お隣の山形県でオルガン練習(写真付き)

素晴らしいオルガンでした!

山形県酒田市の教会にオルガンの練習に行ってきました。今週末のコンサートでご一緒するソプラノの長谷部さんとのリハーサルも兼ねての日帰りです。自宅から酒田までは休憩しながらだと片道4時間弱ですので、こんなに運転したのは久しぶりです。

大きなオルガン、それが余裕で収まる大きな教会、高い天井、豊かな残響。牧師先生の「何時まででもどうぞ」とのお言葉に甘えて、6時間も練習してしまったんですよ。

 

オルガンは一台一台が本当に何から何まで違います。初めてのオルガンとの対面はいつも特別な経験です。いきなり曲を練習したりしません。

この日も、到着して会場に案内されてからまずやったことは、すべてのパイプ列を一つずつ引き出して音階を弾くことです。次に、基本的なパイプ列の組み合わせで音色をセットして、やっぱり音階を弾いて、次に和音を弾きます。自己紹介しながら相手の趣味とか特技とかを質問して、だんだん価値観や信条といった深いことを尋ねていく感じです。

曲を弾き始めると、その楽器の個性がもっとよく分かってきます。あらかじめ想定していた弾き方が全然使えないこともあるし、逆に思いもよらない効果的な弾き方が見つかったりもします。コンサートで弾くすべての曲のすべての音に対して、この楽器ならではの効果的な弾き方を見出していきます。時にはスラーを全部スタッカートに変えたり、テンポを大幅に変えたり、休符をすごく長く取ったりといった変更も生じます。

 

そんな試行錯誤をしながら、気が付くともう外は暗くなりかけていました。教会の牧師先生とコンサート当日の打ち合わせを済ませて帰ろうとすると、なんと夕食を用意してくださっていました。教会に併設の牧師館で、奥様の手料理です。ありがたいことです。お二人とも質問がお上手で、つい私はこのブログに書いているような芸術論を調子に乗って喋りすぎてしまいました。

酒田という土地にこのオルガンがあり、それを守る牧師先生を始めとする方々がいらっしゃり、そこに集う弾き手と聴き手がいて、そこでしか聴けない音楽がある。豊かな文化ですね。日本各地の特色あるオルガンを、日本各地の音楽好きが旅行して聴いて回る、そんな時代が来るといいですね。

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