめのうちはインヴェンションなどの小品を中心に「これも弾ける!」「これも弾ける!」と順調に丸印が増えていきました。
ところが・・・
バッハの組曲を弾くとなると大変です。楽章が6つも7つもあって、全楽章を完璧に通して弾けるようになって、やっと一つ丸印が付くのですから。
そういう大曲をどうにか仕上げて、ふと過去の丸印の曲を久しぶりに弾いてみると? そう、弾けないのです。どうにか覚えている曲もありますが、それでも完璧には弾けないのです。
完璧主義の私は過去の丸印を全部消しました。
「これじゃレパートリーが全然増えないじゃないか!」
【八百板のレパートリー構築の挫折:アマチュア時代その2】
「新しい曲の練習と並行して復習も必要だ」と気が付いた私は、復習にも時間を割くようになりました。でもすぐに、一日の練習時間を全部復習に回しても復習が追い付かなくなってきます。当たり前ですよね。復習すべき曲数がひたすら増え続けるんですから。
そんなことを続けるうちに、それでもいくらかの曲は「いつでも完璧に弾ける」ようになっていきました。
ところが・・・
ずいぶん前に丸印が付いた曲を何年ぶりかに弾いてみたら、いつのまにか自分の音楽的な基準が高くなっていることに気が付くのです。
「丸印が付いているけど、当時は単に楽譜どおりに指が動いただけじゃないか。こんなのは弾けるとは言えない。」
と、1年以上前に付けた丸印をまた全部消しました。
「何なんだ! やっぱりレパートリーが全然増えないじゃないか!」
結局、丸印はその時に練習している曲プラス10曲くらいを次々に移動しているだけなのです。
そんなことを何年か続けてすっかり挫折感に打ちひしがれた私は、そのレパートリー帳を捨てました。
【八百板のレパートリー構築の挫折:プロになってから】
やがて私は、プロのチェンバロ奏者として演奏活動を始めました。
新潟などという地方ではバロック音楽のコンサートは無いに等しいですから、「チェンバロ奏者です」と名乗っても誰も伴奏の仕事をくれません。だから自分でチェンバロ独奏のコンサートをたくさん企画して、精力的に活動しました。
一度しかない本番の舞台では、練習したとおりにうまく弾けないことのほうが多かったくらいです。それでも、プログラムに曲名を印刷して、お客様に手渡して、演奏を聴いていただく、というのは、ある種の儀式ともいえます。それに、本番で弾くために念入りに練習した曲は、数年たって忘れてしまったと思っても、少しの練習ですぐに思い出せることも分かりました。
「いつでも弾けるっていうのは、こういうことなのか」と思いました。私は、コンサートの本番で弾いた曲を「レパートリー」と呼ぶことにして、レパートリー表という名の演奏記録をエクセルで作って、また丸印を付け始めました。
ところが・・・
はじめのうちこそ順調に「コンサートで弾いた曲」は増えていきましたが、ある時からまた頭打ちになったのです。
コンサートは一つの筋書きを必要とします。チェンバロは初めてというお客様でもリラックスして聴いていただけるように、プログラムの1曲目は気楽に聞き流せるようなシンプルで明るい曲がいいです。休憩の前の曲が暗いと、休憩時間の間ずっと客席が暗く落ち込むので注意が必要です。プログラムの最後はお客様も盛大な拍手をしたいでしょうから、そういう場にふさわしい大曲を用意します。
そうすると、コンサートを重ねても、いつも同じような曲ばかり弾くことになってしまうことに気が付きました。私としては大量に揃えた楽譜を次々にお聴きいただきたい(というかレパートリーにしたい)けれど、それがお客様の喜びにつながるかどうかは別の問題です。つまり、演奏者の欲望とお客様の幸せとが両立しなくなってきたのです。
「何なんだ! これでもレパートリーが増えないじゃないか!」
そんなことを10年以上も続けてまた挫折感に打ちのめされた私は、エクセルで作ったその演奏記録を捨てました。
