風岡優ヴァイオリン・リサイタル「バッハのヴァイオリン独奏曲全15曲」第3回

名曲「シャコンヌ」ついに登場

30年以上も新潟の弦楽愛好家たちを導き続ける
元群馬交響楽団コンサートマスターの
ヴァイオリン人生の総決算
めったに演奏されない作品まで完全網羅
もう「この次」はありません

日時 2018年11月30日(金)18:30開場、19:00開演、21:00終演予定
出演 風岡優(ヴァイオリン)、八百板正己(チェンバロと解説)
会場 りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)スタジオA
新潟市中央区一番堀通町3-2
曲目 J.S.バッハ作曲:
ヴァイオリンと通奏低音のためのフーガ ト短調 BWV1026
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第1番 ロ短調 BWV1014
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第3番 ホ長調 BWV1016
メルマガ会員向けに楽譜を無料配布しています。
料金 全席自由、前売り3,000円(当日500円増し)
メルマガ会員割引のご予約受付中(2,800円)
(割引は登録後にご案内する会員専用ページからのご予約となります。)
主催 八百板正己
後援 日本チェンバロ協会

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なぜあなたはこのリサイタルを聴くべきなのか?

「ヴァイオリン奏者としての身体能力的な限界を考えると、これが最後の機会かもしれない。

この機会に、やり残してきたチェンバロ付きのソナタも含めて、すべてを演奏したい。

共演するチェンバロ奏者としては、バッハを表面的にではなく内省的に捉える人と音楽を共有したい。」

(風岡優 2018年2月5日談)

中でも無伴奏ヴァイオリン曲は風岡優のライフワークです。人生70年を目前にした総決算として、今回で4度目となる無伴奏全曲演奏ならではの円熟した演奏が聴けます。

これらの曲は本来は大ホールで聴くものではありません。極限まで切り詰めた手段で表現される、大編成のオーケストラを凌ぐ深く広い世界に身を任せるには、それにふさわしい小さな空間が必要なのです。会場の「りゅーとぴあ スタジオA」の優れた音響と適切な広さで聴く無伴奏ヴァイオリンは、四方八方からヴァイオリンの響きに包まれる非日常の驚きの体験です。

チェンバロとのアンサンブルでは、チェンバロはバッハらしく決して単なる伴奏には甘んじません。緊張感あふれる緊密な対話を楽しむのに、この会場のように奏者の目の前で聴けるチャンスは本当に贅沢です。

風岡優の地元群馬県では抜粋での演奏しか予定されていません。これが全部聴けるのは新潟だけなのです。

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過去2回のお客様の声

「こんな間近で素晴らしい演奏を聴けるなんて究極のぜいたくです。ありがとうございます。」(東京都江戸川区 H様)

「CDでしか聴いたことのなかった無伴奏ヴァイオリンのためのソナタを聴けて、とても幸せでした。息をするのを忘れてしまいそうになりました。パルティータの意味が理解できてよかったです。次回もとても楽しみにしています。最後のアンコール曲が、泣いてしまいました。」(新潟市 K様)

「とても素晴らしい演奏で感動しています。目の前で(こんなに近くで)演奏が聞けるのも素晴らしいです。先生方の姿勢(音楽の)を感じ、私も日々たゆまぬ努力をしなくては!!!と思いました。足元にもおよびませんが、頑張ろうと勇気が湧いてきます!元気出ました。ありがとうございます。」(新潟市 T様)

「チェンバロの音色の優しさを再確認しました。風岡先生の奏でる音色にぴったり寄り添う八百板先生の伴奏も美しく歌い、うっとり致しました。幸せなBGMにはもったいない一日の終わり。美しい幸せな宴に感激します。風岡先生のネクタイの色合いと八百板先生のチェンバロがマッチしていて素敵でした。八百板先生ならではの解説付き、演奏はやっぱり素晴らしい。Bach最高!」(田上町 O様)

「一本のヴァイオリンでのオーケストレーション見事でした! 全曲集中して聴くことができてよかったです。バッハはチェンバロの可能性をも追求したのだと思いました。ありがとうございました!」(上越市 T様)

