レトロな郵便ポスト(写真付き)

私のお城「見附チェンバロスタジオ」のすぐそばにある郵便ポストです。今どきこんなレトロなポストは珍しいですよね。ちゃんと現役で働いています。1日2回しか集めに来ませんが、仕事場から歩いて1分で郵便物が投函できるのは便利です。

ただ、一つだけ残念なのが、小さい郵便物しか入らないことです。A5サイズがやっとです。昔は郵便物のほとんどが葉書と定型の封書だったからこれで用が足りたのでしょう。でも私が差し出そうとするものはけっこう大きいものも少なくありません。

例えば、私の書籍「超効率バッハ練習法」はA5サイズですが、それが入る封筒はもう少し大きい「角形5号」というサイズです。この封筒を投函しようとすると、封筒の脇がグシャグシャにシワになってしまうのです。

また、A4の書類を入れる「角形2号」という封筒や、近年とてもよく使っている「レターパック」などは全然入りません。

仕方がないので、車で5分のところにある郵便局まで投函しに行きます。もう少し近くに新しいポストがあれば、大きなサイズの郵便物も歩いて出しに行けるのに。

 

こういう時に登場するのが、私の好きな言葉「すべての知らせは良い知らせ」です。

仕事場から歩いて1分のところの郵便ポストには大きな郵便物が入らない。これにも、何かもっと他の良いことの種が隠されているに違いないのです。

数年前にランニングを始めるまでの私は、歩くのが趣味でした。そこで、いつも郵便局には歩いて行ったものです。歩数計を持ち歩いて記録をつけていたので、「これで2千歩稼げた」などと思ったものです。

でも今はランニングをしています。毎週水曜日の仕事帰りに体育館に寄って走っています。その分日中はできるだけ時間を効率よく使って仕事をすることにしているので郵便局には車を使います。封筒一つ出すだけのために車を使うのもどうかと思うんですけど。

と書いていて思いつきました。車に乗ったついでに、何かもう一つ用事を済ませることにすればいいんですね。銀行でもっとこまめに記帳するとか、事務用品を早めに補充しておくとか。事務用品って、急いでいるときに限って手持ちが無くなって慌てて買いに出ることが少なくないんですよね。

 

このポストみたいに「古くて不便」といえば、チェンバロなんてまさにそうですよね。音は小さいし、強弱をつけるのが苦手だし、一日に何度も調律しないといけないし。でも、その不便を克服した先に、素晴らしい美しさが待っています。不便なことは、知恵を働かせて工夫することを促してくれると思います。

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レトロな郵便ポスト(写真付き)” に対して1件のコメントがあります。

  1. Y.M. より:

    チェンバロが「古くて不便」と列挙されていることを、
    八百板さんの座右の銘「すべての知らせは良い知らせ」にもとづいて
    良い方向に考えてみたら
    「音が小さい=防音工事をしなくても家庭で演奏できる」
    「強弱をつけるのが苦手=指の筋肉を鍛えなくても演奏できる」
    「一日に何度も調律=調律師に頼まなくてもいい」
    こんな具合に、良いことがいくつも考えつきましたよ。

    1. 八百板 正己 より:

      そう、その通りです。
      指については、じつはチェンバロでは敏捷性を鍛える必要があります。打鍵の速さで音色を変えるからです。ピアノも本当は打鍵の速さで音量とは切り離して音色をコントロールできるのですが、それができる人は限られています。チェンバロの場合、音量が1割程度しか変わらない分、音色の変化に頼る必要があって、そのためにはピアノ以上に打鍵の速さの幅を自由に操れるように訓練しています。

      1. Y.M. より:

        なるほど、打鍵の速さで音色が変わるのですね。
        そうすると、トラッカーアクションのパイプオルガンも
        ストップの組み合わせに頼らないと音量・音色が変えられない分
        (音量については、スウェルがないとして)
        打鍵のしかたで音色を変えるためには、
        チェンバロと同じような指の訓練が必要なのでしょうね。

        1. 八百板 正己 より:

          そのとおりです。
          打鍵の速さによって、管楽器のタンギングの強弱をコントロールできるのです。歯切れの良い音は素早く打鍵し、柔らかい音はゆっくり打鍵します。これは歌の子音の強弱にも対応します。複数の声部を片手で弾くときに、ある音だけ素早く打鍵するという工夫も普通に行われます。

  2. 山下廣之 より:

    私がいる妙高高原の家からポストまで歩いて20分は掛かります。近所には開校百年の歴史がある小学校や詩人の堀口大学の旧家などもあり郵便物の往来が少なくないと思うのですがさぞ不便だっただろうと思います。併し考えようによっては一通のハガキを出すためにも往復40分の山の自然の中をウォーキングすることによって老体の健康維持に効果があるとすれば、妙高に住む価値も増えるかな、と思ってスローライフの一端を味わっています。

    1. 八百板 正己 より:

      コメントありがとうございます。
      ポストまで片道20分とは大変ですね。でも、妙高高原の素晴らしい自然環境の中での歩きは、普通なら宿泊費と交通費を払わないと体験できないことですから、おっしゃるようにさぞ健康によいでしょうね。

  3. T.H より:

    この赤い懐かしいポストは今も現役なのですね!

    チェンバロスタジオにお邪魔する時はいつも目印の一つです。
    このポストを見ると安心して右に曲がります。
    大きいサイズが入らないで不便かもしれませんが、今このようなポストは滅多に見かけません。

    見附市は新しいもの(?)も増えている画期的な市だと思っているのですが、
    この古いポストも大切に使われるといいなあと思っています。

    1. 八百板 正己 より:

      ありがとうございます。
      古いものと新しいものが自然に共存するのが豊かさですね。

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