【新型コロナで生まれた八百板にとってのレパートリー構築法】
2020年の春、新型コロナ禍が始まりました。自主コンサートのために予約した会場を全てキャンセルしたのとほぼ同時に、出演依頼を受けていた全てのコンサートが中止を通告されました。
チェンバロ教室にも影響が及びました。新潟市内に会場を借りておこなっていた出張レッスンが、感染拡大防止のために会場が閉鎖されてしまったのです。レッスンは私のチェンバロスタジオだけとなり、生徒数も激減しました。
いつまで続くのか見通せない新型コロナ禍。収入を絶たれて追い詰められた私は自分の活動のほとんどをインターネット上に移そうと決断し、「バッハの美しい弾き方講座」を始めました。
膨大なバッハの鍵盤音楽を楽章単位に分解して、弾き方を徹底解説する動画を作るのです。プロのチェンバロ奏者がその曲の演奏に込めた工夫をすべて説明するので、演奏時間1分の小品の解説に1時間かかることも稀ではありません。そして動画の最後に、曲の通し演奏を収めます。
「これはコンサートをしていた時以上にレパートリーと呼ぶにふさわしいぞ!」
たった1分の曲にもこれだけ集中して分析し、練習し、解説します。そして動画の最後に、何度繰り返し聴かれても大丈夫な充実した演奏を収めるために、自分で納得がいくまで何十回でも撮り直すのですから。
同時に、お客様の幸せと演奏者の欲望との両立も果たされます。お客様は好きな時に好きな動画をご覧になればいいし、私も収録したい曲をどんどん収録できるからです。「こんなマイナーな曲の解説を聴きたい人はいるだろうか?」なんて悩むことはありません。だって、「バッハを全部収録する」と公約している講座なのですから。
今の私には「レパートリー表」と呼ぶものはありません。「バッハの美しい弾き方講座」のウェブサイトに、BWV番号順に並べたビデオがどんどん増えていくのが、そのまま私のレパートリーだからです。
【お客様の悩みから生まれた新しいレパートリーの考え方】
「バッハの美しい弾き方講座」を始めると、会員様から次のような悩みの声が寄せられるようになりました。
「私はアマチュアだし、忙しいので、バッハを1曲ちゃんと弾けるようになるのに何か月もかかります。それなのに、講座のビデオは毎週のように増えていきます。全然追い付けないどころか、どんどん引き離されていくのがストレスです。」
そんなとき、私はこう返信していました。
「ピアノでも公開レッスンというものがありますね。自分で弾かなくても、すごく勉強になりますよね。この講座も、とにかく見てみるだけでも勉強になりますよ。そして、気になった所を少しでも自分で弾いて真似してみるなら、もっと勉強になりますよ。今あなたが練習中の曲にも、きっと良い影響を与えてくれますよ。そんなふうに講座を使ってみてください。」
ある時、自分が書いたこの返信を見ていて閃いたのです。
「これだ! これがプロではない人たちにとってのレパートリーだ!」
1曲を通してちゃんと弾ければ立派なレパートリーです。でもそれだけでなく、そこに至るすべての段階もレパートリーとみなすのです。曲を知っているだけでも、少し弾いてみただけでも、その経験のすべてをレパートリーと呼んで記録に残すのです。
その新しい考え方で作る「レパートリー表」はこういうものです。縦軸に曲名をずらっと書き、横軸に「曲を知っている」「数小節ゆっくり弾けた」「曲全体をゆっくり弾けた」などいくつもの欄を用意します。そして、どんどん丸印を付けていくのです。どんなに忙しくても、知らなかった曲を聴いてみるだけで丸印を付けられます。
勉強の成果が目に見える形でどんどん増えれば、きっとやる気が高まるでしょう。同時に、いつの間にかバッハに対する広い視野と、豊富な事例が手に入るでしょう。
【でも誰も実践してくれない】
この自分のひらめきを、とにかくお客様に知っていただきたい、使っていただきたいと思いました。そして、仕組みを説明する動画を作って「バッハの美しい弾き方講座」の中で紹介しました。