「最初の音にやられてしまいました。一気に引き込まれて、あっという間に時間が過ぎていきます。音の全てが部屋に満ちていき、息ができません。素晴らしい。全回出席したいと思います。」(新潟市 M様)

「はじめて風岡先生のヴァイオリンをきいたのは、新潟バッハ管弦楽団&合唱団の演奏会前の練習の時でした。ヴァイオリンを弾く先生の後姿を見ながら、“人はこうやってヴァイオリンを弾いてきたのだなあ”と思いました。歴史を感じました。今日はそんなことを思い出しながら足を運ばせて頂きました。最後のアンコール曲では、人生の喜び、悲しみ、そんなものを味わえるというのが聞こえてきたように思いました。」(燕市 Y様)

「明朗な解説のおかげで、難解なイメージのバッハがとても聞きやすかったです。ありがとうございました。」(新潟市 O様)

「次回も絶対に聞きに行きます。無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータとソナタがとても良かったです。ヴァイオリンとチェンバロのためのBWV1017のLargo、この前テレビで聞いた演奏よりも今日のコンサートの方が何倍も良かったです。」(新潟市 K様)

「コンサートホールとはまた違った響きの中で、とても素敵な演奏をありがとうございました。チェンバロとの曲は初めて聴くものでしたが、私も弾いてみたくなりました!」(新潟市 M様)

「ヴァイオリンの美しい響きに心が洗われる思いでした。人の声もかくありたい。」(三条市 T様)

「BWV1017のヴァイオリンとチェンバロの掛け合いはとても素敵でした。」(横浜市 S様)

「いやぁ、感動しました~」(新潟市 M様)

「目一杯泣かされました!」(新潟市 M様)

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風岡優インタビュー

1:風岡優と新潟

【八百板】これまでの新潟との関係を教えてください。

【風岡】1980年代に私が所属する群馬交響楽団は、新潟県の依頼で新潟県内の巡回演奏をしていた時期がありました。おかげで県内の道路に詳しくなりました。

新潟大学オーケストラの指導は1985年頃から現在まで続けています。その他に新潟大学OBオーケストラ(新潟メモリアル・オーケストラ)のトレーナーを続けていますし、一時柏崎のオーケストラ指導に通ったこともあります。

個人指導では新潟大学の卒業生数人が今も私の自宅や東京のレッスン室にお見えになります。

2:風岡優のライフワーク「バッハの無伴奏ヴァイオリン曲」

【八百板】今までにバッハの無伴奏ヴァイオリン曲全6曲の演奏会は何回おこないましたか?

【風岡】いずれも10年ほどの間隔を置き、3回です。1回目は1980年代、2回目は1998年、3回目は2009年でした。その際、最後のMCで「70歳の頃またやりたい」と話していましたが・・・(八百板注:そのMCのとおりとなったわけですね)

【八百板】その3回の全曲演奏会を通して、風岡さんの演奏や音楽観その他がどのように変化してきて、その延長として今回の演奏をどう位置付けるのかを教えてください。

【風岡】演奏とはその時どれだけ深く追求しつつ練習出来ているかなど、その時期の自分を観るために行うもの、という考えは以前より一貫していますが、たとえ結果的にお客様には好意的に受け容れられようとも、自分には反省しか残らないというのも同様です。ただその反省内容が、歳とともに変わってきたことは事実です。

以前は難なくできたことが今は苦労する(特に身体能力的に)部分は当然ありますが、考えも及ばなかったことが今は実現し得ているというところもあります。頭でっかちになってゆく、ということでしょうか。

【八百板】具体的には?

【風岡】これは殆ど細部にわたる話ですので一言では説明できませんが、大雑把に言えば、声部の解釈をいろいろな角度から見えるようになったということです。以前はかなり硬直した見方しかできず、他の可能性に気づかなかったところも、拍子の取り方なども相まって、様々な音楽が見えるようになりました。バッハの奥深さと包容力でしょう。

3:なかなか演奏されない「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」

【八百板】バッハのヴァイオリンとチェンバロのためのソナタは、6曲あるうち何曲演奏しましたか?

