他では聞けない秘密を直接お伝えする講習会

バッハを始めとするバロック時代の楽譜には、最低限のことしか書いてありません。時には「この曲は速くて激しいのか?それとも遅くて悲しみに沈むのか?」といった、両極端の選択肢に迷うことすらあるほどです。さらに、作曲された当時では当たり前の合意事項だったために書いてない事柄もたくさんあります。

そういう楽譜から生き生きとした演奏を生み出すためには、一般には知られていない知識やノウハウがたくさん必要です。楽譜をなぞっただけでは音楽になりにくいとも言えます。しかし一度それらを理解し、演奏に反映させるならば、突然バロック音楽に命が宿るのです。

私にはチェンバロ演奏家として、これらの知識やノウハウを広くお伝えする責任があります。ピアノ教室の先生方にも、ピアノ愛好家の方々にも、ご自分では楽器を弾かない熱心なリスナーの方々にも、「バッハを始めとするバロック音楽は本当はこんなに生命力あふれた感動的な世界なのですよ」と知っていただきたいです。

私が企画する講習会では、これらの知識やノウハウを直接、時間をたっぷり取って対面で学べる機会です。

 

素晴らしい世界へ道案内するコンサート

私が企画するコンサートは、ただ曲を弾くだけではありません

ただ曲を聴きたいだけなら、世界的な巨匠の演奏が無料で聴き放題のYouTubeにお任せします。または大都市圏で行われる有名外国人演奏家のリサイタルにお任せします。

かつて私はアマチュアで、苦労してここにたどり着いた経歴を持つので、普通の人にもよく分かる親しみやすい語り口で曲間のトークを盛り上げることができます。

楽器のこと、時代背景、作曲家の熱い思い・・・。コンサートが進むにつれて、あなたは昔のヨーロッパに旅をしているような気持になるでしょう。昔の音楽家たちを人間として身近に感じることでしょう。私のコンサートに何度も足を運ぶうちに、あなたは昔の音楽を楽しく聴くコツを身に付けていることでしょう。

私はコンサートの目的を「素晴らしい世界への道案内」と位置付けています

トークは曲目解説の枠を大きく逸脱します。曲を聴くために解説をするのでなく、素晴らしい世界への道案内のために曲を弾くのです。

生き延びるだけでも大変だったチェンバロの時代、今では想像もできないほどの苦しみと悲しみを背負って、生きる勇気を得ることを願って曲を書き、演奏し、聴いていたのです。何百年も昔の音楽家たちからのメッセージを現代に伝え、今こうして21世紀の日本に生きていることの幸せに思い至る。そんなコンサートを目指して、毎回趣向を変えてお伝えしています。