それなのに、私が知る限りでは、たった一人を除いて誰もレパートリー表を作っていないようなのです。
考えてみれば当然ですよね。バッハの鍵盤音楽を楽章に分解すると600以上になります。それを書き出す作業だけでも大変な労力がかかるのです。練習時間も取れないのに、そんな大変な事務作業に時間を回す人はいないのです。
【大変な作業は八百板が受け持って全力で支援しよう】
「レパートリー表を作る作業が大変なら、私が皆さんの代わりにやって差し上げよう!」と思い立ちました。私の手元にはバッハの鍵盤音楽についての詳細な情報があります。どんなマイナーな曲でも、楽譜を見るまでもなく楽章構成を書き出すことができますから、この作業には私が一番適任なわけです。
それだけではありません。
- レパートリー表を作ったら、作りっぱなしにしないで、その使い方を解説した動画も作ることにしました。
- かつての八百板と同じ失敗をせずにレパートリーを構築する心構えを解説した動画も作ることにしました。
- バッハのすべての曲の無料楽譜をダウンロードできる世界最大のサイト「IMSLP」へのリンクも案内することにしました。
- そのサイト「IMSLP」の使い方を解説した動画も作ることにしました。
- お客様がその日からすぐレパートリー表を使えるように、印刷したものを郵便でお届けすることにしました。
- レパートリー表を書き損じたり紛失したりした時のために、レパートリー表のPDFファイルをダウンロードできるリンクも案内することにしました。
- せっかくバッハを弾いていただくのですから、ただ楽譜どおりに弾くだけでなく、私のバッハ演奏のノウハウを全部お伝えするために、「バッハの美しい弾き方講座」の限定公開動画(今すでに190時間以上)をすべて提供することにしました。
- 私がまだ収録していない曲を聴けるように、YouTubeでどんなマイナーなバッハの曲の演奏も簡単に検索できる方法を解説した動画も作ることにしました。
- せっかくのレパートリー作りが三日坊主にならないように、毎週電話やメールで応援する「コーチング」のサービスもすることにしました。
- 1年間勉強したら、その間に弾き弾き貯めたレパートリーを八百板のチェンバロスタジオに持ってきていただいて、プライベートな修了演奏会ができるようにもしました。
こうして、「バッハ鍵盤音楽レパートリー表」を中心に、バッハを愛する方々が存分にバッハを味わい尽くすための新しい講座ができ上がったのです。
「音楽人生に悔いを残さないバッハのレパートリー構築講座」
内容は以下のとおりです。
- 【バッハの全鍵盤音楽を623楽章に分解したレパートリー表】(郵送)
- 【専用ウェブサイトの利用権】(無期限)
- 【初回電話カウンセリング】(1回)
- 【「バッハの美しい弾き方講座」のすべての限定公開動画の視聴権】(1年間)
- 【毎週の電話またはメールによるコーチング】(1年間)
- 【チェンバロによるプライベート修了演奏会】(1回)
バッハの鍵盤音楽は特に弾くのが難しいです。また、大人は子供と違って忙しいです。
結果として、人類の偉大な精神遺産であるバッハの鍵盤音楽のごく一部を弾くだけで人生が終わってしまう人が少なくありません。
「一生かかっても、自分にとってバッハのレパートリーはせいぜい数十曲で諦めなきゃいけないのか。バッハの鍵盤曲は200曲もあるのに…」
そこで、「レパートリー」という言葉を解釈し直して、演奏技術が高くなくても、忙しくても、バッハの鍵盤音楽の全体像を把握しながら豊かに享受できる仕組みを提供します。
あなたは「レパートリー」という言葉から連想される数集めに翻弄されることなく、本当の意味で自分の音楽人生を豊かにするための方法として、このレパートリー構築法を手に入れてください。