【風岡】実は2曲しか演奏していません。望ましいチェンバロのお相手がなかなかいなかった、というのが大きな理由です。皆無、ということはなかったのですが、バッハを内省的に捉えることなく、単に客受けする演奏を目指す方とはどうしてもバッハを共有する気にはなれませんでした。

【八百板】ということは、私はその点では風岡さんにとっての許容範囲にいると受け取ってよろしいですか? とても光栄です。

【風岡】その通りです。許容範囲などという「上から目線」ではありませんが・・・

【八百板】「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ」は無伴奏と比べると知名度も低く演奏される機会も少ないですね。この理由をどうお考えですか?

【風岡】今風に会場を華やかな色に染める、という曲ではないので、「客寄せ」のプログラムとしては選択肢にも入りにくいし、ある程度の音楽体験を経た聴き手でないと、ヴァイオリンとチェンバロの絡み合いは楽しめないと思われているのかも知れません。

無伴奏の方は、ヴァイオリンのみということもあるし、演奏者の技術を通して内面を窺えるなど、ドラマ性に満ちているところがありますから、一般のお客様にも受け入れられやすい面はあるかも知れません。簡単に言えば、無伴奏の方は「難しい」ことは一般の方にも一目瞭然だし、スリルも味わえるという点、ある種「分かりやすい」でしょうね。

【八百板】チェンバロとのソナタは確かに慣れない人にはどこをどう聴けばいいのか戸惑う音楽かもしれませんが、音楽体験の少ないお客様に「聞き取れないあなたが悪い」と突き放すのは演奏家の責任放棄だと私は思うのです。これも素晴らしい人類の遺産なのですから。

そこで、コンサート本番で少し時間を取って、ヴァイオリンとチェンバロが主題をやり取りしている場面などを抜き出してデモンストレーションをしてみたいのですがいかがでしょう? もちろん、全部の曲についてそんなことをしたら勉強会になってしまうので、たとえばプログラム1曲目についてだけとかポイントを絞って。

【風岡】大変結構だと思います。

【八百板】風岡さんはこれらのソナタの価値を、ロマン派など後世のヴァイオリンソナタと比べてどう評価していますか?

【風岡】適当な言い方かどうか分からないけれど、バッハの方は狭い部屋での限られたコミュニティ内の会話を思わせ、後世のものは時を経るにつれ、どんどん大演説(コンチェルトとはまた別種の)になっていくような気がします。(八百板注:その意味でも、バッハのこの曲を「りゅーとぴあ スタジオA」で少人数で分かち合えるこの企画は、この曲の味わい方として理想的だと思います。)

4:風岡優にとってのバッハ

【八百板】風岡さんにとって、バッハの音楽はどういう位置付けですか?

【風岡】バッハの音楽は、演奏の根本というか、一種の宗教のようなものも感じます。中でもヴァイオリン独奏曲は、音楽の文法・表現等々に関する演奏の原点と思っています。

【八百板】コンサートマスターとしての長年の経験が、バッハのヴァイオリン独奏曲の演奏に及ぼしていると思える良い点などありますか?

【風岡】私の場合は逆に、バッハで学んだことがオーケストラでの演奏に大きく関与してきた、と思っています。ただポリフォニーの中に色々な楽器をイメージできるのは、オーケストラの響きを経験してきたおかげかも知れません。

【八百板】具体的に説明していただけますか?

【風岡】特にフレージングについて、その始まりと終わりなど、バッハから文法を学び、それをオーケストラでの演奏に活用できたということです。単に感覚的な演奏と、そういった文法を知っての上の演奏では全く異なってきますし、膨大なオーケストラの音を整理するには不可欠のものと思います。

しかしそれにしても、他の管弦楽曲その他においてもバッハの神髄に触れることはもちろんできますが、4本の弦のみで大編成のオーケストラを凌ぐ深く広い世界を探求出来るのですから、バッハがこの無伴奏を残してくれたことに感謝するしかありません。

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