暑さと、いや乾燥と付き合う

いやはや、このところの猛暑はすごいですね!

といっても、私は夏休み中の娘の勉強を見てあげる時間のほかは、できるだけ私のお城「見附チェンバロスタジオ」にこもって(避難して)いるので、暑さは大丈夫です。

そのかわり、こんなに暑いときは乾燥との戦いになるのです。

しばらく前にスタジオのエアコンを新しいものに変えたら、いつのまにか技術が進歩していたんですね、真夏でも真冬でも、温度に関してはほぼエアコンに任せっぱなしで大丈夫になりました。

ところが、湿度はそうはいきません。こんな猛暑だとエアコンはフル稼働で空気を冷やしてくれます。それとともに湿度はどんどん下がっていきます。先日なんか、ついに40%にまで下がりました。

こうなるとチェンバロの調律はメチャメチャです。1回調律するのに15分から20分はかかるのに、弾き始めて30分でもう大きく狂っています。勘弁して下さいよ。そう一日中調律ばっかりもしていられないんですけど。

これほどの猛暑でないときにも困ったことが起こります。エアコンの設定温度に達するまでは湿度が少しずつ下がっていきますが、設定温度に達すると突然湿度が上がるんです。それも結構急に。

というわけで、チェンバロを練習している間(つまりチェンバロの蓋を開けている間)は、こまめに湿度計をチェックして、冷房運転と除湿運転を手動で切り替えることが欠かせません。

一度、空調の専門家に聞いてみたことがあるんですが、温度と湿度を独立して制御するのって大変なんだそうです。ビルに設置するような業務用の空調でさえ、よほどお金をかけたところ以外は湿度の設定はできないそうです。

人間よりもわがままな楽器チェンバロ。でもこんな楽器といつも一緒にいるおかげで、暑い日も寒い日も、いつも快適に過ごせています。

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