さらに、1年間のコーチングを通してこれをあなたの習慣として定着させてください。
1年後には、あなたの努力を称えるために、弾き貯めたレパートリーを八百板のチェンバロスタジオに持ってきて、プライベートな修了演奏会をしましょう。
ぜひ、悔いを残さない豊かな音楽人生を歩んでください。
想像してみてください
- 前からちゃんと弾き直したかったインヴェンションの長調の曲だけは丁寧に練習して、1年間で完璧なレパートリーにしよう。
- メヌエットが大好き! だからバッハが作ったメヌエットを全部、右手だけでも弾けるようになろう。レパートリー表の「右手で通して弾いた」の欄にたくさん印が付くのが楽しみ。
- 「フーガ」って憧れる! 平均律クラヴィーア曲集の、フーガの主題だけどんどん弾いてみよう。八百板の詳しすぎる解説動画を見てノウハウを盗みながら。レパートリー表の「始めの部分を弾いた」にどんどん印が付くのが楽しみ。
- 名前も聞いたことがないバッハの曲がたくさんある。楽譜を無料でダウンロードできるサイトを案内してくれているし、そんなマイナーな曲のYouTube動画を簡単に検索できる方法も教えてくれている。今日はこの曲の楽譜を見ながら演奏を聴いて、レパートリー表の「楽譜を見ながら音源を聴いた」に印を付けよう。
- 毎週毎週、八百板に進捗報告のメールを送る。メールで質問もする。八百板から励ましの返信が来る。「また来週も頑張るぞ!」という気になる。
- 「ゴルトベルク変奏曲」なんて、自分には難しすぎて縁がないと思っていた。けれど、八百板からのメールに「ゴルトベルク変奏曲にもインヴェンションくらいの易しい変奏がいくつかありますよ」とある。私にもゴルトベルク変奏曲が弾けるなんて幸せ!
- 待ちに待った1年後、八百板のチェンバロスタジオを借り切って、プライベート修了演奏会。右手だけ弾くメヌエットも、主題だけのフーガも、チェンバロで弾くとこんなに美しいんだ!
- 気が付けば、無理をせず、楽しみながら、バッハの鍵盤音楽の広大な森を探索する習慣がしっかりと身に付いている。この画期的なレパートリー表と毎週のコーチングのおかげだ。ほとんど諦めていたバッハの名曲が、以前より明らかに速いペースで、確実に自分のものになっていく。
あなたの願いを後押しする工夫の数々
1.【バッハの全鍵盤音楽を623楽章に分解したレパートリー表】(郵送)
この講座で提供する「レパートリー表」のアイデアは、すでに別の所で発表済みです。ところが、バッハの鍵盤音楽を楽章単位に分解すると623楽章にもなります。結果として、ほとんど誰も自分でレパートリー表を作ることなく、せっかくのアイデアが生かされていないのです。
そこで、その大変な作業を私が代行して、おそらく完璧といえるバッハの鍵盤音楽のレパートリー表を作りました。あなたがすぐレパートリー表を使えるように、印刷したものを郵便でお届けします。
レパートリー表を書き損じたり紛失したりした時のために、レパートリー表のPDFファイルをダウンロードできるようにもします。
これを手に入れたあなたは、その日からすぐにバッハの膨大な鍵盤音楽の森に分け入っていけるでしょう。
2.【専用ウェブサイトの利用権】(無期限)
この講座に必要なすべてのツールを集めた専用ウェブサイトを提供します。内容は以下のとおりです。
(1)レパートリー構築の心構えを解説した動画
かつての八百板と同じ失敗をせずにレパートリーを構築する心構えを解説した動画を提供します。
(2)レパートリー表の使い方解説動画
レパートリー表を送りっぱなしにしないで、その使い方のヒントを解説した動画を提供します。
(3)世界最大の楽譜ダウンロード・サイト「IMSLP」へのリンク
バッハのすべての曲を含む膨大な無料楽譜をダウンロードできる世界最大のサイト「IMSLP」へのリンクをご案内します。
(4)「IMSLP」の使い方解説動画
そのサイト「IMSLP」の使い方を丁寧に解説した動画を提供します。
(5)バッハ作品のYouTube検索方法解説動画
私がまだ収録していない曲を聴けるように、YouTubeでどんなマイナーなバッハの曲の演奏も簡単に検索できる方法を解説した動画も提供します。
(6)レパートリー表のダウンロード・リンク
レパートリー表を書き損じたり紛失したりした時のために、レパートリー表のPDFファイルをダウンロードできるリンクをご案内します。
3.【初回電話カウンセリング】(1回)
やみくもにレパートリー表を端から埋めていくようなやり方は長続きしません。今のあなたの一番の関心事、今のあなたの技術レベル、今のあなたの練習環境にふさわしい目標を立てることが大切でしょう。
そこで、あなたがこの講座を始めるにあたって、私との1対1の電話カウンセリングを提供します。30分程度の時間で、あなたの今後1年間の目標を立てるお手伝いをします。
もちろん、目標は随時修正していくものですが、始めたばかりで大きな挫折感を味わうようなことにならないように、おおまかな方向性を一緒に考えましょう。
4.【「バッハの美しい弾き方講座」のすべての限定公開動画の視聴権】(1年間)
あなたはバッハを単に楽譜どおりに機械的に弾くだけでは満足できないでしょう。
そこで、私がバッハを美しく弾くために演奏に込めた知識やノウハウ(限定公開動画190時間以上)をすべてあなたと共有します。
演奏時間がたった1分の小品でもビデオが1時間を超えることもあります。その膨大なノウハウのうち、1曲について1つでもいいのであなたの演奏に加えてみてください。そうすれば、たとえ弾くことで精いっぱいだと思う曲でも、あなたの指先からも美しいバッハが流れ出ることを経験するでしょう。
5.【毎週の電話またはメールによるコーチング】(1年間)
バッハの鍵盤音楽が623楽章も一覧になった分厚いレパートリー表を前にして、あなたは「よし、これらの曲を片っ端から全部弾くぞ!」などと意気込むかもしれませんね。
でも待ってください。そんな勢いに任せては、かつての私のように「願望と現実のギャップ」を苦にして挫折しかねません。
逆に、つい毎日の忙しさにかまけて、バッハのレパートリー構築が三日坊主に終わってしまうのも困ります。
そこで、私はあなたを電話またはメールでのコーチングで毎週丁寧にサポートします。
あなたには、今週はどの曲がどんな種類のレパートリーになったか、それによってどんな感情を抱いたか、来週はどんな計画を考えているかを、毎週報告していただきます。
同時に、困ったことや分からないことがあれば何でも質問してください。
いただいた質問にはできるだけ早く返信することをお約束します。
私は今、バッハのすべての鍵盤音楽を1楽章ずつ、詳細な解説とともにビデオ収録するプロジェクトを15年計画で進めています。日々いろいろな障害が現れ、その都度乗り越えています。その経験をあなたの目標実現に役立てたいのです。
あなたと私の1年間の共同作業によって、あなたのレパートリーは着実に拡大を続けるでしょう。レパートリーを構築する方法があなたの習慣として定着するでしょう。そして、悔いを残さない豊かな音楽人生を歩むことができるでしょう。
6.【プライベート修了演奏会】(1回)
さあ、いよいよあなたの頑張りの総決算です。1年間に弾き貯めたレパートリーを八百板のチェンバロスタジオ持ってきて、プライベートな修了演奏会を開きましょう。あなたのために、チェンバロスタジオを3時間開放します。私がいつもビデオで弾いている緑色の2段チェンバロを含め、4台の歴史的鍵盤楽器が弾き放題です。じっくり練習するもよし、ご家族やお友達を連れてきて弾き合うもよし、録音や録画をするもよし。
それまであなたが学習や練習に熱心に取り組むほど、この日はあなたにとってかけがえのない思い出となるでしょう。
【この講座を受講し始めたあなたには、こんな変化が訪れるでしょう】
- 知らなかったバッハの曲をどんどん知ることができて、バッハの意外な面を知って驚くでしょう。
- 気になった曲は少しだけでも弾いてみようという気持ちにさせてくれる仕組みのおかげで、難しそうで自分で弾こうなどと考えもしなかった曲にも親しみが湧き、理解も深まるでしょう。
- 多くの曲を部分的にでも自分で弾いてみることによって、限られた曲だけを長時間かけて完璧に仕上げる勉強だけでは得られない、「バッハの全体像を理解する」「バッハの語法に慣れ親しむ」という貴重な収穫も得られるでしょう。
- 1年間のレパートリー構築の成果を、八百板のチェンバロを使ったプライベート修了演奏会で記念に残すことによって、人生の素晴らしい思い出ができるでしょう。
こんなプレゼント(無料)もお付けします
プレゼント1:八百板によるミニ・コンサート
プライベート修了演奏会の当日、もしご希望でしたら、私もあなただけのために数曲弾いてもいいです。チェンバロのすぐ横で響板を覗き込むようにしながら、全身にシャワーのように浴びるチェンバロの響きは最高ですよ。公開のコンサートでは決して味わえない贅沢です。
プレゼント2:八百板によるチェンバロ個人レッスン
プライベート修了演奏会で時間に余裕があれば、あなたに個人レッスンをしてもいいです。ちなみに私のチェンバロ教室は今、新規の生徒の受け入れを停止しています。私から個人レッスンを受けようと思えば、今のところこれが唯一の方法です。
プレゼント3:修了証の授与
1年間のレパートリー構築講座の過程を修了したことを祝って、ささやかですが修了証を差し上げます。あなたが弾き貯めたたくさんのバッハをチェンバロでじっくり味わった喜びをいつまでも忘れないように、あなたがいつも目にするところに飾ってください。
プレゼント4:特典映像「バッハの装飾音とアーティキュレーションの原則」(1時間13分)
2019年に「インヴェンションとシンフォニアの全ての装飾音とアーティキュレーション」と題して、新潟市内で5日間の講習会を開催しました。休憩時間を除いても17時間半という大規模な講習会でした。
この中で最も重要な基礎について解説した部分の映像を、今回のプレゼント用に特別に編集して閲覧できるようにしました。まだどこにも公開していない貴重な映像です。内容は以下のとおりです。
特典映像「バッハの装飾音とアーティキュレーションの原則」目次
1.バッハの装飾音の原則
1.1 バロック音楽と装飾音
1.2 装飾音の役割
1.3 装飾音の分類
1.4 装飾音の速さ
1.5 装飾音の任意性
1.6 トリルはいつも上の音から始めるのか?
2.バッハのアーティキュレーションの原則
2.1 アーティキュレーションとは
2.2 そもそもなぜアーティキュレーションなのか
2.3 鍵盤楽器のアーティキュレーションについての歴史的背景
2.4 貧弱なアーティキュレーション
2.5 多彩なアーティキュレーション
2.6 アーティキュレーションによる対位法の弾き分け
2.7 他の楽器の模倣によるアーティキュレーション
2.8 アーティキュレーション選択のためのアイデア
各タイトルを見て、どんな内容だか予想がつきますか? バッハをどう弾いたらいいか迷う理由の筆頭が、装飾音とアーティキュレーションの2つですよね?
これらを支える一貫した原則を知って下さい。そうすれば、「バッハの美しい弾き方講座」で一つ一つ説明している細かい事柄をすっきりと整理できます。それに、いつもこの原則に立ち返って考える習慣をつけることで、これからはあなたも他人の演奏にいちいち惑わされることなく、確信を持ってバッハを弾けるようになるでしょう。
プレゼント5:レポート「バッハ自身によるインヴェンションとシンフォニアの指導順序」
あなたも弾いたことがあればお分かりと思いますが、インヴェンションは易しい順に並んでいませんね。では、どういう順序で学習するのが適しているのでしょうか?
じつは、バッハ自身がこの曲を長男フリーデマンのために作曲したときに、どういう順序で与えたのかを示す資料が残っているのです。ピアノ教室の先生、インヴェンション第1番の次に、間違っても第2番を生徒に弾かせないで下さい! それではバッハが嫌いになってしまいます。
プレゼント6:手順書「バッハの自筆譜を無料でダウンロードする方法」
今、世界中の図書館や研究機関などに保管されている重要な古文書類が、インターネットでどんどん無料公開されるようになっています。バッハの自筆譜もです。以前なら専門の研究者しか見ることのできなかったバッハの自筆譜を、誰もが自宅にいながらにして手に入れられるのです。その手順をあなたにお伝えします。
バッハの自筆譜を眺めるのは楽しいですよ。インヴェンションなどは、プリンタで出力すればそのまま譜面台に置いて演奏できるくらい美しく丁寧に書かれています。あなたの新たな楽しみの一つに加えてみて下さい。
あなたにとって、どれくらいの価値?
- レパートリー表と毎週のコーチングの力で、無理をせず、楽しみながら、バッハの鍵盤音楽の広大な森を探索する習慣がしっかりと身に付くことには、あなたにとってどれくらの価値があるでしょうか?
- 弾ける日が来るなんて思っていなかったたくさんのバッハの名曲が、以前より明らかに速いペースで、確実にあなたのものになっていくことは、あなたにとってどれくらいの価値でしょうか?
- これからの1年間に弾き貯めたバッハのレパートリーを、八百板のチェンバロスタジオを借り切ったプライベート修了演奏会でじっくり味わう喜びは、あなたにとってどれくらいの価値でしょうか?
- プロのチェンバロ演奏家でもない限り、バッハのすべての鍵盤音楽を完璧に弾こうなんて思わないでしょう。それでも、この速いペースでたくさんのバッハの名曲を味わい続け、「自分の音楽人生もなかなかのものだな」と誇りに思えるなら、それはあなたにとってどれくらいの価値があるでしょうか?
「音楽人生に悔いを残さないバッハのレパートリー構築講座」
開講記念特別割引のご案内
- 【バッハの全鍵盤音楽を623楽章に分解したレパートリー表】(郵送)
- 【専用ウェブサイトの利用権】(無期限)
- 【初回電話カウンセリング】(1回)
- 【「バッハの美しい弾き方講座」のすべての限定公開動画の視聴権】(1年間)
- 【毎週の電話またはメールによるコーチング】(1年間)
- 【チェンバロによるプライベート修了演奏会】(1回)
- 【プレゼント1:八百板によるミニ・コンサート】
- 【プレゼント2:八百板によるチェンバロ個人レッスン】
- 【プレゼント3:修了証の授与】
- 【プレゼント4:特典映像「バッハの装飾音とアーティキュレーションの原則」】
- 【プレゼント5:レポート「バッハ自身によるインヴェンションとシンフォニアの指導順序」】
- 【プレゼント6:手順書「バッハの自筆譜を無料でダウンロードする方法」】
コース選択 | プレミアムコース | 標準コース | 自習コース |
レパートリー表 10,000円相当 | 〇 | 〇 | 〇 |
専用ウェブサイト 20,000円相当 | 〇 | 〇 | 〇 |
初回電話カウンセリング 10,000円相当 | 〇 | 〇 | ー |
「バッハの美しい弾き方講座」 (1年間)63,600円相当 | 〇 | 〇 | 〇 |
毎週の電話コーチング (1年間)252,000円相当 | 〇 | ー | ー |
毎週のメールコーチング (1年間)180,000円相当 | ー | 〇 | ー |
プライベート修了演奏会 60,000円相当 | 〇 | 〇 | ー |
プレゼント1:ミニ・コンサート | 〇 | 〇 | ー |
プレゼント2:個人レッスン | 〇 | 〇 | ー |
プレゼント3:修了証 | 〇 | 〇 | ー |
プレゼント4:特典映像 | 〇 | 〇 | 〇 |
プレゼント5:レポート | 〇 | 〇 | 〇 |
プレゼント6:手順書 | 〇 | 〇 | 〇 |
価値の合計 | 415,600円相当 | 343,600円相当 | 93,600円相当 |
開講記念特別価格 (一括払い) | 今なら 298,000円 | 今なら 248,000円 | 今なら 65,000円 |
開講記念特別価格 (分割払い) | 今なら 月額29,800円×12回 | 今なら 月額24,800円×12回 | ー |
コース選択 | プレミアムコース | 標準コース | 自習コース |
申し込み期限:12月**日23時59分まで
全額返金保証
私が最善を尽くして作ったレパートリー表でも、あなたは「本当に役に立つのか?」と心配かもしれません。毎週のコーチングも、「自分と相性が合うのか?」と心配かもしれません。
そこで、あなたが安心してお申し込みいただけるように、全額返金保証をお付けします。
まず1ヶ月間、講座を使ってみてください。その上で「これは自分には役に立ちそうにない」などどんな理由でも結構です。講座を辞めたい場合には、講座開始日から2ヶ月までの間にご連絡ください。いただいた受講料を全額返金いたします。
返金した場合でも、郵便でお送りするレパートリー表はそのままお手元に置いてお使いください。
それだけではありません。レパートリー表の解説動画などが掲載されている専用ウェブサイトもそのまま使い続けることができてしまいます(私のインターネットの技術不足と知識不足のせいですが)。
つまり、始めから返金目当てで制度を悪用できてしまうということです。
私がこんな大胆な保証をする理由は、この講座の内容に自信があるからです。
それに、バッハをご自分の手でたくさん弾こうと願うあなたが、制度を悪用するはずがないのです。
それでもなお講座を辞めたいと思われるのなら、それは本当にあなたにとって合わなかったということです。大切なあなたのお役に立てないのにお金を頂くことは私にはできませんから、その場合にはきちんと全額返金することをお約束します。
今までと同じ未来でいいですか? それとも・・・
あなたの今までのペースだと、残りの人生でバッハを何曲くらい弾けるでしょうか? それはあなたが納得できる数字でしょうか?
あなたが今置かれている状況を正当化する理由はいくらでもあるでしょう。
- 「自分は子供のころに良いピアノの先生に恵まれなかった」(八百板もです)
- 「自分は音楽の道に進むことを親から反対された」(八百板もです)
- 「自分は地方在住で、役に立つ講習会など無い」(八百板もです)
だから、自分は人生でこの程度バッハが弾ければ十分だ、と思う人が大半だろうということは私にも想像が付きます。
あなたは、どうなさりたいですか?
それはあなたが決めていただくことです。
もしあなたが限られた人生にバッハの音楽を納得いくまで弾きたい、味わいたい、と思うなら、あなたの前には2つの道があります。
- ひとつは、自分一人でコツコツ練習する方法です。私自身がそうやって何十年もかけてバッハを弾いてきました。私のレパートリー作りの挫折経験もお話ししましたから、あなたは私と同じ失敗を避けて進んでいけるでしょう。バッハのすべての鍵盤音楽の楽章構成だって、インターネットを使えば調べられるでしょう。
- もうひとつは、もっとずっと楽で確実な方法です。私があなたの代わりに作ったレパートリー表を使って、電話やメールで私のサポートを受け、二人三脚でバッハの鍵盤音楽を着実にあなたのレパートリーに変えていきます。1年後には、弾き貯めたレパートリーをチェンバロで満喫するという楽しみも待っています。
開講記念特別価格でのお申し込みは12月**日の23:59までです。
ぜひお早めにお申し込みください。
追伸
今回は開講記念で思い切った割引をしています。今後同じ価格でご案内できるかは分かりません。全額返金保証も付いて安心のこの機会をどうかお見逃しなく。
開講記念特別価格でのお申し込みは12月**日の23:59までです。
(申し込みボタン)
再追伸
次の募集はいつになるか分かりません。今回定員は設けませんが、これで私の時間がいっぱいになってしまえば、追加の募集は当分ありません。ぜひこの機会をお見逃しなく。
開講記念特別価格でのお申し込みは12月**日の23:59までです。
(申し込みボタン)